通信制大学から心理系大学院へ!研究計画書にどう取り組む?|画像3枚にまとめてみた
研究計画書をどうしよう? という悩みをよく目にします。
執筆するのに実際頭を悩ませている場合もあれば、不安が先立ってなかなか手をつけられない場合もあるでしょう。私は長々と「まあ書くときは書くでしょう」と執筆を先延ばしにしたタイプです。そして志願先の院生さんから促されて「研究室訪問をしなければ落ちる」とはっきり認識できた時に、どどっと勢い込んで研究計画書を書き上げました。
そんなこともあって、
研究計画を練ることと、研究室訪問(ないし説明会での教授との面談)は切っても切り離せないと感じています。
それは、研究室訪問(説明会)の時に研究計画書を持っているかどうかでその内容の充実度が変わるということでもありますし、
研究室訪問を経て研究計画もいっそうブラッシュアップされるという意味でもあります。
特に私は通信制大学の学生で、外部院試受験であり、予備校にも所属していなかったので、研究計画を作成するにあたってのフォローがない状態でした。その中でも、独りよがりにならずに研究計画を着実に「伝わりやすいもの」としていくには、研究室訪問や説明会は貴重なチャンスでした。
この記事では、具体的に私がどのような取り組みをしていたかを中心に、研究計画に関するお話をまとめます。
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まずは、
研究計画書を作成するのに関連した出来事のタイムチャート
をご覧ください。
ごちゃっとしていて恐縮です。大学に編入した3年次春からの1年半のことです。
私は院試約半年前の2月〜3月に研究計画書を一気に書き上げ、
3月の「ココナラで添削を受ける」「研究室訪問」を機に、7月の書類提出まで「見せる→コメントをもらう→ブラッシュアップ」を繰り返しました。
◯研究室訪問のタイミング
研究室訪問のタイミングは大学院によって違いますね。私の進学先は、5月の大学院説明会の日以降は研究室訪問を受け付けないルールがありました。院生さんから「2〜3月は春休みだから研究室訪問の好機だ」と後押しをいただき、院卒の友人からも背中を押してもらって、メールでアポイントをとっての研究室訪問となりました。
◯添削サービスを利用
私は所属がなかったので、ココナラの心理系研究計画書添削サービスを利用しました。自分の中で予算があったので、1回だけお願いしました。
ここで出会った先生の添削が、私にとってはスマッシュヒットでした。メタ的な視点になるんですが、その先生のコメントを通して、「研究計画書ではどんな点が評価されるのか」「私がどちらへ舵をきるべきか」が掴めた感じがしたんです。大雑把にいうと、研究動機のはっきり見える研究計画書を書け! 遠慮なく大胆にいけ! と、励ましていただいたように感じました。そこから、「どうしたら動機がはっきり見えるようになるか」「自分と研究テーマのつながりは何か」に集中できるようになりました。
◯研究計画書を説明会に持参していい感じのタイミングで見てもらう
3月に作成した研究計画書は、何か見てもらえるかもしれないタイミングを見込んだら持参していました。これは私にとってはけっこう武者修行というか、いい感じでした。
特に5月に訪問した大学院では、非常に真摯なコメントをいただきまして…そのコメントを検討して研究計画書が生まれ変わった!ってくらいに的を射たものになったんです。同じ時期に参加したオンライン講座がこれまたドンピシャな内容で、タイミングも良かった。
これのおかげで表現がシンプルになり、文脈が見えやすくもなり、同分野の最新の研究報告を反映したいい感じの研究計画書になりました。提出した研究計画書は決してベストではないのでしょうが、「これなら私の分身として出してもいいな」と思えたことが、私にとっては大切な基準でした。
添削を受ける以外にも、研究テーマを深めるポイントはいくつかあると私は考えています。
研究テーマを深めるには
私は太字の4項目が、テーマを一歩一歩深めていくときに大切な要素だったと感じています。
特に中央の、
認識論的な立ち位置
を定められたことが私にとっては重要でした。
これを知らずに研究テーマを手探りしていた当時は、「フィールドワークが好きな自分ってなんなんだ?」みたいな入り口でした。フィールドワークで得た知見をどうやって研究計画に向けていけばいいのか?
いろいろに深掘りしていく中で、出会ったのが認識論的な基盤です。実証主義か、社会構成主義か、(あるいはさらに別の立場か)は研究法の学びの基礎だと今は感じています。心理学研究の基盤にある認識論を理解し、テーマや自分の好ましいと思うアプローチと関連づけて自分の立ち位置を明確化することは、研究テーマを深めるという意味でも、その後の研究姿勢を決意する意味でも、大きな意味を持つポイントだと私は感じています。
余談ですが、面接試験の応答の方針を決めるのにも役立ちました。
「関連書籍や先行研究を読む」
というのは研究計画を練るのに必須のことであるとよく言われますが、実際どう「読む」のか、研究風土に触れていない私にはわかりませんでした。
これは完全に手探りの方法なのですが、以下の3つのステップで関連書籍・先行研究から得た情報をまとめ、自分の研究計画書(の特に「問題と目的」部)に活用しました。
この関連研究のまとめは、私のスタイルにはあっていて、今でも続けています。3までやることはなかなかないですが、1と2は日常的に行なっています。
メモばっかり溜まっていくんですが…院での暮らしに備えてノーションの使い方を覚えた方がいいかなあ…
以上、研究計画・研究室訪問に関するいろいろのまとめでした🌷
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