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『片付け』の効果

Luke Bryan - One Margarita


はじめに

 【物事には表と裏がある。】

 よく聞く言葉ですね。
 はじめは片方しか見えないものでも、だんだんもう一方も見えるようになっていきます。そして、もう一方が見えるようになったら”バランス”を取ることができますね。

 地球上で見られる天体現象に『皆既月食』がありますが、そのとき、もし月から地球を見ると『金環日食』のように見えます。まぁ、地球から見る金環日食のようにキレイに光の輪ができるわけではありませんが、言いたいことは月食と日食は同時に起こっているということです。

 「現場がミスを恐れて、新しいことをしなくなった」

 これもちょくちょく聞くことです。私のようにその場に長くいるつもりが毛頭ない人だと簡単に改善するようなことでも、そうではない人たちは改善を躊躇してしまうのです。
 理由は「ここにいよう、ここにいたい」と思っているからでしょうね。そう思っているから、へたに改善して失敗するとそれを責められることになる、最悪の場合には辞めることになる、それを恐れているのでしょう。

 先陣を切って改善に挑戦したのに、失敗したからと評価が下がったり辞めることになるなら誰も挑戦しなくなるのは当然でしょう。失敗への代償が大きすぎるのですよ。昭和文化の成れの果てが現代社会なのです。”ツケ”は必ず払わなければなりません。

 好き勝手やった世代のツケを、後の世代が負うことになるのはいろいろ納得できませんが、いつまでも滞納するわけにもいきませんからここで止めたいものです。

 月食と日食。
 Double Eclipse はいろんなことで起こっている…




I. 人間は『習慣』の生き物

 ときどき、「残業を無くすために人員を増やしたのに、残業が増えた」という話を聞くことがあります。その場合、ほとんどの人が残業が増えた原因にはたどり着けていないようです。
 先に答えを言うと、その原因は『片付け』です。どういうことか説明しましょう。まぁそんな難しい話ではないので気軽に聞いてください。先ず、

 α. 片付ける = 使いたい物が元の場所にあるので、次の人がすぐに使える
 β. 片付けない = 使いたい物が元の場所にないので、次の人が探すことになる

 α の場合なら何も問題はありません。使って、作業が終わったら戻す。当たり前ですね。問題となるのはβ です。これだと次に使いたい人が『探す』ことから始めなくてはなりません。探すのですから当然『時間』がかかります。探すためにかかる時間は人によっても状況によっても違いますが、簡単にするためにここでは”1分”としましょう。

 職場の全員が『片付ける人』であればいいのですが、全員が『片付けない人』の場合、10人が使えば合計で”10分の探す時間”がかかります。

 1(分)×10(人)=10(分)

です。簡単ですね。
 ちなみに「最初の人は探さなくていいのでは」と考えた人もいると思いますが、最初からどこにあるのか判らなくなっている場合もあるので、今回はそのつもりでいきます。

 「残業を無くすために人員を増やしたのに、残業が増えた」のは、たとえば残業を無くすために”50人の増員”をしたとしましょう。その50人は『後輩』ですので最初は先輩の真似をしますよね。そこでもし、先輩が『片付けない人』であれば、後輩は「この職場は片付けなくていいのか」と解釈しますし、実際にそうします。
 ということは、50人全員が片付けないので、50人分の探す時間が増えます

 1(分)×50(人)=50(分)

 この50分が、残業が無くならない原因なのです。使ったものを片付けないだけで増員の意味が無くなるのです。モノは何でもいいですよ。ハサミ・ホッチキス・ファイル・資料…何でもいいです。

 探す時間がかかることにより、仕事にいちいちブレーキがかかると言ってもいいですね。スムーズにできないので、仕事はどんどん遅れていきます。

 ほとんどの人が”残業の原因”を探すとき『実務能力』ばかりを見て『基礎能力』を見ないのです。増員をするときの募集は『実務能力』が必須ですから、仕方ないところもあるのですが、実はそれだけでは残業を減らすことはできないのです。

