田んぼとカエルと私たちの命
日の出と共に、田んぼでカエル採集をしています。
日本には43種(亜種を含む)のカエルが生息しています。北海道にいた頃は、ニホンアマガエル、エゾアカガエル、国内外来種として函館の近くの大沼に人為的に持ち込まれたアズマヒキガエルの3種しかおらず、寒冷地で田んぼも少ない北海道では、カエルは珍しい生き物でした。
瀬戸内に引っ越してきて、田んぼに生息する小さな生き物たちに目を奪われます。田んぼには主に5種のカエルがいるそうですが、ツチガエルが1番、多く、次いでニホンアマガエルをよく発見できます。おそらく、トノサマガエルやニホンアカガエルもいると思うので探してみます。
田園風景、美しいでしょう?
お米が主食の日本人にとって、田んぼは、私たちの命そのものなのです。
カエルが田んぼに生きている事は、私たちの健康な命に繋がっています。
私たちの命と健康を支えてくれている1番の農業や、そこに暮らす生き物たちが、私たちの暮らしの基本であるということ。命や健康を支えてくれているのは、1番は実は、医療ではなくて、食べ物なんですね。そして、その食べ物を育む大自然が私たちの命を支えてくれているのです。そういう当たり前のことを、今の日本人は忘れてしまっている気がします。
経済や学歴やテクノロジーも大事です。でも、人間を生かしてくれている1番大切なものを忘れ去ると、人間は大きな過ちを犯してしまうように思うのです。食糧自給率が実質、0%で、添加物などの有害なものが多く含まれている食事や、環境毒に囲まれた日本人は、AIなどのテクノロジーよりももっと優先して取り組むべきは、農業だと私は思うようになりました。
それとも…、AIがこうした問題を解決してくれるのでしょうか。
日本人は、1度、人間が幸せに生きていく道を再考すべき時に来ていると私は思います。AIなどのテクノロジーの発展もいいけれど、デメリットも不明の中、このまま突き進んでいいのだろうかと思います。一度、立ち止まって考えてから導入しても、全く遅くはない話だと私には思えるのです。
私たちを生かしてくれて、幸せにしてくれるのは、果たしてAIなどのテクノロジーか、あるいは、大自然なのか。私は、行き過ぎたテクノロジーは、もう要らないと思うようになっているし、大自然に感謝し、自然と共に生きる方が、人間は健康で幸せだと思うようになっています。
心の深い傷も、大自然によって癒される気がしているのです。
※虐待の後遺症(複雑性PTSD)については、以下の書籍にまとめてあります。精神科医の和田秀樹先生との対談・監修つき。