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はがの森
2021年11月18日 14:43
「雪奈、ただいま」雪が降り、凍るような冷たい夜空の中、母は私をぎゅっと抱きしめる。冷たい空気、冬の寒さを感じるたびに、私は母のことを思い出す。共働きの家庭で育った私は、幼い頃から留守番をすることが多かった。特別支援高等学校で教師をしている母は、残業が多く、帰宅するのはいつも22時を過ぎていた。母は帰宅すると、一目散に私を抱きしめる。外の冷たい空気が、部屋のぬくぬくとした空気と溶け