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マカン・マラン~二十三時の夜食カフェ


レシピ本や食エッセイも好きなせいか、書店で美味しそうなイラストを見て手に取った「マカン・マラン」。フレンチビストロみたいな感じ?と思って読んでみました。
いい意味で予想と全然違っていて、一気に4巻読み切ってしまいました。

あらすじ
元エリートサラリーマンで今はドラァグクイーンのシャールさん。
彼女が営む商店街を抜けたところにひっそりたたずむ、深夜だけ開店するカフェ「マカン・マラン」。訪れる人の心を温かくするお料理とシャールさんの言葉の数々。

短編小説ですが、微妙につながっているところも面白く読めました。
カフェに訪れる人たちの人生を垣間見ているような気にもなり。一人一人の人生とそれに対するあたたかく時に厳しいシャールさんの懐の深い言葉。
どのお料理の描写もとても美味しそうに描かれていて、読んでいてお腹が空いてしまいます。

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4冊目になる「さよならの夜食カフェ」 追憶のたまごスープから。
初めての妊娠に戸惑う紗良へシャールさんの一言

不安は誰かが解決してくれるものではないの。
自分自身で向き合うしかないのよ。

いまひとつ出口の見えてこないコロナ禍。物語の状況とは異なりますが、なんとなく不安といった状況に心に響いた一言でした。
どの話もとても素敵なのでオススメです。


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