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発酵と食と健康           私が40歳過ぎて女子大生になったわけ


Noteの記念すべき1回目ですがこの場を借りて
トルコ・シリア地震により亡くなられた大勢の方々のご冥福をお祈り申し上げますとともに、そのご家族や被災された方々に、心よりお悔やみとお見舞いを申し上げます。暖かく過ごせる場所もない方々がいらっしゃるかと思うと本当に心が痛みます。
 
3.11震災の記憶
日本でも、2011年の東日本大震災では、死者・行方不明者は2万2千人以上、避難者も大勢いらっしゃいました。実は私の母も被災して避難をした一人。実家は津波に襲われ、母は命からがら近所の人達と高台の友人宅に逃げました。道路は寸断され指定避難所にも行けず、支援物資を入手できなかったため、暫く友人たちと家に在る物を分け合い飢えを凌いでいたそうです。私が現地入りできたのは、地震発生から何日も経ってからでした。その後の大変さは言うまでもありませんが、実家のがれき撤去では地元の方々、そして阪神淡路大震災で被災されたというボランティアの方々にも助けていただきました。この震災の経験が、その後の私の人生に大きな影響を与えることになります。
 
第二の人生の選択
避難生活では、極度の疲労、ストレス、PTSDなどから食欲が低下し、それにより免疫力も低下することで感染症にかかりやすくなります。また、生鮮食品の入手は難しく、炭水化物や加工品が食事の主体になる事が多くなりがちで、たんぱく質、食物繊維、ビタミン、ミネラルの不足、塩分の摂り過ぎなど栄養の偏りが起きます。そのため、便秘、下痢、貧血、むくみ、脱水、エコノミー症候群など様々な健康問題が生じやすくなります。私の母も血糖値が驚くほど高くなってしまい、その後体調を崩して耳鳴りや目眩に苦しめられました。母の周囲の方々も便秘や食欲低下などの問題を抱えていらっしゃいました。
以前から食と健康について興味はありましたが、この震災の経験から、改めてその大切さを私は痛感したのです。
多くの方々に助け、支えられた感謝の気持ちもあり、人生の後半は、生きることに直結する「食」を通して自分に何かできないかと思うように。悩んだ末に、基礎から学ぶために栄養系の大学に社会人入学をしました。
調理科学、食品学、食品衛生学などの食と健康分野、臨床医学、解剖生理学など人体の構造・機能・疾病分野、その他にも公衆栄養学、応用栄養学、臨床栄養学など、学びは多岐に渡りました。子育てをしながらの通学や勉強は大変でしたが、元理系女だったことも助けとなり、学ぶことを楽しみながら充実した4年間を過ごしました。その間、大好きだった発酵についての探求もでき、発酵食品の機能性をテーマに卒業研究をしました。
卒業後は、管理栄養士国家資格、味噌ソムリエも取得。
現在はメタボリックシンドローム予防のための栄養カウンセリング、そして発酵料理教室を主宰しています。

これから
大人になってからの学びでは、物事を大きく俯瞰した捉え方ができるようになったことで、より多くの気付きがありました。この数々の気付きと発酵について、これから書いていこうと思います。

次回は、あなたの非常食におすすめの物について

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