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社会人大学院へ入学した話~その1

「話長い。結局どこに行くの?」

はい、長い前振りでしたが、兵庫県立大学大学院への入門が許されました。ありがとうございます。落ちたと思ってましたので、合格の勝因はよくわかりません。相対評価で、たまたま滑り込めただけなような気がします。

という事で、来週から学生になります。これから忙しい18か月間が始まりますが、非常に楽しみです。

せっかくなので、出願準備から入学までの話をまた書き留めておこうと思います。


1 入学までの流れ

ざっくり説明すると、次のような感じです。

  1. 出願書類取り寄せ

  2. 入試説明会に参加

  3. 出願書類準備・出願

  4. 入試対策

  5. 受験・合格発表

  6. キャリアコンサル・教育訓練給付金申請

  7. 入学手続き

  8. オリエンテーション

2 出願書類の取り寄せ

公式HPを見ると、入試説明会の案内があります。指定された連絡先にメールで申し込むと、「公式パンフと出願書類を送付しましょうか?」と返してくれたので、ありがたくお受けしました。また、大学生協に問い合わせて、小論文の過去問を2年分お取り寄せしました。過去問のお値段は、送料とコピー代で1400円ほど。
1週間もすると、パンフレットや学生募集要項、入学願書等が送られてきますので、書類に目を通すとともに、出願書類の記載内容も確認しておきます。また、入試説明会までに公式HPでカリキュラムやシラバスを確認し、疑問点を整理しておきました。

私は参加していませんが、7月にオープンキャンパスも行われるようです。今から入学を検討される方は、そちらへの参加されることをお勧めします。

3 入試説明会

私が参加した入試説明会は、オンラインで行われました。
最初は経営専門職専攻全体の話から始まり、その後は、地域イノベーションコースと医療・介護コースに分かれての説明会となりました。
大学院の話を聞いていくと、いやおうなしに気分が高揚し、勉強したいと思うようになります。

参加してよかったことは、
①教授陣の熱量が伝わってくること、
②入試の方法や出願時の注意事項が分かること
③小論文対策として抑えておくべき学問のキーワードを教えてくれたこと
④他の参加者の質問を聞けたこと
などがあります。

4 出願書類の準備と出願

出願書類は次の書類です。
①入学願書・受験票・入学考査料納付書・写真票
②卒業した大学の卒業証明書と成績証明書
③志望理由書
④推薦書(推薦選抜は必須、一般選抜は任意)

(1)推薦選抜か一般選抜か

私は一般選抜(小論文+面接)を選択しました。
推薦選抜の場合は、上司や院長に署名・捺印を依頼する必要があります。職場から「もっと経営分析して提案しろ。方法は自分で調べろ。」とは言われますが、「MBAへ行け。」とは言われないので、「黙ってチャレンジするか。」との結論に至りました。一般選抜でも、推薦書が用意できるのであれば、加点の要素になるのではないかと思いますので、用意できる方はした方が良いと思います。

(2)職歴の棚卸

入学願書には、学歴のほかに職歴や資格の記載欄があります。
私の場合、無駄に病院職員の経験年数が長いので、指定様式では職歴を書ききれません。そこで、職務経歴書を別紙で作成し、添付することにしました。
ちなみに、職務経歴書を作成することは結構な労力が必要となります。新人の頃の記憶までたどって棚卸が必要です。
ここで役立つのは、「マイジョブ・カード」です。
実は、雇用保険の教育訓練給付金を受給しようとする場合は、事前にキャリアコンサルティングを受ける必要があります。そしてその時にマイジョブ・カードを作成する必要があります。これを作成することで、職務経歴書と学習歴の作成も同時にできます。ですので、この時点で「マイジョブ・カード」のアカウントを作成し、キャリアコンサルの事前準備を同時に進めました。この作成作業をすれば、自動的に職務経歴書も作成できましたので、効率が良かったです。

(3)添付書類の準備

卒業した大学の卒業証明書と成績証明書の取り寄せは、余裕をもって取得する必要があります。
私は都内の大学を卒業しましたので、ネットで申込をしました。昔に比べ、申請手続きがかなり簡素化されていました。便利な時代になったものです。

