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社会人大学院へ入学した話~その2

(画像生成AIの結果が変すぎる。。。)

兵庫県立大学MBAに入学した話の続きです。
前の記事では、入試対策までの話をしました。
今回の記事では、受験時の流れから入学手続きまでの流れを書き留めておきます。


1 受験(一般選抜)

試験は土曜日に行われました。
一般選抜の場合は、午前中に制限時間2時間の小論文試験があります。
一方の推薦選抜は、午前中に面接試験と口述試験が行われます。口述試験は小論文に代わる問答で、お題は小論文と同様のテーマが出題されるとのことです。

(1)受験会場の様子

当たり前ですが、全員がスーツで来られていました。
そして、みんなが賢そうです。もう気分だけで敗北です。
会場には受験番号と指定された座席が張り出されていました。私が受験したコースの一般選抜受験生は10名以上いましたので、実質倍率はそこそこ高そうでした。推薦選抜者の受験者数は不明です。

余談ですが、小論文試験の会場は地域イノベーションコースや中小企業診断士養成課程の受験者と同じです。そして中小企業診断士の方は、受験者数がかなり多い(受験番号でなんとなく推測できた)。そして、とっても仕事ができそうな見た目の人ばかりでした。

(2)小論文試験

小論文試験を受けた感想ですが、「しくじった。」この一言につきます。
どういうことかというと、時間配分を間違い、論理構成がダメダメで、小論文の体裁にできなかったのです。

敗因としては、最初に医療テーマの小論文を先に取り掛かってしまったことでしょう。私が受験した時のテーマは、働き方改革をテーマ型で出題されました。
テーマ型の場合、先にじっくりと骨子を練らないと論理構成がおかしくなります。
この作業にしくじり、思考と制限時間の沼に落ち、あっという間に時間を浪費しました。

もうあかん、と思い、途中で無理やり文書を終わらせ、慌てて共通設問を残り15分で読んで走り書きしてしまいました。
そして、実はこの最初の設問の方が実は回答がしやすかったのです。点取り問題を雑に扱い、汚い字で走り書きを一気にしてしまいました。。。
こうして、小論文をしくじったのです。

この記事を見てくださった方は、ぜひ小論文対策を重点的に練られてください。

なので、「受験は失敗。もう最後の学食を楽しんで、面接は次の受験練習がてらに今の自分をぶつけてみて、楽しんでまえ。」と思いました。

県立大のチキンカレーライス、リーズナブルだけどフツーに美味い。画像はイメージです。

(3)面接試験

面接前の待機場所では、案内してくださった担当の先生から面接前の心構えをいただき、ありがたかったです。そして、怖いと噂されるMBAの面接の始まりです。

面接試験の持ち時間は10分間程度で、面接官は3名の先生方。
聞かれた内容はというと、概ね事前に推敲していたことが聞かれました。諦めモードでリラックスしていたこともあり、すらすらと受け答えできたのではないかと思います。また、直前に勤務先の運営計画書を一読していたので、職場の問題点や中期的な見通しと計画を把握できていたのは強みだったと思います。自施設の課題と解決のための目標が文書化されていたので、面接官から問われるWhy、What等の質問にはスパッと答えられたと思います。
受験される方は、一度事業所の運営計画書に目を通しておくと良いかもしれません。

答えに詰まった質問としては、
「どうして神戸大学ではなくうちなの?」と聞かれ、
(家から近かったので)
という言葉を飲み込み、
「病院経営の学びに最適化された事を学べるカリキュラムが魅力的であり、家から近くて通いやすく、無理なスケジュールとならないからです。」といったように答えたと思います。
物理的にキャンパスが近いというのは大きな理由になると思いますが、「近いとなぜ良いのか?」まで掘り下げておいた方が良いと思いました。

志望校選びの検討しておいて良かったなと思います。

2 合格発表

合格発表は、試験の1週間後に大学院掲示板と、HP上の秘密のページで発表されました。
合格発表日は仕事に集中できず、そわそわしており、仕事への集中力を欠きまくっていました(笑)。
なので、スマホで自分の受験番号を見たときは、本当にうれしかったものです。そして、合格者の受験番号から推測すると、一般選抜と推薦選抜の割合は、以外と公平な割合だなという印象を受けました。
推薦選抜でも、落とされる人は落ちるようです。
ちなみに、中小企業診断士養成課程の実質倍率はえぐかったです。また、地域イノベーションコースの一般選抜は高くないように見えましたが、推薦選抜は番号が割と連続していなかったので、受験放棄なのか、意外と落とされているのかという印象でした。受験会場を見渡した限りでは、地域イノベーションコースの一般選抜者は少なかったように感じました(受験番号から見た個人的な推測です)。

