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産後3ヶ月のボロボロ新米ママが国家資格キャリアコンサルタントに合格した話

2022年12月末、わたしは母親になった。
それから約1年半。

正直、これといったアウトプットができなかった。書くことを止めてしまっていた。

出産のこと、産後のこと、授乳のこと、離乳食のこと、子どもの成長のこと、夫婦仲の変化のこと。

はじめての育児に戸惑い、悩みながらも試行錯誤していた毎日。

本当は毎日の気づきを書きたかった。記録しておきたかった。でも、目の前のことにいっぱいいっぱいで、それができなかった。

だから今、こうして過去を振り返ると「何を書こうか?」「何から伝えよう?」と悩んでしまう。

悩んで、結局書けなくなる。そしてまた、書きたいことがたまっていく。

でも、時間を空けるほど何だか苦しくなる気がする。頭の中がキャパオーバーになる感じ。

だから今日は、少しでもアウトプットしたい。

まずは、この産後1年半でいちばん時間を費やした「キャリアコンサルタント」の資格取得までの経緯を、この記事にまとめてみようと思う。



国家資格キャリアコンサルタントを目指して

産後3ヶ月で養成講座へ

実は、妊娠中の時からやりたかったことがあった。国家資格である「キャリアコンサルタント*」の資格を取ることだ。

この資格を取るためには、厚生労働大臣が認定する講習の課程を修了することが必須である。
※実務経験3年以上のある人はこの限りではない

そのため、妊娠中に講座や学校のリサーチをし、家から通える学校へ受講申し込みをしていた。

正直、産後のハードさを知らない妊娠中に講座の申し込みをしていたので、実際に出産した後に何度も受講をキャンセルしようか何度も悩んだ。産後は毎日がハードすぎて、勉強できる自信がなかったからだ。

最終的には、今やらねばいつやるんだわたし!という気合い?(たぶんHSS型発動。笑)で「キャリアコンサルタント養成講座」へ通うことを決意

2023年3月(産後2ヶ月)で事前課題に取り組み、受講をスタート。翌月4月からは本格的に養成講座へ通うこととなった。

*キャリアコンサルタントとは

まだまだ知らないという人も多い「キャリアコンサルタント」実は、国に認められた国家資格で、社内や職業相談所、学校内などでキャリア相談にのり、助言・指導をする。働く人がその人らしく働けるよう、さまざま形でキャリア形成支援をおこなう人のこと。

以下にキャリアコンサルタントおよびキャリアコンサルティングの定義を載せておく。気になる人は参考にしてほしい。

キャリアコンサルタント試験は、職業能力開発促進法に基づき、厚生労働大臣の登録を受けてキャリアコンサルティング協議会が実施する国家資格試験です。学科試験と実技(論述および面接)試験で行われ、個別の受験が可能です。学科試験と実技試験の両方に合格し、キャリアコンサルタント名簿に登録することにより「キャリアコンサルタント」として名乗ることができます。

キャリアコンサルティング協議会

「キャリアコンサルティング」とは、労働者の職業の選択、職業生活設計又は職業能力の開発及び向上に関する相談に応じ、助言及び指導を行うことをいいます。

厚生労働省

キャリアコンサルタントを目指したきっかけ

キャリアコンサルタント(以下、キャリコン)の資格を目指したきかっけは「自分らしさ発見コーチ」としてコーチングをしている際、キャリアについての悩み相談が多くあったからだ。

そのため、キャリコンの勉強をすれば、わたしの提供するコーチングでも何か役立てるのではないか?クライアントさんのサポートにも活かせるのでは?と考えたことがきったけだった。

加えて、これから産まれてくる子どもの将来の選択肢も広がるのでは?とも。わたし自身が過去に何度もキャリアに悩み、就活が苦しかったことがあるからだ。自分と同じような思いをして欲しくない、もっと早い段階でキャリアについて考える機会があれば…と思う部分がたくさんあった。

また、キャリコンはキャリアについての知識だけでなく「傾聴」のスキルも学べる。それなら自分自身のスキルアップにもつながる!と考え、キャリコンの勉強をしたいと思うようになったのである。

養成講座に通ってみて

課題が膨大でキツイ

キャリコンの養成講座は週に1回 、9時〜18時(休憩1時間)で3ヶ月間通うものだった。わたしは日曜日クラスを選んだので、日曜は子どもを夫に預けて学校へ行く、というスケジュール。

正直、週1回通うだけなら大丈夫だろう!と甘く見ていた。

実際は毎週出される課題がとにかく膨大で授業に付いていくのに必死だった。専門用語の穴埋め問題や、逐語録の文字起こし、プレゼン資料の作成など、毎週次回までの課題が盛りだくさんだったのである…!

平日は夫が仕事のため、ほぼワンオペで0歳児の娘を見ていた。そのため、予習復習はおろか課題をやる時間がまったくないという悲劇。しかも、母乳育児(当時は3時間毎の授乳)をしていたこと、昼寝をあまりしない赤子だったので、こちらの体力消耗がすごかった。

結局、自分の睡眠時間を削り、娘を夜寝かしつけてあとの22時以降、もしくは娘より朝早く起きて朝4時ごろから課題をやる、というのを繰り返していた。(まじで頑張った…!涙)

泣きながら課題に取り組む

家庭育児・家事をしながら課題をやらなければならない毎日がきつすぎて、何度も挫折しそうになった。泣きながら課題に取り組む日もあった。

ただでさえ、自分の時間のない育児。それに加えて、次から次へと現れる膨大な量の課題。誰かわたしに休みをくれ…!という心の叫び。でも、授業を休んだら遅れてしまう。課題が終わらなければ卒業できない。卒業できなければ国家資格を受けることもできない。