 人間は『習慣』の生き物ですから、日頃から”片付けの癖”をつけておくといいですよ。




II. 発達障害の症状を緩和する

 「なぜ、片付けをしなくなったのか?」

 これはね〜、欧米の文化が入ってきたことも要因の1つなんよな。明治維新からどんどん欧米の文化や思想を取り入れていったけど、その中に『スノビズム』ってのがある。
 意味は『上品な・気取った・高貴な』とかやね。んで、そんな人たちは”片付けをしない”のや。それは召使いとかがやることであって、自分でやることではないって考えよね。高貴な立場の自分たちが片付けなんてことをする必要はないってことよ。
 クラシック畑の人と話すと「精神的に幼いな〜」と思うこともあったし、だけど能力は高いのよ。んで、能力が高いと”注意しづらい”ことがあるやん。それでどんどん助長していくことになるんよな。

 『その能力で仕事さえできていれば、どんな人格かは問いません」

 この形になっていったわけよね。
 だから”能力”と”人格”を分離して、別々に評価しないといけないことが判ってきたから今は『360°評価』とかしとるんやろうし。天才的な能力や発想を持ってる人の中には片付けができない人もおるんよな。
 そういう人が社内で上の立場に就くと、その下の人たち全員が真似をして片付けなくなる、片付けをどんどん自分より下の者に押し付けていく、その結果末端の現場に全ての仕事が集中して”てんやわんや”になる、とかね。んで、

 片付けなくてもいい → 片付けができなくてもいい

となってしまったんや。ってことは発達障害の人たちは片付けができなかったりするけど、それでもOKになるんよな。やけど、その症状を改善・緩和する方法は『片付け』なんやで。いろんなものを片付けることによって少しづつ症状が改善されていくことになる。
 けど、会社によっては先述した天才によって”片付けない文化”が根付いてしもうとるところもある。そんなところに行ってしもうたら、永遠に症状は改善されんやろね。
 多分、「天才が片付けないから、片付けなければ天才になれる」とでも考えてんのかね。いや、なれんやろそれは。さすがに。

 スノビズムが広まったことで片付けないから、発達障害の症状が改善されなくなったのや。

 ”片付けない大人”を見た子どもが真似をして片付けなくなったから、その子たちが”隠れ発達障害”であっても改善されることなくそのまま大人になってしまう、と言い換えてもええし。

 人は天才にも憧れるし、高貴な存在にも憧れる。

 両方満たす人が、片付けない人ってことよ。気づくべきことは、

 片付けない人 大人
 発達障害 天才
 天才 高貴

 全部ノットイコールってことは”別々に評価せよ”ってことやな。




Ending.

Hardline - Everything


おわりに

 『片付け』1つを取り上げてみても結構”深い”と思いませんか?
 現代では、片付けにまさかこんな効果や影響があるとは考えていない人も随分増えてしまったようです。

(建築や料理の”職人の世界”じゃ、基本中
の基本やけどな)

 ところで、欧米の好む造形に『黄金比』がありますね。1:1.618 の比率で表される形です。テレビでもやっていたと思いますし、私の好きな漫画の「ジョジョ」の中でも扱っていました。それにより黄金比という言葉とともに『欧米の芸術的センス』も広まったのでしょう。

 白人がクラシックを生み、黒人がブルースを生み出したように、人種や国家によって”芸術的センス”は異なります。というか、それは当然のことです。芸術的センスが全く同じなんてことがあったら、逆に”不気味”に感じると思います。

(日本の芸術的センスはなにか、造形の比率で言えば
『白銀比』ってのがあるで。黄金比の1:1.618 に対して1:1.414
で表される形や。建築で残っとるのが
一番判りやすいかな。古い神社とか寺なんかは
この比率で作られとる。

欧米 = 黄金比 = 1 : 1.618
日本 = 白銀比 = 1 : 1.414

約0.2くらいの違い。この違いが大事な
ところなんや。1.414は『√2』でも
あるやんか。んで、これは円周率のπと
同じで”無理数”の1つやで)