(4)志望理由書

出願書類で一番苦労したのは、志望理由書の作成です。
様式と文字数は指定されており、志望理由、学習歴、修了後の進路を記載する必要があります。
私の場合は、職歴を事前に棚卸していたおかげで、自分が感じている課題と今後の進路を仮定でき、作成することができました。
「●●を経験し、その過程で●●と感じ、これを解決するために●●をしたい。そして将来の自分はこうなりたい。」という流れで作文しました。
文字数制限がありますので、1カ月ほどかけて遂行し、何度も書き直しました。

作文にあたっての留意点としては、「アドミッション・ポリシー」に則った文書構成が必要だと思います。
この大学院のアドミッションポリシーは次のとおりです。

医療機関および介護組織において2年以上の実務経験があり、経営学についての学修履歴と一定の基礎知識を有しており、かつ、より高度な専門知識と技能を修得することによって、医療機関および介護組織の経営革新または組織改革に取り組む意欲をもつ者
【育てる人材像】
卓越した経営センスを身につけた医療機関・介護組織の次世代管理者

このポイントから外れないように志望理由を整理していく必要があると思います。

5 入試対策

(1)小論文対策

過去問を取り寄せるとわかるのですが、小論文は大問が2つあります。
1つは、日経新聞の記事に関して、言葉の意味の説明や、なぜ●●なのか?、あなたの意見を述べよ、という事が出題されていました。そこで、対策方法として、日経新聞を読んでおく必要があります。最近の話題や経営コラムに触れておけば、トレンドが分かると思います。
私の場合、日経新聞の購読料が多いので、お金をケチって職場で購読している日経新聞を昼休みに読むようにしていました。しかし、途中から職場で読むことが面倒になり、アプリ版のお試し期間を活用してiPadで購読しました。

アプリ版の方が効率よく記事が読めます。そして日経新聞、思ったよりも面白い。購読継続でも良いのですが、費用が高すぎるので、無料期間終了日にサヨナラしました。

日経新聞を読むこと以外では、入試説明会で教えていただいたキーワードが含まれる参考図書を読み、併せて小論文の教科書も読んでおきました。基本フレームワークは押さえておいた方が良いようです。読みやすいものを手にしましょう。

もう1つの大問は、コース(私の場合は医療)特有の時事問題です。医療時事問題については、正直無勉強でした。これは、普段から診療報酬改定のテーマを追っていましたので、自然と国が目指している方向性をある程度把握できていましたので、普段からその情報を押さえておけば、特段の対策は不要かもしれません。業界専門雑誌や学会誌を読んでおくだけでも良いかもしれません。

後は、小論文を実際に書いてみることです。過去問の問いについて、実際に書いてみました。この作業が一番時間がかかります。

(2)面接対策

面接対策はそこまで力を入れませんでした。
(時間がなかった)
対策方法は良く分からなかったので、ネットで検索して、Youtube動画や記事を見まくりました。MBA関連の動画、結構情報があふれており、参考になりました。余談ですが、やたら予備校の勧誘動画や記事が多いです。
ネットに上がっているコンテンツを整理していくと、いくつかのポイントが見えてきたので、書き出して整理してみました。

  1. なぜ●●大学院●●研究科なのか?他の大学院ではだめなのか?

  2. MBAに行って何をしたいのか?なぜ必要なのか?

  3. 修了後はどうしたいのか?

  4. 実務で抱えている課題は何か?なぜそう思うのか?どうすれば解決するのか?

  5. 授業に参加できるのか?ついてこられるのか?仕事や家庭との両立はできるのか?職場や家族の理解はあるか?

  6. 健康面は大丈夫か?きついスケジュールに耐えられるか?

こんな感じに問いをスマホのメモ帳に列挙し、通勤時間でこの問に対する考えを推敲していました。

入試対策までの準備はこんな感じです。

6 ここまでかかった経費

  • 過去問取得費用  1,400円

  • 参考書代(メルカリ)2,000円

  • 卒業証明書・成績証明書発行手数料  2,100円

  • 受験料 30,000円

  • 証明写真代  1,000円

  • 雑費(郵券、封筒代、添付書類印刷代等)1,100円

合計37,600円

ここまでお読みくださり、ありがとうございました。
次の記事では、入試当日から入学手続きまでの流れを書いていこうと思います。

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