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「PLAY! 藝大ゲーム図書館計画(Lv1)」(2024/09/26-29)展示写真

東京ゲームショウの開催の裏で、東京藝術大学では「PLAY! 藝大ゲーム図書館計画(Lv1)」という展覧会を開催しています。
こちらは、藝大附属図書館に(将来的に)プレイアブルな(80〜90年代の)ゲームプレイ環境をつくりたい、と計画したもので、概要はこちらのサイトをご確認ください。
https://artdx.geidai.ac.jp/information/859
こちらのnoteでは、主に写真で内容を紹介していきます。

まずは、会場へのエントリーです。

いつもは開いていない、藝大の正木門から入ります。(上島珈琲店むかい)
こんな感じの入口です。なんか丸いキャラが見えます。
展覧会情報掲示。
中にいたのはパックマン!2010年に開催されたパックマン展のために制作されたものです。
作者はニコラ・ビュフさん。実は八谷研究室の修了生なのです。

入って右手は、メディアアートコーナーです。こちらは、本当に小さなお子さんも体験できるものを用意しました。

ひとつは、八谷の2006年の作品「コロボックルのテーブル」です。コースターを動かしてみてください。
小人が見えたり、見えなかったり。


もうひとつの作品はアトリエオモヤ+鈴木太朗先生作品「光であそぶ」。シンプルだけど楽しい作品です。

さて、ここからゲームコーナーの紹介です。今回のは将来的に藝大附属図書館にプレイ可能なゲームコーナーを設置したいと考え、それを実現するためのシミュレーションとしての展示です。実際に実現するためには、図書館の職員への負担がなるべく少なくなるよう運用する必要があるので2017年以降に発売されたミニハードを多く使うことを考えています。ちなみに、今回の展示に使ったゲーム機・ゲームソフトの殆どは、八谷の私物です。
(まだ購入予算とかないので。あとメルカリやヤフオクでの入手が中心なので、これらには研究費が使えないので)

入口からみた会場全景。手前にミニゲームハードコーナー。奥にフリープレイコーナーがあります。基本はすべて自由に遊べます。
ミニハードコーナー、まずはファミコンミニとスーパーファミコンミニ。
ファミコンミニは1PコントローラーをNESコントローラーに変えてあります。(小さいと操作しにくいので・・・)
そしてアストロシティーミニ。筐体が小さいので、今回はゲーセンバッグと合体しています。やはりアーケードのゲームはジョイスティックでやりたいね!ってことで。
ストリートファイター2の浮世絵。木版とプリントはDAVID BULLさん。コンセプトとデザインは JED HENRYさんによるもの。(八谷が2014年に購入)
メガドライブミニ2(内蔵ソフトなんと60本!)とプレイステーションクラシックも当然あります。

ミニハード端末とは少し違いますが、名作「電車でGO!」のプラグ・アンド・プレイ機も用意しました。


電車でGO! PLUG AND PLAY。プレステ2版をマスコン内に移植したもので、2003年10月当時の山手線を運転できます。山手線運転手の凄さを体感できます。

1994年発売のプレイステーション(初代)と1996年発売のNintendo64と1998年発売のDreamcast。この3つは、実際に図書館に入ったときの運用を想定したキャビネットに収納されています。

ミニハード機も素晴らしいのですが、初代プレイステーションでも多くの作品を紹介したいこと、またニンテンドー64やドリームキャストのゲームも紹介したかったので、什器作りました。実際、一番手間と時間をかけたのはこちらになります。
三沢光晴選手・・・昔のゲームはタイムマシンだな、と思う瞬間。
クソゲーと自称してますが個人的には名作なグルーヴ地獄V。
64のF-ZERO Xでしか取得できない成分があると思っています。音楽も最高。
昨年度の映像研究科ゲームコース学生作品もあります。ぜひプレイしてみてください。
スーパーファミコンコーナー。