しかも、授業は座学だけではなく、ロールプレイ(面談の練習)を1日に何度もやったり、講師になりきり、皆の前でプレゼン発表をしたりと、とにかくハードな内容。内向型のわたしには刺激がすごすぎてヘトヘトだった…涙

居心地の良い仲間ができる

とにかくハードでつらい講座だったけれど(笑)、養成講座へ通っていてよかったなと思ったのは「キャリコンを目指す仲間」ができたことだ。

養成講座へ通う人たちは、有名な大手企業から中小企業に勤める人、自営業などさまざま。また、人事担当者、職業相談者、役職者、教員、事務員、営業、工場勤務、エンジニアなど、職種や業種もさまざま。年齢も20代〜60代と幅広い。

そんな異業種のひとたちが、同じ資格取得を目指して課題に取り組む姿は、リアルではなかなか見られない光景じゃないかなと思う。

そして、キャリコンを目指している人たちは、とにかく優しい。聞き上手の人が多く、一緒にいてとても居心地が良い。境遇や環境はまったく違うけれど、話しがすごく合う人ばかりだ。

同じクラスの仲間とは何度かご飯へ行ったり、定期的に同窓会が行われたりと、卒業後も交流が続いている。サードプレイスのような場所ができて、とても嬉しかったりする。

なんとか卒業し、受験資格を取得

やると決めたからには最後までやらなければ。という思いで、もがき苦しみながらも2023年6月末に養成講座を卒業。無事にキャリコンの受験資格を手に入れた

新たな危機

養成講座終了後は、11月の国家試験にむけて勉強をスタート!…するはずだった。が、まったくもって試験勉強に取り組めなかった

そもそも、受験をすること事態を悩んでいたのである。

理由は、勉強をはじめたら「またあの大変な思いをしなければならない」と、再び勉強をするのが怖くなっていたから。もうつらい思いをするは嫌だ、と心が拒否していたのだと思う。

娘はまだ0歳。娘がもう少し大きくなってからでもいいのでは?いまこんなに頑張る必要あるのか?と弱気になっていた。

背中を押してくれた夫

そんなわたしを見かねた夫から「あんなに学校頑張って通ったのにもったいない!受けるだけ受けてみたら?」と何度も背中を押されたことがあった。

選択を後悔し、悩み、何度も挫折しそうになった。でも、応援してくれる人がいる。努力をわかってくれるひとがいる。ここまできたらもう少し頑張らないと。と、最終的には締め切りギリギリで受験申し込みをした。

が、受験申し込み後もまったく勉強する気になれず。笑

結局、勉強をスタートしたのは試験1ヶ月前の9月末からだった(遅すぎ。笑)

試験結果は…

キャリコンの試験内容は3つ。実技(面接・論述)と筆記(学科)だ。これらをすべて合格点に達することで合格となる。

わたしの結果は、実技(面接と論述)は合格、学科が不合格だった。

学科の不合格に関しては、完全なる勉強不足といえた。勉強開始が遅かったので、この結果には納得だった。

ただ意外だったのが、実技と論述がオールA判定という高評価で合格していたことだ。もしかしたら、コーチングで実技に慣れていたこと、ライティングで論述に慣れていたことが幸いしたのかな、と今になって思う。

悩みの末の再チャレンジ

2024年3月の試験に向けて、学科のみ再チャレンジを決意。

今回は、前回の失敗をもとに早めに試験対策をした。同期の試験合格者や先輩に試験勉強の仕方を聞き、勉強の仕方を変えて試験対策に取り組んだのだ

また、すでに論述と面接は合格していたおかげで、今回は学科のみの勉強でよかったという点も大きかった。今までよりも集中して勉強ができたのである。

結果、無事に合格

合格した喜びよりも、やっと試験勉強から解放された〜!!!!という喜びが大きかったのは、ここだけの秘密だ。笑

おわりに

産後3ヶ月で養成講座へ通い、約1年間かけて国家資格キャリアコンサルタントの試験を合格することができた。

正直、今回の勉強は家事育児との両立が難しく、かなり迷い苦しみ葛藤した1年間だった。

その反面人との出会いが多く、相手の悩みを聞いたり逆に話を聞いてもらったりと、人と話すことの多い1年間でもあった。

キャリアについての知識が得られたのはもちろん大きな成果だが、勉強の仕方や取り組み方についてを学ぶことができたのは、一度失敗したからこそ得られた知識だと思う。

またこうやって振り返ると、妊娠中は電子書籍の執筆、産後はキャリコンの勉強、となんだか多忙な産前産後を送っているなと今更ながらに思う。

でも、すべてわたしがやりたかったこと。やりたいことに向けて進んでいる証拠。頑張りすぎの反動で疲れてしまう性分(HSPあるある?)がたまにイヤになるけれど。笑

そして、早くも娘は1歳5ヶ月になり、今月から本格的に保育園に通うことになる。わたしもまた、仕事ができるようになるわけだ。

ということで…

これからは、育児と仕事との両立を目指していく。娘の成長を見守りながらも、楽しく仕事に取り組んでいきたい。家族や友人との時間も大切に、ほどよく息を抜きながら。

そしてこれからも、自分のやりたいことには素直に挑戦し、自分らしい人生を送っていこうと思う。

そしてこれまでのこと、これからのこと、少しずつnoteにアウトプットしていきたい。楽しむぞ〜!!!


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