
エロいシュートとわかるまで
2024/9/7
後輩を見納めに大学へ
今日はこの前より賑やかだった。
目が悪いので毎回誰がいるのかよくわからないが、
良い雰囲気。良い人数。
よく見たら、マネージャーなんて5人もいるじゃないか。
キャーキャー言われている選手が羨ましくて仕方ない。

1年生から4年生までのマネージャーちゃんと軽く話していたけど、水球(選手)に対して思っていることや、感じていることが千差万別だなあと改めて思った。
水球のややこしいルールを覚えることはもちろん、1年生は経験として土台を作ることに必死だと思うが、年長者になればなるほど各シーンでの感想が香ばしく入ってきて面白い。
1年も経てば、自分がどんな選手が好きかとか、
どんなプレーでテンションが上がるとか、
みんな自然と説明できている。
本人は普通に偏愛を語っているだけだと思ってるかもしれないが、これがとても貴重でとても尊い。
これまで多くの選手のタイプを知って、多くのプレーを研究したからこそ語られる権利があるし、彼女たちにしか見えないものがあるのだと思う。
もちろん、私には見えないものも絶対に見えている。それがまだ本人の奥まったところにあるだけで、出てくるのに時間がかかっているだけの話だ。詰まるところ、年下から学ぶものは五万と多い。

これくらい喋ってるんじゃないか
当たり前にプレーを見る量をこなしてきたとは思うけど、そこに探求心がないと質なんて永遠に生まれない。
あんな水の中で何してるのかよーわからんスポーツ、陸上で大事に育てられた女子にとっては興味がないと一生理解できないだろう。
そんな中で「泳ぎ方が好き」とか、
「あそこでちゃんと戻るのが好き」とか、
「ドリンクの飲み方が好き」とか、
いろんなシーンで慈しみを見出しているのは、
その子がひたむきに水球に向き合ってきた証そのものである。(最後のはちょっと違うが笑)
そんなことを思っていたので、みんなが「これ決めたのアツかったですね笑」とか試合後に話してきた際には、私はおそらく決めた選手以上に喜んでいた。
基礎的な知識とは関係なくとも、そういうことを感じとってくれる人間であることが嬉しい。
今日、誰かとは言えないが(ちょっとわかってしまうかもごめん)後輩マネちゃんから
「〇〇のシュートめっちゃエロくないですか?」
と言われた。
(アンタ…。シュートにエロさを感じるまでに成長したのか……)
と正直とてつもなく感動した。
私でさえこれまで「おしゃれだな~」と感じたことはあっても、「エロいな~」と感じたことは一度もない。
極論であるけど、モノを投げ飛ばすという行為にエロスを感じているのはおそらくこの女だけだと思う。
まじですごい領域だと思う。内心泣きそうやったわ。
今日も六人を一体として見ていたから全然わからなかったが、言われた通り個人に注目してみると、
言わんとしていることがジンワリわかってきた。
『確かにばりエロいな』
後輩から得るものは想像以上にデカい。
明日はフィリピン。
ありがとう。