マスコミの方へ(お願い)
3年前から虐待サバイバーの活動を始めて新聞などマスコミの方から取材をよく受けるようになりました。大変、ありがたい話ですが、1つマスコミの方にお願いしたいことがあります。
それは虐待など「何かの被害の当事者」 の報道は事前に記事を確認させてほしいのです。
記事の表現が異なるために当事者がバッシングを受けることがあります。
当事者がせっかく声を上げたのに、スキャンダル的な表現で書かれたり、被害者面していると思われるようなネガティブな記事になると、せっかく声をあげた当事者が批判を受けることがあります。
当事者が声を上げやすいようにマスコミの方も配慮、ご協力を是非ともお願いしたいと思います。
最低限、事前確認くらいのご配慮をお願いしたいです。
また、虐待死のニュースは当事者にとっては強烈なものです。
衝撃的な報道を観て、自分自身の悔しさ、フラッシュバック、解離を引き起こし、当事者の多くはメンタルが悪化する人が少なくありません。
報道は大事なのですが、生き残った虐待サバイバーの当事者にも配慮した報道をお願いしたいと思います。
たとえば、「当事者の方は、フラッシュバックしたり不安定になるようなら、一度、情報を遮断してください。情報は後から落ち着いたときに得ましょう」など一言、報道でも当事者に配慮あることも伝えてほしいのです。
以上の件について、ご協力を何卒よろしくお願いいたします。
また、虐待サバイバーといっても大別して以下の違いがあります。
①児童養護施設に保護された被害者
②児童養護施設の保護からもれた被害者
そして
①児童虐待防止法が制定された2000年以前の支援なし時代の被害者 ②2000年以降に、児童虐待防止法の恩恵を受けられた被害者
「同じ当事者」といっても、差が大きいのです。
比較しているのではなく、「区別」してそれぞれの違いがあることを配慮してほしいです。例えば、児童養護施設についての報道をすることには社会的意義がありますが、虐待がひどくても児相に発見されず、児童養護施設に保護されずに「支援ゼロ」で大人になった被害者もごまんといます。児童養護施設についての報道をする場合は、「今回は、児童養護施設について報道しますが、施設に保護されていない被害者も沢山います」など、一言あれば、施設保護からもれた被害者が傷つくことが避けられます。虐待の被害者といっても、当事者間で違いがありすぎて、傷付け合いが起こらないように配慮してほしいのです。
マスコミの方は、虐待の被害者といっても、こうした違いがあることを、理解して報道してほしいです。
虐待の被害当事者として、社会に虐待問題がなぜ起きるのか?また、大人になって虐待の後遺症(複雑性PTSD、解離性同一性障害、愛着障害など多数の精神障害)に苦しむ当事者が多い実態を世の中に啓発していきます!活動資金として、サポートして頂ければありがたいです!!