家に帰ると、当日中にレターパック赤が届き、合格通知書と入学手続きの案内が届きました。その書類を受け取り、改めて合格の喜びをかみしめました。

3 教育訓練給付金の受給資格確認手続き

合格が決まれば、次は教育訓練給付の準備です。
この手続きは、入学1か月前までに給付申請をする必要があります。また、申請前にキャリアコンサルを受ける必要があります。手続きの流れは次のとおりです。

(1)雇用保険被保険者証写しの入手

まずは、職場の総務課に行き、雇用保険被保険者証のコピーをもらいます。職場の人には、「ちょっと教育訓練給付を受けようと思って。」とさらっと言えば、相手も気を使って深くは突っ込まず、すんなりとくれたりします。これで、自分の雇用保険被保険者番号が分かります。職場に感づかれるのが嫌であれば、マイナポータブルからでも確認できます。

(2)キャリアコンサルティングの予約

次はキャリアコンサルティングの予約です。これは、自分の住所地を管轄するハローワークに常駐するキャリアコンサルが窓口です。事前に電話予約をする必要があります。アポ取りは、平日日中です。
キャリアコンサルは1時間程度で、平日日中に受ける必要があります。よって、年休を取得して日程調整する必要があります。

(3)ジョブ・カードの作成と受給資格確認票の準備

私の場合は、大学院出願前にハローワークで書類を入手しておきました。ですので、書類の準備はすぐに終わりました。
ジョブ・カードは、あらかじめ自宅で作成し、印刷データをUSBメモリに保存して持参します。

(4)キャリアコンサルを受ける

キャリアコンサルは約1時間くらいかかりました。ジョブカードをもとに、職歴や大学院進学理由等をヒアリングされます。
感想としては、面接試験前にキャリアコンサルしてもらっておけばよかったな、と思いました。
というのも、職歴の棚卸しと進学理由をコンサルがうまくまとめてくれるからです。これはある意味、面接試験対策になるかと思いました。そして、コンサルが色々とほめてくれたので、思わずのぼせてしまいました(笑)。面接対策にもなると思います。

(5)受給資格確認票の提出

キャリアコンサルが終わったら、その次にハローワークの窓口へ行き、コンサル結果の書類と教育訓練給付金の受給資格確認票を提出して終了です。
受給資格者証は、3月頃に届いたと思います。

4 入学手続き

入学手続きは、思ってた以上にやることが多く、大変です。指定された期日までに入学費用の支払いと書類の送付が必要となります。

(1)提出書類の準備

入学願い、入学料納付書、住民票(県内在住者のみ)、保護者の誓約書、学生簿(写真付き)、入学手続き関係書類提出確約書、感染症予防接種調査票、返信用封筒を準備しなければなりません。

たとえ社会人のおじさんでも、保護者の誓約書が必要です。
「マジですか?」と苦笑いしました。
また、予防接種調査票の作成は、医療関係者なら管理しているかもしれませんが、それ以外の社会人は作成に苦労するのではないかと思います。はたして一般の事業会社の方は、抗体価の検査結果とか、保存しているものでしょうか?

(2)諸費用の支払い

入学金と諸費用(学友会費、教育充実費)は別々に送金しなければなりません。そして、入学金は専用用紙を使って銀行窓口で振り込みしなければなりません。スマホやPCから送金してはダメだと強調された注意書きもあります。令和なのに、この手続きだけ昭和感満載です。銀行窓口のお姉さんからは、しきりにATMやスマホからの送金を勧められますが、「大学からの指定なので、ATMもネット送金もダメなんです。」となぜか謝まらなければならない送金方法でした。

(3)入学手続書類の送付

書類が全部揃ったら郵送します。そして、指定された受付日から終了日までに、指定された郵送方法で送付しなければなりません。持ち込みも禁止で、指定期日前の郵送も禁止です。郵送も大きすぎる封筒で送らなければならず、送料がとってもお高いです。
手続き方法が昭和で止まっている感じでした。

こうして手続きが終わると、入学許可書が送られてきます。

5 ここまでかかった費用

  • 受験日交通費  700円(三宮-学園都市と仮定)

  • 学食利用料   600円

  • 入学金(県内在住者) 282,000円

  • 教育充実費  100,000円

  • 学友会費等  72,000円

  • 住民票発行手数料  150円(兵庫県内在住者)

  • 学生簿用証明写真代 1,000円

  • 返信用封筒用郵券・書留速達料 1,160円

入学費用合計 455,310円
受験費用合計  36,800円(再掲)
累計費用   492,110円

私立の大学院に比べると、だいぶお安くすみ、大変たすかります。公立は国立より若干諸費が上乗せされているようです。

以上、長々とお読みくださり、ありがとうございました。

次回はオリエンテーションについて書いておこうと思います。

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