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元コンサルで今はメーカーの海外駐在員(ヨーロッパ)です。 次の投稿をしていこうかと。①…

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元コンサルで今はメーカーの海外駐在員(ヨーロッパ)です。 次の投稿をしていこうかと。①仕事:海外での仕事や実務経験のない転職・キャリアについて、②映画・小説・漫画:深く語り合う機会が欲しい!好きな批評家は宇多丸、③旅行、④海外での日常など雑記 よろしくお願いしますー

最近の記事

【映画感想】セルピコ

※ネタバレあります。ご注意ください! 監督:シドニー・ルメット、1973 脚本:ウォルド・ソルト、ノーマン・ウェクスラー 主演:アル・パチーノ 穏やかに暗い映画。しみじみ浸れる映画。124分間。 汚職と戦う警官セルピコ(アル・パチーノ)の物語。目まぐるしい銃撃戦よりも汚職の打開に苦悩する会話シーンが多い。加えて音楽も静かなものがメイン。そのためか疲れなかった。 音楽が流れたとしてもマンドリン系のBGMでこれまた穏やかだった。 ただし劇は汚職を暴こうとするセルピコの身の安全が

    • 【映画感想】チョコレートドーナツ

      監督・脚本:トラヴィス・ファイン、2012 ※ネタバレあります。ご注意ください! 『幸せは自分で守るべき』という映画ではない。 なぜならこれは『幸せを大切にし、それを守ろうとしたのに守れなかった』大人たちの物語だからだ。しかも誰かが悪いわけでもない。幸せを壊した方の大人たちも、70年代という時代の中、社会的な分業の中で自分の職責を果たそうとしただけだった。 両方の正義が衝突している間にマルコはボロボロになり、最後の決着では生きるのにあまりに過酷な環境へ追いやられてしまった

      • 【映画感想】ペンタゴン・ペーパーズ ~最高機密文書~

        監督:スティーブン・スピルバーグ、2017 主演:メリル・ストリープ、トム・ハンクス めちゃめちゃ面白かった! ここ最近観た映画の中で一際素晴らしかった。 映画のストーリーの軸は「ベトナム戦争泥沼化の裏側を暴く新聞社の闘い」と「表現の自由の意義」。これらはスケールの大きな社会的な話題だが、それを主人公のキャサリン(メリル・ストリープ)とベン(トム・ハンクス)の個人的な想いと見事に交差させて観せてくれるため、実に感情移入しやすい。 社会レベルの大きな話なのに個人的な出来事の

        • 【映画感想】アナライズ・ミー

          監督:ハロルド・ライミス、1999 出演:ロバート・デ・二ーロ、ビリー・クリスタル ※ネタバレあります。ご注意ください 面白いが、映画としては散漫な印象だった。とはいえ何か所か爆笑した・・・w マフィアのドンであるポール(ロバート・デ・ニーロ)はパニック発作にかかり、精神分析医ベン(ビリー・クリスタル)との付き合いの中で自分の中のわだかまりを氷解させていく、というコメディ映画。 デ・ニーロはさすがのカッコよさ。観てて惚れ惚れする。一方でビリーの演技はわかりやすい「だけ」

        【映画感想】セルピコ

          【映画感想】ペンギン・ハイウェイ

          ※ネタバレあります。ご注意ください。 監督:石田祐康、脚本:上田誠、キャラデザ:新井陽次郎、制作:スタジオコロリド、原作:森見登美彦、2018。 キャラデザの新井陽次郎さんはジブリ出身。 「感情が高まった時にふわっと髪が逆立つ。こんなところなんてDNAが刻まれてますね~」という笠井アナ(元フジテレビ)の解説を聴いて納得したことがある。 今回は印象に残った点をつらつら書いてまいります。あちこちのシーンに飛びます。 面白かった大行進 終盤のペンギン大行進(ペンギンに乗って「

          【映画感想】ペンギン・ハイウェイ

          コンサルタントSF

          ある惑星は住民が「コンサルタント」と「営業」と「コメンテーター」だけで構成されていた。 宇宙の平均値からすると非常にうるさい星だった。また「生産性」という言葉がよく使われるにも関わらず、その惑星の生産性はほぼゼロという異常な星だった。 ある時、営業とコメンテーターはコンサルタントを星から追放することを決定した。理由は一際うるさかったからだ。 確かにコンサルタントのうるささは桁外れだった。かつてあるコンサルタントの脳が身体と分離してしまう不幸な事故があったが、それでもその

          コンサルタントSF

          【映画感想】アイアンマン3

          まず雑談から。 今日は車がBMWになりました。一部の海外駐在員あるあるだと思いますが、海外に出るといろんな車を運転できます。与えられる車の他、重役アテンドのために上司の車を運転したり、修理等のタイミングで来る代車、リース期間終了による車交代、長期出張に行く同僚の車の引き受けなどなど。 ※ドライバーが付く駐在国も多いと思います。私は自分で運転なので。。。 今回のBMWはうれしかったですね~。一生に一度は乗ってみたいと思っていました。けっこういい車種でしたし。棚ぼた式にミドル級

          【映画感想】アイアンマン3

          【映画感想】彼らは生きていた(They shall not grow old)

          映画サマリ2018年、99分、NZ・UK、ピーター・ジャクソン Rottentomatoでレビュー支持99%、須戸は8.72点 ※以下は私がこの映画を視聴した2020年の観賞ノートから書き起こし 膨大なWW1の映像資料をイギリス兵士の視点で再構成した映画。ロードオブザリングで有名なピーター・ジャクソンが監督。最新の映像技術も駆使され見応え抜群。音声はBBCのインタビュー音源。スクリーンの大画面で見るべし。戦争の悲惨さ(特に塹壕戦)、そして兵士の社会復帰の受難が鋭く描かれて

          【映画感想】彼らは生きていた(They shall not grow old)

          自己紹介

          自分の次の属性にちなんで記事を書いていこうと思います海外駐在員 ヨーロッパに駐在しています。担当は管理系(経理・人事・IT・コンプラなど)。まだ赴任して1年前後ですが英語での勤務、ナショナルスタッフに囲まれての日々、仕事の幅も権限も日本よりもずいぶん広い中、何とかやってます。いやーしんどい笑。ただうまく活かせれば、同じ期間で日本の倍は仕事の幅が広がりそう。海外勤務で日々感じることを公開できれば。 元コンサルでメーカーへ転職 コンサルといっても戦コンではありません。業務コンサ

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