遊戯王ラッシュデュエル ギャラクシーカップ 一般の部 エリア代表決定戦 サテライトショップ大阪日本橋で優勝してきました。
はじめに
自己紹介
この記事の著者、覇道往者(はどうおうじゃ、はどうおうしゃ)と申します。
以前から、noteで遊戯王OCGテーマデッキ「魔弾」についての記事を書いていますが、遊戯王OCG、遊戯王マスターデュエルに加え、遊戯王ラッシュデュエルも遊んでいます。
遊戯王ラッシュデュエルにおいての大会実績は、ごく僅かですが、以下の通りでした。
トーナメントバトル 優勝 1回
最強バトルデッキトーナメント 優勝 1回
7パックチャレンジデュエル 優勝 2回
この記事について
今回は、遊戯王ラッシュデュエルにおいて、日本一のデュエリストを決める公式大会「ギャラクシーカップ」一般の部 エリア代表決定戦に参加してきましたので、その大会のレポートや戦績報告、解説の内容となっております。
ギャラクシーカップ 一般の部 エリア代表決定戦 サテライトショップ大阪日本橋 優勝
2022年6月18日、ギャラクシーカップ 一般の部 エリア代表決定戦 サテライトショップ大阪日本橋に参加、デュエリスト53名の中から見事優勝を果たし、大阪エリア代表2人の内の1人となりました。
優勝 デッキレシピ
こちらが優勝した【機械族】デッキです。
デッキ解説
コンセプト
序盤から必ずモンスターを立て、下級モンスターでの基本的な態勢や迎撃力を形成する事で戦線の安定性を高めました。
最上級モンスターを6枚にしているのは、根本的に『毎ターン手札が5枚になるようにドローする』ラッシュデュエル最大のゲームシステムを意識したものであり、上級モンスター、最上級モンスターを複数枚手札に抱えてしまうと、ゲームシステムを生かせなくなり、アドバンテージに差が開き、即座に敗北に繋がってしまう点を、最大限回避する為の適正枚数だからです。
罠カードによる効果破壊を防ぐ《潜入開始》等の対比として、《バトル左遷》や《獣機界奥義 獣之拳》によって、相手モンスターを寝かせ(表側守備表示)、返されたターンに戦闘で処理していく戦術にしました。
細かく突き詰めましたが、幾百幾千のドローテストの結果、モンスターカードの枚数は、可能な限り序盤から最上級モンスターをアドバンス召喚できるように意識したり、より最適に《最強戦旗エースブレイカー》の手札コストによる相手モンスターの効果破壊を使用できるように調整したものとなっています。
自分が最上級モンスターを引けなかったり、対処された場合に、相手の最上級モンスターに対して、下級モンスターで対抗しなければならない場合、《最強旗獣エイムイーグル》での特殊召喚効果に付随するパンプアップで強化された下級モンスターをぶつけて対処する事も考えられます。
種族統一
機械族統一なのは、純粋にメインデッキを機械族オンリーで遊びたい部分もありますが、同種族によるシナジー性の向上、他種族カードを採用した場合の発動条件の錯誤を気にせず、プレイが行える事を主軸としています。
まず当たり前の事ですが、《クラフター・ドローン》や《バトル左遷》等の機械族を条件とする効果の発動を行いやすくなる他に、《鋼機神ミラーイノベイター》によってデッキに戻すモンスターの数や効果の小回りが利きやすくなったり、機械族単体のポテンシャルを最大限発揮する事ができます。
《七宝船》の不採用
《七宝船》で手札のレベル7モンスターを墓地に切り、《潜入開始》や《パラレルバース・ゲート》で墓地のレベル7モンスターを蘇生する【パラレルオーダー】と違い、コンセプト的に蘇生札を使わず、墓地に切る意味が無い為、最上級モンスターを引いた場合、そのまま使用したいので、必然的に不採用になります。
対面に応じたサイドや罠の切り替え、対応力
モンスターカードオンリーでも機能するように構築、調整した結果、多量に採用が可能となった罠カードの枠内のみで、サイドチェンジを完了でき且つ、対面に応じたサイドカードをメインの動きに支障無く、そして幅広く採用できる点が付随しました。
サイドデッキ
《死者への手向け》
マキシマムモンスター対策の処理札です。メインに《最強戦旗エースブレイカー》がありますが、念入りに処理手段を増やします。
《落とし穴》
《火雷神サンダーボールド》、《CAN-Melo:D》等、攻撃反応型罠カードより、早いタイミングで処理したい場合に必要となります。
《ゴースト・サイクロン》3枚
大抵は後攻用の魔法・罠カード除去。このカードの真骨頂は、追加ドロー効果で、2、3枚目のこのカードを引き、発動できた際に生み出されるボードアドバンテージの差は、非常に強力です。
《バックビート》2枚
《ダーク・リベレイション》が使用できる【竜魔】対策の他、応用が利きやすい、相手の墓地モンスターデッキバウンス。追加ドロー効果もオイシイ。