スーパーファミコンミニではできない、スーパースコープやSFCマウスソフトも用意してます。マリオペイントやヨッシーのロードハンティングも、ぜひ楽しんでください。
ドットサイト換装済みスーパースコープ。自分が老眼なので、ドットサイトだとずいぶん狙いやすくなりました。
ニンテンドー64といえば4人プレイでしょう!ということで大型三管式プロジェクターとコントローラー4つを用意しました。
マリオカート4人プレイや、マリオパーティーなどの多人数プレイも楽しんでください。
このサイズでやるF-ZERO Xはかなり良いです。

64ソフトラインナップ。ご自身で好きなのに変えて遊んでいただけます。
ドリームキャストコーナー。今かかっているのはクレイジータクシー(名作)
ドリームキャストはこんなソフトを用意してあります。ご自身で好きなのに入れ替えてください。
名作揃ってます。燃えろ!ジャスティス学園とかも熱いです。
DCでは各種周辺機器も用意してますので、コントローラーも入れ替えてどうぞ。タイピング・オブ・ザ・デッドとか、電脳戦機バーチャロンとかは専用コントローラーで!
どこでもいっしょとポケットステーション。モノクロのドット絵でかかれたキャラクターがすばらしいので、書画カメラで大きく写してみました。もちろん操作してもらってOKです。(でもトロにへんな言葉は教えないで・・・)
プレイステーションコーナー。
プレイステーションクラシックには入っていない名作もたくさんあるんですよね。(爆走デコトラ伝説とか。)こちらもお好きなのに入れ替えてください。あと、初代プレイステーションのパッケージや説明書は名作も多いので、そちらのデザインも学生さんには見てほしい。

初代プレイステーション、発売から30年経つので、ディスクドライブの不調とか、購入したけど止まっちゃうディスクとかがどうしても出てくるんですよね・・・こちらは残念ながら準備したものの、途中でフリーズしてラインナップから外したソフト。今後別のPS個体でも試してみます。

残念ながらはずしたディスクたち。クラッシュ・バンディクーやりたかった。

書籍コーナー。こちらは八谷個人の持ってる書籍と、藝大附属図書館にすでにある書籍から構成しています。

向かって左が八谷私物、右が蔵書。
八谷の私物本。同人誌も混じってます。
「岩田さん」は日本語版と英語版を揃えました。(今回用に購入)
附属図書館の本1
附属図書館の本2

関連イベントとして:松田真さん(弁理士、私設図書館館⻑) + 八谷和彦 の講演を設定しました。タイトルは「国内外のゲームアーカイブ事情と、『ゲーム寄贈協会』の活動」 9 月 28 日(土曜日) 15:30~です。

参考リンク:一般社団法人ゲーム寄贈協会 https://gameda.org/


松田さんからいただいた資料です。図書館でゲーム体験をどのように可能にするかのセンパイにお話を聴きます。

全体のコンセプトも説明しておいたほうが良いかと思い、追記しました。

今回は音がかなり出てますがこれ図書館でやって大丈夫?とか思われそうなので追記しました。

「PLAY! 藝大ゲーム図書館計画(Lv1)」展と、現時点での将来構想について。
この展覧会は、将来、ゲームの体験や情報提供を本学大学附属図書館で行うための思考実験として実施されるものです。
なお、現時点での私達の方針は以下のような想定です。
・若い世代のクリエイター、研究者に過去の名作を体験していただくことを主目的とします。
そのため、当面は80年代〜90年代のコンシューマゲーム機のソフト、ハード、周辺機器を中心に収集し体験機会を提供します。
・ゲームハード/ソフト/周辺機器の貸出はしない方針です。図書館内でのみ、体験していただく想定です。
また、今回はイベント的に音が出る体験コーナーも作っていますが、実運用時ではヘッドフォンを利用する環境での実施を考えています。
(ミニハードコーナー、什器に入れたゲーム機のコーナーが、実際の運用で想定している形態です)
・今後はゲーム関係の開発資料、過去の書籍、雑誌、その他関連資料なども収集していきたいと考えています。
その準備ができたとき、皆様に資料のご寄付などご支援をお願いすることもあるかとも思いますが、どうぞよろしくおねがいいたします。

こんな感じです。非常に短い展示ですが、どうぞ楽しんでください。


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