難病の子どもをもつ家族のための場所 “青と碧と白と沖縄“ に宿泊したお話し〈学び日記23〉
こんにちは、hachi☺︎です。
私ごとですが、ハネムーンで最後に泊まった宿が
難病の子どもをもつ家族のための場所でした。
オーナーさんは、東京ディズニーリゾートで20年働いていた方。
建物は、有名建築家の中村拓志さん。
「非日常」を五感で感じることができる場所でした。
この記事は、
このバケーションハウスの詳細、コンセプトや、
私がそこで学んだことをまとめています。
ぜひ、ここに携わるスタッフさんや、
家族、子どもたちにために記事をシェアしていただけると嬉しいです。
1. 青と碧と白と沖縄
住所:〒904-0417 沖縄県国頭郡恩納村真栄田3537番2
客室数3室、wifiあり、貸切風呂ありの、
隠れ家的バケーションハウス。
緊急時のために、近くの病院と連携をしてして、
速やかに対応してくれるそうです。
以下の条件のご家族は、サービス料金で宿泊できるようです。
・0~20歳未満の難病を患う子どもと、その家族
・病気により子どもを亡くされた家族
とても広く、外の空気いっぱいのハウスなので、
コロナも心配せずに過ごすことができました。
私たちは、那覇空港からレンタカーで移動。
下道で1時間ほどの距離です。
渋滞もせず、途中にいくつもコンビニなどのお店もありました。
実は、私たち夫婦はチェックインまで、
難病の子どもをもつ家族のための場所とは、知りませんでした。
スタッフの方たちは、条件外の方も快く受け入れてくれる、
とても優しい方でした。
2. 東京ディズニーリゾートで働いた経験を生かした空間
オーナーの大住力さんは、約20年間、東京ディズニーリゾートをマネジメントした後、「Hope&Wish公益社団法人難病の子どもとその家族へ夢を」設立。
建築は中村拓志さん。
V6の岡田准一さんの家も設計した、有名な方です。
とてもステキで、今まで見たことのない空間でした。
オーナーさんは、ディズニーで学んだ経験から、
「非日常」の空間をこだわって創ったそうです。
率直に
「なんて、静かで、美しい空間なんだろう・・・」
と思いました。
縁側や畳、広い窓がある。
照明はあえて暗めで、沖縄の暑い日差しも気になりません。
お部屋は、限定3部屋まで。
あえて、部屋にテレビ、トイレ、お風呂はなく、
日常を忘れさせてくれます。
ここにいるだけで、日常のいろんなことを断捨離できました。
普段は、大阪で暮らしているので、余計に感じます。
webエンジニアをしている旦那は、パソコンを開かずに過ごす時間を全身で味わっているようでした。
そして、「頭の中が空っぽになった」と嬉しそう。
そんな旦那を見て、
どれだけ、人の多い場所、物の多い場所、情報の多い場所で
暮らしているのかが分かりました。
都会は都会の良さがあります。
島は島の大変さがあります。
しかし、もっとシンプルに暮らしたい。
必要なものを選んで、必要じゃないものを断捨離していくことの
必要さを感じることができました。
「青と碧と白と沖縄」という場所に出会えたことを幸せに思います。
3.病気で亡くなった子どもたちの作品
この場所を作るインテリアも、とてもステキでした。
その中に、物語のある作品がいくつかありました。
ひとつ目は、仙台で生まれた双子の女の子、まゆちゃん。
17歳で白血病になり、19歳で亡くなりました。
“レジン“ という飾り大工をして
最後の時間を過ごしていたそうです。
そのレジンを装飾した鏡を、
家族がこのハウスに寄付して下さったそうです。
とても可愛く、美しい作品でした。
ふたつ目は、インテリアで作品ではありませんが、
プレートに、このハウスに寄付をして下さった方の名前が刻まれています。
左下のプレートは、
小学一年生の娘を亡くしたお父さんの名前です。
闘病中は治療費が高く、生活も困窮したそうです。
しかし、亡くなった後にお父さんがここを訪れ、
かなりの額を寄付して下さったそうです。
また、このハウスの中には、ポストとレターセットがあります。
亡くなった人に書く手紙。
疎遠になった人に書く手紙。
このお父さんは、娘さんに
「ありがとう。パパもここまで来れたよ。」
とメッセージを書いて行ったそうです。
みっつ目は、このハウスの中央にある、モニュメント。
小学一年生で、脳血管の障害で亡くなった子が
書いた筆跡を、企業が協力して作品にしたそうです。
「星」
星っていいな
周りに友だちがいていいな
私も友だちとあそびたいな
4.わたしにできること
とても、ステキな場所だと思いました。
ここを知らずに来たのに、
ここに呼ばれた気がしました。
保育士をして9年。
病気になった子とは出会いませんでしたが、
様々な障害をもった子どもたちと出会いました。
ここで、その家族のことも思い出しました。
みんな、孤独と戦っているように感じます。
ただ少し、みんなと違うだけ。
違うことが目立ってしまう社会。
今の時代は、特別支援クラスや、学校、放課後ディサービス、
ヘルパーさんなど、選択肢が広がっています。
それでも、支援が追いついていません。
そんな社会の現状がまだまだあると思います。
そんな、社会に疲れてしまう人も多いのではないでしょうか?
そんな時、「青と蒼と白と沖縄」を知っていたら。
日常を忘れられる空間がそこにあります。
思いを綴り、整理することができるポストがあります。
広くて、美しい海と空があります。
風の音と、虫の声だけ。
優しいスタッフさん。
この場所を必要としている人は少なくないはずです。
どうか、コロナなどでこの場所がなくなることがありませんように。
ここまで読んで下さったあなたへ。
もしよかったら、この記事をシェアしてくれませんか?
そしていつか、このハウスに遊びに行ってみて下さい。
優しいオーナーさん、スタッフさんたち。
非日常の空間。
子どもたちの作品がそこにあります。
疲れた心と身体を癒して、余白を創ってくれます。
この場所を必要としている人に届きますように。
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最後まで読んでくださり、
本当にありがとうございました。
hachi☺︎