89. 紅の豚〜本当にかっこいい男とは〜
みなさんこんにちは。
今回は友達に「好きなジブリについて書いて」と言われたので、熱く熱く書いていこうと思います。
ちなみに、みなさんは紅の豚って見たことありますか?
ここからはネタバレチックなことも出てきますので、これから見たいと言う方はスキップしてくださいね笑
紅の豚とは?
紅の豚とは、ポルコという豚の顔をした飛行艇乗りの男性の話です。
空賊や空軍、情勢との戦いの中で、自分はどうあるべきかを考えさせられる話になっています。
この豚の顔をしたポルコという男なのですが、生き様が本当にカッコいい。
イタリアのアドリア海を舞台にした、世界大恐慌の時代の話で、空賊を相手にした賞金稼ぎの話です。
大戦時代に自分1人が生き残り、その大戦で戦友を亡くし、仲間を亡くした悲しみとそれでも英雄として担がれ、なおも戦いに巻き込まれることに嫌気が指し、自身に豚になる呪いをかけたと言います。
人間同士のしがらみや争いに巻き込まれたくないという思いもあったのでしょう。
だから豚の顔になり、人間のごたごたから離れようとした。
また、ジーナをこれ以上悲しませないように豚の姿になり、近づかないようにしていたのかもしれません。
空が飛びたいから、飛行艇で空を飛ぶ。
そのために空賊は相手にして賞金稼ぎはするが、大戦ではないため殺しはしないという人情も持っている熱い男が、このポルコという男です。
「飛ばねえ豚はただの豚だ」など、有名な言葉もありますが、
「俺は俺の稼ぎでしか飛ばねえよ」
と、自分の国家や民族、所属によるものではなく、一飛行艇乗りとして、自分で自由に生きることに信念を持っています。
なので、イタリア空軍として一緒に飛ばないかと、昔の元戦友に誘われても、自分は自分の力で飛ぶのだと断りを入れたりもします。
ポルコは見た目は豚で小太りなおっさんなのですが、実は中身がめちゃくちゃかっこいい男です。
男気に溢れ、愛する人や戦友にも敬意を持って生きている。
ただ、自身の過去に縛られて生きているのですが、フィオという少女に会って、ポルコもだんだん変わっていきます。
最後、フィオに別れのキスをされてから、顔が元に戻るような描写がされていますが、フィオの愛情に人間も悪くないと思ったのかもしれません。
そんなジブリの中でも大人が楽しめる作品なのでぜひみなさん見てみてください。
それではまたどこかで。