 無理数は小数点以下が『ランダムに続く』ことが特徴です。1/3のように0.333…と、同じ数字や同じパターンが続くのではなく、”ランダム(不規則)”になっているのです。

 建築の世界は『職人の世界』ですから、もしかしたら他の人にはなにか特別な力に”特化”した人たちの世界に見えるかもしれません。確かにそういう部分があることは否定しませんよ。
 ただ、その特別な力は他の人には得られないものなのか? と問われると迷わず「No」と答えますね。

(職人の世界で「片付けなくていい」なんて
教えるわけないやん。そんなとこがあったら
それは職人の世界やなくて、ただの『奴隷制度』か
欧米の『スノビズム』やな。

片付けない =
次の人が”片付け・探す”ことになる =
次の世代の仕事が増える =
子どもが苦しむ =
子どもがいなければいい =
少子化 =
滅亡

 全部”つながっていく”けど、このままでいいのかね)

 子どもはみんな『大人より劣っている』のは当然です。確かに天才的な子はいますが、圧倒的に少数ですね。しかも、その少数の子たちも秀でているのは”能力”に関してであり、”精神”に関してではありません。能力の軸においては『一人立ち』できますが、精神の軸においてはまだまだできないのです。なぜなら、子どもだからです。

(まぁ、それを利用しとる節もあるからな、この世界)

 『自立』とは、能力に関してするものではなく”精神=心”に関してするものなのですよ。日本では特にその傾向が強いのです。が、世界の文化はそうでもないようですね。むしろ、自立とは反対の『依存』に寄せていく節があります。

(そこと戦ってるのが職人やけど、もう力尽きる
かもね。伝わるように言語化ができない人が
多いし、特化する文化を”逆利用”されとるからな)

 小賢しいですね〜。
 ジョーカー、トリックスター、革命家… 呼び方はなんでもいいですが、いい加減気づいてほしいものですね。

(大人が幼稚園児のままの世界では
可能性は限りなく”0”やで)

 それでもやる、やらなければならないのが『大人』ですからね〜。

(やき、みんな”大人にならなくなった”のよね)

 子どものままでいれば、楽ですから。
 『片付け』は職人に向いているかいないかを見極めることにも使えますよ。その際、最初からできるかどうかではなく、少しづつでもできるようになっていくかどうかを見ると良いでしょう。

(人間の『脳』は不得手なことを
やると、反応しないか少しの反応しか
得られないってのがある)

 仕事や作業を『得手不得手』と『好き嫌い』の2つの視点から見たとき、

 α. 得意なことが好き
 β. 得意なことが嫌い
 γ. 苦手なことが好き
 δ. 苦手なことが嫌い

 上記の4つのパターンに分けられます。

(α とδ は判るやん。βは
「飽きた」らそうなるよな)

 問題は”γ”ですね。これは『何度もやらないと脳のアンテナが反応しないから』なのです。しかし、これを知らない人も多いようです。

(やき、やる方は説明できんし
見てる方は理解できんのよね)

 他の人よりも多くやることで、やっと『普通レベルの刺激』が得られるので、繰り返してやるのですよ。発達障害の人にはこの傾向が多いようです。たとえば、同じ曲をヘビーローテーションで聴いたりするなどです。

(人は”理解できないもの”は
受け入れない。けど、理解できたら
受け入れられるようになる)

 『片付け』の効果は、

 1. 謎の残業時間を減らす
 2. 発達障害の症状を緩和する
 3. 向き不向きを見極める

などですね。

(他にも整理整頓・思いやり・未来予測が
あるけどそれは別の記事に書いたで)

 それでは今回はこの辺で🎵🍃🌸🌟🌈

(そろそろアウトプットばっかや
なくてインプットせんとな。
ほなね〜🍎🐝🍃🌸🍊)




*参考記事*


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