発症〜休職
診断書を会社に提出して、総務と話をした。
休職を勧められたけど、私はそもそも仕事が大好きでもちろん出世も目指していたので絶対に休みたくなかった。
正直診断書出すときも出世のことをかなり気にしていた。
これを出したらもう出世できない?
だったら隠していたほうがいい?
そんな思いもあったけど、もう心身ともにボロボロなことも感じていた。
休むかは別として仕事の負担を考えてくれるはずだから出しなさい。と医者に勧められて出すことに決めた。
診断書を出してから、私の希望もあって休職はせずに仕事をしていた。
ただ残業は1時間以内にするという契約を交わした。
けど順調にはいかなかった。
この時、実は社内で大きいプロジェクトをやろうとしていた。一応それのリーダーだった。
企画書を作って役職者の前でプレゼンして、じゃあ本格的に動こうか、ってなってチーム編成を考えたり、次にするプレゼンに向けてまた企画書を作ったりしていた。
休職したくなかった1番大きい理由はこれ。
リーダーになったプロジェクトを成功させたら昇進は間違いない。だから絶対にやりたかった。
でもこのプロジェクトも初めてのことで、私もプロジェクトのリーダーなんて初めてだからなかなか進まなかった。というより進めなかったと言う方が正しい。
すでに限界な中でさらに詰め込んでいた。
企画書を書いてる時はいつも泣いていた。
うまくまとまらない、良い案が出ない…
さらに後輩の育成についても、もっとちゃんとやれという指導が入っていた。
この頃から上司が繰り返し言うようになっていたのは「後輩の◯◯は気を使いすぎるタイプなんだからあなたももっと気を遣え」
そのままではないけどほぼこれに近いことをよく言われていた。
私としては気を遣っているのにさらにやれという指導、私は気を遣ってないってこと?
もうどうしたらいいんだという気分。
自分の仕事すら満足にできていない自覚はあったのにもっとやることが増えた。
だけど残業は1時間以内。
無理だと上司にこぼした。残業を増やしてくれないと私が満足いく仕事はできない。
それを言ったら解釈が違うと言われた。
「あなたは出世したいんでしょ?仕事量じゃなくて自分の仕事を限られた時間でできる人を会社は評価するんだよ?そのために仕事を分配しないといけないんだよ。あなたは後輩に仕事を渡したくない人のように見える」
なんか目の前が真っ暗になった。
私は仕事を渡したくないんじゃなくて質が落ちるのが嫌だった。それを上司は理解していなくて私がただ1人で勝手に頑張ってると思われてる。
思えば上司がちゃんと話をしようと言ってきたのは私が診断書を出してからだった。
それまでは放置されていた。
あぁこの人は本当に私のことを見てないだな、後輩しか見ていないんだと思った。
そこで完全に心が折れた。
頑張ったら評価してもらえると思っていたらむしろマイナスの評価をされていた。
私が頑張ってきたものはなんだったんだ、そしていま私が頑張っていることは意味があるの?
考え出したら止まらない。
それから早退する日が増えた。
どうしても心が重くて辛い。仕事をしていたら勝手に涙がででくる。
そんな日が続いて、見兼ねた総務からまた休職について話をされた。
折衷案として、会社の産業医と面談をしろと言われた。
産業医と話をして大丈夫だったら続ける、無理だと判断されたら休む。
ここまできたらぼんやりと休職でもいいかなと思っていた。
そして産業医との面談。
面談開始から産業医は休職を前提で話をしてくる。あぁもう休職なんだろうなと思いながら面談は終了。
結果は当然の如く休職だった。
こうして休職期間に入っていった。