夏の庭からーヘメロカリスが咲いて「温風至 (あつかぜいたる)」
こんにちは。ガーデンプランナーのhacoです。
今日はInstagramで恒例のインスタライブ「ハコ散歩」をひまわり畑からショートバージョンでお送りしました。
ひまわりの記事についてはまた改めて。
今日は「ヘメロカリス」と言うお花のお話です。
ヘメロカリスとは
ヘメロカリスと言う植物を見ると、百合に似ているので百合の仲間なのではないかと思われがちですが、実際はユリ科の植物ではなくワスレグサ科(ススキノキ科)などに分類される植物です。
ユリはユリ目の中に10科約70属、ヘメロカリスはワスレグサ目(キジカクシ目)で14科ですが200以上の属があり、ユリ目よりかなり多くの植物が含まれます。
ワスレグサ目(キジカクシ目)の中にはアヤメ科やラン科、ヒガンバナ科なども含まれるんですよ。
と、とても難しい話を最初にしてしまいましたね(笑)
つまり、百合とは別の植物ですよ。と言うことです。
ヘメロカリスの魅力
ヘメロカリスは観賞用としてヨーロッパやアメリカでは特に人気です。作出された品種は2万種以上あると言われています。
開花時期は主に6月から7月。
そしてヘメロカリスの別名がデイリリーと呼ばれる所以は、一日花(その日に咲いてその日に終わる)だからです。
そのため、上向きに咲いてとても綺麗なのですが、切花として飾ってもあっという間に散ってしまうので、長く楽しみたい場合の切花には向きません。
しかし庭に植えると、あまり土質を選ばずに植えっぱなしで毎年花を咲かせてくれること。暑い時期に鮮やかな花を咲かせてくれるのも魅力ですね。
最初から分類のことで難しい話をしてしまいましたが、育て方は至って簡単なんですよ。
日本の古来種
ヘメロカリスと同じ分類の仲間に、日本で昔から親しまれているものに「ノカンゾウ」や「ヤブカンゾウ」があります。
しかし、「ヘメロカリス」と呼ばれるものはあくまでも品種改良された品種を指します。
ノカンゾウ、ヤブカンゾウは、オレンジ色の百合に似た花です。野山や土手の日当たりの良い場所にちょうどこれくらいの時期から咲き始めます。
「ノカンゾウ」は一重咲き「ヤブカンゾウ」は二重咲きと言う違いがありますが、どちらも食用として日本人の生活に馴染みがあります。
新葉や蕾は生のまま食べられるそう!!…しかもアスパラのような食感だとか。
食べてみようかな。
ヘメロカリス協会
ヘメロカリスは、元々中国に自生していた花が16世紀ごろヨーロッパへ。そこからアメリカに渡り、そこでより多くの品種が生まれたそうです。
そして、そのアメリカに「ヘメロカリス協会」という会があることを知りました。
日本にも「ヘメロカリス協会」あることがわかりました。正確には「日本アイリス・ヘメロカリス協会」だそうです。
そもそも、日本では昭和初期に品種改良の進んだヘメロカリスが渡ってきたようですが、百合や野にさく「ヤブカンゾウ」などの花に似たその花は、珍しさに欠けたのか、あまり注目されなかったそうです。
しかし、日本にもヘメロカリスの育種家さんがいらっしゃって、岡本自然農園さん(埼玉県)の育種されるヘメロカリスは、アメリカなどの海外で作出されたものに比べるととてもシックで上品な色が多数あります。
いつか、お庭にお迎えして見たい品種が盛りだくさんです。
ヘメロカリス、皆さんも是非、お庭に植えてみてはいかがでしょうか。
夏のお庭がとても華やかになりますよ。
まとめー風が生温かい・・・
七十二候が七夕の日から今日まで「温風至 (あつかぜいたる)」となりましいた。梅雨が明けて南東から吹いてくるこの風のことを「白南風(しらはえ)」と言うそうです。
「白南風」とても綺麗な響きですが、いやー、この風はとても生温かいわよ(笑)
そして、湿った生温かいこの風が、急な雨や落雷を連れてっ来ると言われています。
そう。実際このところ日替わりのように、雨が降ったと思ったらそんなこと無かったかのようにとっても良いお天気。
そして、湿度の低めの今日は、車の窓を空けて走ろうと思うのですが、30分もするとエアコンに手が伸びてしまいます。
今日は夕暮れ間近を狙って種まきやら、苗の整理を行いました。激しく動く作業はしていないのにじっとり汗をかいて、本日の庭仕事は完了です。
今日も一日お疲れ様でした。
そして、今日も最後まで読んでくださりありがとうございました