公共機関で障害者を見かけた際のお願い

はばたけタケルの記事を読んで下さり、ありがとうございます。
タケルの母です。

私の息子、タケルに自閉症と重度の知的障害があると分かるまで、私は障害者に対して偏見を持った人間でした。
彼らの事を何も知らないのに、知ろうとすらしていなかったのに、
一人でブツブツ言っていたり、そわそわ動き回る障害者の方と同じ車両に乗ると、
「怖い」「気味悪い」
という感情を抱くような人間でした。
それは、私の無知からくる誤解や偏見でした。

でも、タケルと共に私も成長し、障害について学ぶ機会を得られた事で、障害者の事が少し理解できるようになりました。
今、仮に障害者の方と街で出くわしても、当時のような感情はなく、むしろ、温かい目で見守る事ができる人間になりました。

上の動画は、タケルが以前、電車に乗った際のノーカット映像です。
7才ですがじっとしていられず、大人しくすることもできないありのままのタケルをお見せします。

そして、
障害者を街で見かけた際、障害者に公共機関内で出くわした際に、皆さんにお願いしたい事をまとめました。

批判の声もあるとは思います。
でも、当時の私の様に、「知らない」というだけで、一方的なイメージを持っている方も多いのではないでしょうか。

この動画が、障害者に対する印象が変わるきっかけになれば嬉しいです。


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撮影当時、タケルは7才です。
カメラを回している私の隣で座っている4歳の弟のユズルは、声を出さず、大人しく座れています。
しかし、タケルにはまだそれが出来ません。

発達障害は、見た目では障害が分かりづらいです。
例えばタケルが5歳になる直前に受けた発達検査によると、
実年齢は5歳にも関わらず、社会性や食事、排せつ、言語、発達年齢は、
概ね1歳8か月程度でした。
IQは100が年相応と言われている中で、タケルは36でした。

見た目は子供、頭脳は大人、名探偵コナン!
の江戸川コナンくんの逆で、「見た目は少年、頭脳は幼児」と言うと分かりやすいでしょうか。

1歳の子に「声を出さないで大人しく座ります」と言うのは無理なように、タケルにも難しいのです。
むしろ、パパがタケルと遊んでくれているので、この日のタケルは「よく出来ました」レベルです。
もちろん、同い年子と比較すると「教育がなっていない」と思われると思いますが、親から見れば花丸なのです。


これまで、1人なのにブツブツ言っている障害者の人を見かけたことはありませんか?
タケルもよく、人に聞こえる程のボリュームで何かを言っています。

大概、以前にテレビで見た映像や、楽しかった記憶、大好きな数字を脳内で再生し、それを口にしています。
それは、タケルなりの自分を落ち着かせる術なのです。

なので、私たちが車内で見かけたブツブツ言っていた人たちも、きっと彼らなりに、自分をコントロールしようと努力をしていたのだと思います。
周りに迷惑をかけまいと、彼らのできる範囲内でがんばっていたのだと思います。

そのような人たちが、急に周囲に攻撃をすることはまずありません。

なので、皆さんにお願いです。
もし今度、街や公共機関で大人しくしていない障害のある人を見かけたら、
「その人なりにがんばっているんだな」
と温かい目で見守ってください。
見守っていただけるだけで十分です。

この記事を読んで下さっている方は既に、とても心優しい方だと思います。
なのでもし、みなさんの周りに昔の私のような方がいれば、今回のこのお願いをそっと伝えていただけると嬉しいです。

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