南国鹿児島の南国ぽい植物の話ーブラシノキの演出力
こんにちは。ガーデンプランナーのhacoです。
最近はどこでもよく見かけるようになってきた『ブラシノキ』
特徴的な形の赤い花は、濃い緑の葉によく映えます。今日はブラシノキのお話です。
ブラシノキとは
英語名では、ボトルブラシと呼ばれるそうで、それはまさに、花の形を名前にしたんですね。
日本でブラシノキと言うと、一つの限定した品種ではなく、ブラシノキ属のさまざまな品種をさす場合があります。稀ですがピンク色の花もありますよ。ご注意下さいね。
ブラシノキの思い出
この木、鹿児島では昔からよく目にした樹なのですが、関西や関東で庭の仕事をしていた際にはあまり見かけませんでした。
当時、ブラシノキを珍しい。とも思わなければ、お客様のお宅に提案した記憶もありません。
しかし、最近のドライガーデンブームや、オージープランツブームで、古くから日本の西日本以南では耐性のある『ブラシノキ』を植えられるお庭も増えてきたように思います。
ブラシノキは、オージープランツの中ではかなり早く、明治時代に日本に伝わったそうです。
オージープランツとは
切花でドライフラワーがブームになったこともあり、『オージープランツをお庭でも育ててみたい。』という方が増えてきているので、鉢植えでの販売もかなり見かけるようになりました。
ユーカリは、皆さんもご存じのオージープランツの一つです。
下の画像の下方に見える丸い葉っぱは、『ユーカリポポラス』庭植えでも人気のオージープランツですね。
我が家にも2本小さなものを鉢植えで育てています。比較的、奔放に伸びますが病気・病害虫などには非常に強い植物です。
常緑樹は庭の背景に
常緑樹は、年中葉を茂らせていますよね。
冬場には、落葉樹が幹と枝だけになるので、庭の良い背景になって、奥行きを出してくれます。
※このことについては、改めて詳しく書きますね。
しかし、夏場になると落葉樹も葉を茂らせるため、常緑樹選びを間違うと、鬱蒼とした重苦しい雰囲気だと感じてしまうことがあります。
そこで便利なのが、このような夏の間、長く花を咲かせてくれて、かつ、葉が細葉に近く密にならない常緑樹です。
近年は常緑樹といえば、オリーブやユーカリなどが人気ではありますが、その分単価も高いため、背景に使うのは勿体無いかなぁ。笑
存在感のある木だと思う
背景にとは書いたものの、赤い花が満開に咲き始めると、庭の中でもかなり目をひきます。赤は自然界の緑とは反対色なので、目を引くのは当然ですよね。
その為、庭の雰囲気を大きく左右する可能性があることを頭に入れておきましょう。この樹の存在感をうまく調和させる。もしくは引き立てる植栽計画が必要です。
ブラシノキはどんな庭に合う?
ブラシノキと他の植物との組み合わせを成功させる方法のひとつは、『庭のテーマ』をしっかりと決めること。
リゾート風のお庭や南国風のお庭には、特に相性が良いと思います。
リゾートっぽさと言えば、冬に冷え込む地域であれば、実は私は東北まで栽培できる柘榴(ザクロ)もオススメしています。
花の時期はブラシの木と同じ頃ですが、開花後はすぐに実をつける準備に入るので花期は短くなります。
四季のある日本で、南国と同じ植物が育たない可能性については、そのお庭の環境をよく見極めましょう。
あとは、日本で育つ植物を組み合わせながら、どんなエッセンスを加えていくか。が、そのガーデンデザイナーさんの腕の見せ所ですね。
まとめー我が家のオージープランツ
我が家にも、「ユーカリ`ポポラス」が植わっているよ。と書きましたが、他にもいるんです。
レモングラスのような良い香りのする「レモンユーカリ」そして、最近仲間入りしたのが「グレビレア」です。※詳しい紹介はまた改めてしますね。
日本特有の植物とは、生態がどれほど違うのか、どんな成長のし方をするのか、とても興味深く観察しています。
さて、オージープランツについては別で書くとして、、庭の奥行きの話もまた書くとして、、、
ちょっと中途半端感はありますが今日はここまで。最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
↓参考まで、レモンユーカリとグレビレアを貼っておきますね。