旅の記録ー鹿児島県鹿児島市 桜島に最接近してみたよ①活火山周辺の植生遷移
こんにちは。ガーデンプランナーのhacoです。お盆休みにどこかへ。と思っていたわけではないのですが、ちょっとした偶然から桜島へ渡ってきました!
今日は旅の記録のお話からちょっとだけ植生遷移の復習です。
世界的な活火山 桜島
桜島へは、鹿児島港からフェリーで15分ほどで着きます。料金も安くて車無しであれば、片道大人200円、小人100円。
子供たちはデッキに出て船に備え付けの双眼鏡で桜島を見て大喜びしていました。
私たちは車も一緒に乗船したのですが、徒歩で桜島へ渡った人たちはレンタカーやレンタサイクル、周遊バス、タクシーも利用できるようです。
活火山に最接近!ー湯之平展望所
ちょうど展望所では噴煙があがった状態が見れたのですが、私ここへきて思い出しました。実は大学1回生の時の夏休みのレポートで「桜島の植生」について書いた記憶があるのです。
そのための取材で、桜島に渡ったのですが、その取材以来の桜島上陸となりました。
活火山に生きる植物ー桜島の植生について
活火山の島にどんな植物が生えているか、気になりませんか。
桜島に上陸すると、島の中には意外にもキレイに植物が生えていることに驚きます。そうそう湯之平展望所までの道のりはとても美しいクロマツの林が広がっているのです。
展望所手前側に見えるのがクロマツです。
クロマツは針葉樹なので、降灰しても葉に灰が降り積もる面積が狭いので、降灰の影響を受けにくいのも関係しているかもしれません。
他には、タブノキやシイノキ、低木類はイタドリやハクサンボクが見られます。
また島を一周してみると、エリアによってはスダジイ類も見られます。
エリアごとに群生する植物が違うのには理由があって、何度か繰り返されている大噴火によって溶岩が既存の植物を飲み込み、またその溶岩の上に新たな植物が生えることで植生が変化していることがあるようです。
終始火山が噴火して、降灰のある地域では特にその影響を受けにくい植物が中心で植わっています。活火山の地ならではの植生はとても興味深いです。
《復習》植生遷移とは
植生遷移とは、裸地からどうやってそこを構成する植物が変化していくか。。。
森はもともと森だったわけではなくて、その状態へ辿り着くまでに様々な植物が競争しながらその土地の条件に合ったものが残っていく。その「移り変わる過程」のことをいいます。
裸地から陰樹を中心とした森へ遷移するまでに、およそ200年かかると言われています。
その土地の代表する植物の変化
極相林の状態とは、その土地にあった樹木が安定して育っている状態になるので、この植物の分布の北限はココまでですよ。とか、関東以南でしか育ちませんよ。というのは、この極相林を見れば一目瞭然ですよね。
しかし、地球温暖化の影響でも植生は変化していきますので、まさに今の手付かずの自然の風景と200年後の手付かずの自然の風景は違うかもしれない。ということを心の隅に留めておいてほしいな。と思います。
今から200年前といえば江戸時代。
江戸時代の夏はどれくらい暑かったのかしら?と思って調べたら面白い記事を見つけましたのでよかったら覗いてみてください。
まとめー桜島おもしろい!
桜島の旅の記録を書こうと思っていたのに、マニアックな植生遷移についてどうしても書きたくなってしまいました(笑)
新たに訪れた土地の風景を見ていて「手付かずの原生林が残ってる」と簡単に口にしちゃう人がいましたが、「いやいやそれ、人口の雑木林だから。」と突っ込みたくなったことを思い出しました。
植生遷移はさほど難しい話ではありません。
もう少し詳しく書ける日があったら、「原生林」とそうでない「林」の見分け方を書けたらと思います。
最後に、ランチ情報を載せて今日は終わりにしようと思います。
今日も最後まで読んでくださりありがとうございました。
《ランチ情報》MINATO Cafe 桜島
ランチはお昼過ぎてから渡ったのもあって、フェリー乗り場に併設しているMINATO Cafe桜島にて、『桜島カレー』をいただきました。
お野菜たっぷりの本格的なカレーで、とっても美味しかったですよ。
フードのメニュはこの一つだけですが、スイーツのメニューにはさつまいもチップなどの鹿児島らしいメニューがありますよ。