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2014年7月の記事一覧
かたつむりと小人のキキ
途方に暮れているキキにはお構いなしに雨はどんどんとひどくなっていきました。
「紫陽花の下で雨宿りしようかな、もうビショビショだけど…」
雨と涙でずぶぬれになった顔をゴシゴシと帽子でふくと、キキは一番大きな紫陽花の下に向かいました。
すると、紫陽花の下にはあのかたつむりがいるではありませんか。
「あれ?かたつむりさん!」
「あぁ、どうも」
「あぁ、どうも、じゃないわよ、もう!私、かえるさんに置
かたつむりと小人のキキ
カエル紳士に振り落とされないように、キキは必死につかまっていました。
つかまっているうちに静かになったのでふと顔をあげると、辺りは一面のアジサイでした。
「わぁ〜!!」思わずキキの口から声がもれました。
「ココは大変ステキな場所なのです。マドモアゼル」
キキはアジサイの花の上にのってみたり、茎につかまってみたり、花の色んな色を楽しんだりしていました。
「ねえ、カエルさん」
キキはふっとカエル