複数引きだと使い切りしにくいので、今後は1枚に調整するかもしれません。
《聖塔の危機》3枚
相手の最上級モンスターを大抵の場合、効果を使わせずに裏で寝かせます。起こされるとシビアなので、返しで寝かせたモンスターを早急に処理しましょう。
《酢酸のたまった落とし穴》3枚
《ロマンス・ピック》や《アメイジング・ディーラー》等の、展開の起点や潤滑札を処理する事で、相手の手札や想定していた展開を阻害します。
《ハーディフェンス・ミッション》2枚
本当は《一時風鎖》2、3枚を採用する所だったのですが、ギャラクシーカップ当日までに届かず、代わりにいれていたものなのであまり語るに至りません。
戦績
ハイライト
1回戦 機械マキシマム 後攻 ×○○ET
《超魔機神マグナム・オーバーロード》、《超魔輝獣マグナム・オーバーロード》等の、マグナム・オーバーロード系のマキシマムモンスターを、《天の加護》等で切りながら、《悪夢再び》で回収、調整展開するデッキで、1本目 手札使い切りマキシマム召喚で敗北した以外は、効果で打点を引き上げた《鋼機神ミラーイノベイター》で打点を超えたり、《最強戦旗エースブレイカー》の破壊効果で処理し勝利しました。
2回戦 サイキック(フュージョンサイキック) 先攻 ○×○
罠が構えられず、《CAN:D LIVE》での展開によってライフポイントを削り切られた2本目以外は、サイドの《落とし穴》や《聖塔の危機》、《バトル左遷》や《獣機界奥義 獣之拳》等でフュージョンモンスターを寝かせて処理していき勝利しました。
3回戦 機械(他種族複合) 先攻 ×○○ED
2本目 末の盤面、自分の場にモンスターがおらず、相手の《鋼機神ミラーイノベイター》が攻撃すれば敗北していたのですが、制限時間が過ぎ、エキストラターンになると、何故か終始相手は攻撃せずターンを終了し続けた末、ライフポイント差で2本目勝利、3本目のエキストラデュエルは普通に勝利しました。
4回戦 キューティー7(エクスルーカー) 後攻 ○×○追記ET
《エクスキューティー・アップ!》を利用し、《邪影ダーク・ルーカー》や《連撃竜ドラギアス》等の、レベル7モンスターを積極的にアドバンス召喚するデッキでした。3本目 自分が《聖なるバリア -ミラーフォース-》を警戒して、守備表示にしていた《最強戦旗エースブレイカー》の守備力が、相手にはDEF1500に見えていた(実際はDEF1600)為、《ビックリード・ドラゴン》(ATK1600)に攻撃されたものの、戦闘破壊されず、返しで相手のモンスターを処理していき勝利しました。
準決勝 パラレルオーダー(銀河パラオ) 先攻 ×○○ET
準決勝に至るまでにメイン《燃尾之急》3枚が活躍する事が少なく、メイン《聖塔の危機》3枚の方が良かったのでは?と思っていましたが、結果的に銀河パラオの分布が多い、上位に登ってくるという想定通り、機能する頻度が上がりました。
最終的に3本目 互いの消耗戦の末、相手の盤面がガラ空きの所を、効果で打点を引き上げた《鋼機神ミラーイノベイター》で焼き切って勝利しました。
決勝 パラレルオーダー(銀河パラオ) 後攻 ○×○ET
1本目 やり取りの末、《キャノン・ソルジャー》自身を墓地に送った500ダメージで勝利。《キャノン・ソルジャー》を上に持ち上げる動作で勝利するのは自分でやってて面白かったです。
2本目 後攻初手からサイドチェンジした《ゴースト・サイクロン》で相手の魔法・罠カードを割り、追加効果で1ドローすると、2枚目の《ゴースト・サイクロン》を引き再度発動、戦闘を行い、相手の初手アドバンテージを2枚まで減らします。
しかしその後、《潜入開始》、《パラレルバース・ゲート》による最上級展開(《コスモ・タイタン》攻撃表示、守備表示1体ずつ、《ギャラクティカ・オブリビオン》守備表示)が決まり、自分の場はガラ空き、次の自分の5枚ドローで下級3体、《鋼機神ミラーイノベイター》、《最強戦旗エースブレイカー》を引き、どちらの最上級を出すか30秒近く悩んでしまいました。
そして、ギャラクシーカップ:エリア予選 罰則規定[2022.5.24更新]ダウンロード(PDF)記載『7.不必要に長い時間をかけたプレイ』にあたる、罰則:注意をジャッジから受ける事になりましたが、その後進行し、相手の攻撃宣言時、自分の《燃尾之急》を発動し、相手のライフポイントを100にするものの、攻撃を受け結果的に2本目は敗北します。
3本目 先攻を選択し進行、相手のターンでエキストラターン0が開始し、自分はエキストラターン1で《鋼機神ミラーイノベイター》を立てて相手のモンスターを戦闘破壊、ライフポイントを削ります。
相手のラストターンである、エキストラターン2で相手がドローした際、対戦相手は空を仰ぎます。そのままターンを返されました。試合後におっしゃっていましたが、過去最悪の手札事故だったそうです。(魔法カード一色だったかな?)
