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小咄

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意味もなく、たまに書くポエムのようでポエムでない短い文章を置いていくマガジンです。
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記事一覧

【怖?噺】異音

今から3年くらい前の話。 あらかたの家事を済ませ、少し横になるかと寝転がってうつらうつらとしていた昼過ぎのこと。 「プツッ」 その音は急に聞こえた。 その当時、住んでいたワンルームの部屋の中で、その不可思議な音は鳴った。 どこかで聞いた覚えのあるような音なのだが、それが一体なんの音なのか思い出せなかった。 湯沸かしの終わったケトルのスイッチが落ちる音? 炊飯器から出る蒸気の音? 冷蔵庫の製氷機で氷が出来る音? いや違う。 その音はもっと硬く、くぐもったような音だった

「ビリガーゴル」なんて居ない。

小学校2年生のときの春の話だったと思う。 教育実習生が僕らのクラスにやってきた。 1年生のときも来たから、当時の僕からすれば人生2回目の教育実習生の受け入れになる。印象としては「お兄ちゃん・お姉ちゃん」が「先生ごっこ」をしにきた、くらいの感じだ。もっと言えば、クラスに年の離れた「ともだち」がしばらく来るって認識に近かったと思う。 まだ二桁年齢にもなってないガキのくせに意外と残酷なもので、その年頃には「かっこいい」「かわいい」くらいの認識は出来るから、そのへんの補正で「好感度

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【怖噺】解き放ってしまったもの。

どうも、ハヂメだす。 ひょんなことから。先日。 怖い話をするイベントに参戦してきました。 ひゅ~どろろ。 というわけで参加して優勝してきたんですが、「何を話したの?」を聞かれてその都度この話をするのが面倒くさいので文章にまとめました。 注:実体験系&自己責任系の内容になっています。文章化にあたり、だいぶ脚色してありますしオチなんかも変えてあります。 (そもそもフィクションですのでその観点でお楽しみください) というわけで以下からどうぞ。 ・ ・ ・ ・ 正直い

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【小咄】積み荷が多いと「駄」になる。

わーーーー!!だめだめだめ~!!! 毎日多忙でもうダメ~☆ みたいな人も多いのではないでしょうか。 僕もそういう感じです。 まぁさておきまして。 今日はちょこっと漢字のお話と、 熟語について少し話そうと思う。 「駄目」という言葉は囲碁用語からもう見出しとWikipediaのリンクで完結しそうな お話なのだけれども、元々。 「駄目」という言葉は 囲碁用語から来ているとされている。 ちなみに囲碁における「目」というのは 「石を置く箇所」というイメージでOKだ。 囲碁の

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子供の頃に飲まされたヘンなお薬。

確か、小学校3年生くらいだったと思う。 ちょっと曖昧な部分も多少はある。 5月か6月くらいだっただろうか。 いつもと変わらない夕食のあと、母が 一粒の黒っぽいカプセルを渡してきた。 「これを飲みなさい」 なんじゃ?こりゃ?と思いながらも とくに抵抗することなく飲んだ。 わりと偏食が酷い人間ゆえに 子供の頃からサプリ漬けだ。 そういう意味では、 あんまり抵抗はなかった。 ごくり。 「どう?」 ・・・いやわかんねえよ。 と思いつつも 「いい気がする~!!」 とか

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【小咄】無課金者は「先」を意識せよ

※2018.5.13. スマホ用にレイアウトを見直しました。 どうもハヂメだす。 さて、ソシャゲの話をする。 ごめん、やっぱ嘘。 とか言って、ちゃんとソシャゲの話はするから安心してね。 ゴッドフェスと獣神祭に備えるべき。ソシャゲをやったことがある人は分かると思うが、ソシャゲにはそれぞれ「ピックアップ」だとか、「確率〇〇倍!」とか「限定キャラ実装」とか、色んなイベントが織り込まれている。 パズドラならゴッドフェス、 モンストなら獣神祭だろう。 大抵は「◯周年」みたい

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【小咄】共感が先か、理解が先か

共感する。 理解する。 物事への反応として、それが直感的なのか論理的なのか、そんなものは人それぞれだ。しかし、意外とそれを意識することは少ないと思う。 一種、学術的な話ではあるので調べるといくらでも、このことは書いてある。まぁそんなことはどうでもいい。(同感と共感は違う、とか「わかる」は「共感」か「理解」なのかとかそんなことが出てくる) 少なくとも、昔は僕はそんなことを考えてみたこともなかった。善悪や物事の良し悪しの判断というのは、わりと感性の方に軸を置いていた。

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【小咄】サマーナイト・チルドレン

全国的に夏の風物詩とも言える「花火大会」。夜に打ち上がる花火は美しい。真夏の暑さも忘れるほどに、夜空を染め上げる花火は、とても美しく輝いている。興奮冷めやらぬ二人、火照った身体、冷えたビールと休み場所を求めて彷徨う姿。これも夏の風物詩と言えるのではないだろか。  無論、何も起こらないわけがなく。   少し鹿児島県鹿児島市の話をしよう。 毎年、鹿児島市では「サマーナイト大花火大会」なるものが開催されている。もちろん、鹿児島ゆえに台風などの天候に悩まされることも多い。しか

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【小咄】カカオ60%は苦い。

昔話をする。 厨二病を乗り越え、 高二病になっていた頃の話だ。   当時、世間では高カカオのチョコレートが謎のブームを巻き起こし、めちゃくちゃ流行っていた。60%や70%、はたまた99%というような暴力的な苦さの商品が所狭しとスーパーに陳列されていた。おおよそ、どこかのTV番組で放送された影響だろう。 とにかく甘いチョコレートよりも苦いチョコレートが持て囃されていた。そんな中、僕は背伸びをしがちな高二病の患者(クランケ)だったので、決まって60%のチョコレートを常用して

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