信用と信頼の意味の違い。「今はまだ君を信用できないけど信頼してるよ」と言われて救われた話
信用と信頼の違いを説明できますか?
似たような意味で使われがちですが、その言葉の違いは非常に学び深いものでした。
大辞泉には、
信用:それまでの行為・業績などから、信頼できると判断すること
信頼:信じて頼りにすること。頼りになると信じること
と記されています。これでは少し分かりにくいですね。
それぞれを英語にしてみると、
信用:credit
信頼:trust
これはイメージがわきやすいかもしれません。
・信用取引とは言いますが、信頼取引とは言いません。
・信頼関係とは言いますが、信用関係とは言いません。
・信頼を裏切ったとは言いますが、信用を裏切ったとは言いません。
・クレジットカードはありますが、トラストカードはありません。
信用や信頼をどういった言葉と合わせて使っているかを考えると、それぞれの言葉の輪郭が次第に見えてきます。
言葉の意味をまとめると以下のようなイメージです。
信用:過去の実績や成果に基づく → 客観的、物質的
信頼:信用に基づく。未来の行動を信じ期待すること → 主観的、精神的
仕事で成果が出せず悩む自分を見て、かつての上司がこんな言葉をかけてくれたことがありました。
知識や経験、実績が無い君を信用はできないけど、成長しようという君の姿勢をとても信頼しているよ。
本来の言葉の意味であれば、過去の実績の積み重ねである信用ありきで信頼は形成されるもの。ですが、今はまだ信用できなくても、期待を持って信頼したいと言ってもらえたことがとてもとても嬉しかったのでした。
自分の成長のためだけではなく、「この人のために仕事で成果を出したい」と思えた瞬間でもありました。
信頼という言葉が含む未来に向けて主観的&精神的な期待が意味するところは愛に近いものがあるのかなと思ったのでした。
恋は奇跡。愛は意思。なんつって。
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