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恋人を作るとはなんぞや

いきなりの投稿で、まさかの「恋愛」テーマ。
三十路目前のアラサー女、そこそこ恋愛も経験してきました。

いつも気になる言い回しがあるなと思い、書くこととしました。

「恋人ができました」

「できました」って、面白い。まるで料理をするような言い回し。錬金術か?って。私も以前は「彼氏ができた〜」と友達に言い回っていたこともあり、恋愛体質だった頃はその言い回しをなんとも思っていなかったんです。しかし、さまざまな恋愛を経てたどりついた今、私は結婚しています。現在のパートナー、もとい夫と付き合った際「恋人ができた」なんて周りに言わなかったんです。歳を取り、いつの間にか「今彼氏がいるよ」「付き合っているよ」という言い回しに変わったんです。

「別にそんな言い回し、大して変わんないよ」
そういう方もたくさんいると思いますし、重箱の隅を突くような話だな、と思う人もいると思います。だが、あえて声を大にして言いたい。

「できた」や「できる」じゃなくて
「お互いの気持ちが通い合い、一緒にいる」が正しい表現なのではないか、と。

小麦粉や粘土をこねて作ったものではない。
別の土地で別の生活をしてきた者同士が出会い、苦楽を共にするのである、と。
彼女や彼氏を「作った」のか?と。いや、そんなわけがない。

お互い両親から生まれ、育った。そしてそれぞれの環境で生活し、いろんな価値観を覚えて、考えて生きている。
朝早起きするが日課の人もいれば、夜遅くまでyoutubeを見ている人もいる。
私は早寝し、ロングスリーパーなのに対し、夫は夜更かし好きで割とショートスリーパー。
私はソースやケチャップなどの味付けが好き、夫は塩胡椒などの薄味が好き。
そんな二人が出会い、「こいつ面白い」と互いに思い、さらに「大切にしたい」とまで心が発展し、今に至る。そんな歩幅や考え方が違う二人が今こうやって生活を共にしている。

それが「お付き合いをする」なのではないかと、思う。
言い方は強いかもしれないが、未だに「恋人ができた」と公言している人は、まだ将来のことまで見えていないのだろうなと思ってしまう。できた、の中でも「大切にしたいと思える人ができた」は良いなと、自分勝手に線引きしている。

要するに何が言いたいかというと、ものの言い方一つで世界が変わることもあると思うということ。もちろん「恋人ができた」と言っている人も、何かしらの成長があればきっと言い回しが変わってきたりするのだろう。自分自身何目線なのかよくわからないが、大人になると言い回しや、言い方が変わってさらに落ち着いた人になっていくなと思う。私自身、1年の前の自分、なんなら昨日の自分とも全く違う人間で、日々考え方が僅かにでも変わっていっている。

明日の自分も、また違う言い方をしているのだろうと思うと面白い。
これからもパートナーを労うような言葉や、周りが安心できるような言葉を使って生きていきたい。そして、さらに成長がわかるような言語を日々使っていたい。

現代文が30点、私の高校では赤点ギリギリだったアラサー女。
学生時代の私、今はこうやってなんとか文章を書いているよ。

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