自分のラストターン、エキストラターン3でライフポイントが優勢なので、そのままターンエンドを宣言すれば勝利ですが、《鋼機神ミラーイノベイター》で攻撃、ライフポイントを削り切り、引導を渡し勝利しました。
直後、対戦卓のカードもメインデッキもサイドデッキもそのままに、自分のデッキとデッキレシピの相違がないか、最終チェックが行われ、無事チェック終了、ギャラクシーカップ 一般の部 エリア代表決定戦を、見事優勝を果たしました。
総評
ほぼプレイングミスもなく勝ち進み、マッチ戦で1本敗北しても、相手の使用したカードを思い出して、思慮深くサイドチェンジを行い、メタが的中して勝利に繋げられたのは最高でした。
時折発生した、相手のプレイングミスによる奇跡的な展開もありましたが、勝っていける試合はしっかり勝っていけました。
後はマッチ戦という事もあり、特にパラレルオーダーの方々が度々手札事故に見舞われて、展開が鈍ったり1本落としている印象が強かったです。
6回戦×3本=最大18回もデュエルを行いますから、安定感を優先したデッキを使う事が無難な可能性もあります。
余談ですが、ギャラクシーカップ1週間前のトーナメントバトルから調整は行っておらず、当日にサイドデッキのカードをスリーブに入れて、朝も何も食べず、5時間以上ぶっ続けでデュエルをしていました。(決勝の対戦相手も朝から何も食べていなかったそうです。)
私は遊戯王OCGで、朝から晩までデュエルを行う事を何回もしていますし、YCSJや、YUDT等の大型大会での長期戦や緊張感を体験していますので、ギャラクシーカップは冷静に無心で最後まで戦い抜く事ができました。
ただ本当に体力と集中力(デュエルタフネス)は必要なので、読者の方が参加される場合は、充分に睡眠を摂り、体調を整え、朝からしっかり食べて挑みましょう。
ギャラクシーカップ終了後、頭痛と空腹で倒れるかと思いましたが、諸々の手続き、参加者達からの祝辞と質問の対応、対戦希望者と1デュエルを済ませ、立ち寄ったビストロ酒井さんで、ハンバーグ&牛ロースステーキセットをガッツリ頂き、体力を回復しました。
MVP
《鋼機神ミラーイノベイター》
全試合を振り返って、このカードで攻めては、罠カードで守り、自身の効果で打点を引き上げて、削り切る試合ばかりでした。相手が守備表示で凌ごうとすれば、貫通付与の効果を適用し、ゲームエンドと勝利への道を加速させてくれました。
フュージョンモンスターのように、実質選択効果を持つモンスターなので、機械族統一でこのカードの効果を臨機応変、そして最大限活用できた事は本当に強力でした。
おわりに
いかがでしたでしょうか。
以上で、「ギャラクシーカップ」一般の部 エリア代表決定戦に参加し優勝、使用したデッキの解説、大会レポートや戦績報告を終了します。
本当はもっと【機械族】デッキについて、カード一枚一枚の考察やプレイングを突き詰めた解説も記載したかったのですが、非常に長くなりますので、私が以前から書いている遊戯王OCG【魔弾】デッキ ガチ解説シリーズのように、改めて別の記事で解説したいと思います。
最後まで閲覧頂き、誠にありがとうございました!
ラッシュデュエル、今後も楽しんでいきましょう!!
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