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チームで働くことへの責任感

こんにちは、山下です。
自動車メーカを辞めて、無職で欧州に渡航してから約2年経ち、僕は今年度からトヨタWRCチームで働いています。WRCというのはラリーの世界選手権であり、また優勝を目指せるチームメンバーになることは目標の一つだったため非常に嬉しいし幸せだと思っています。

しかし、一方で僕は目標としていたチームに加入出来たことに浮かれて、また将来的なことばかり考えて足元が見えていませんでした。本記事は自分への戒めの記事です。

(1) 車両テストで単純なミスしてしまった

僕はデータエンジニアとして働いています。仕事は多岐に渡りますが、車両テストにも同行します。テストの現場では、僕の仕事は大きく3つです。

・走行前に車両に異常がないかのデータ確認
・走行データの解析と記録
・ドライバーやデータに基づいて作成した設定ファイルを作り車両に書き込む

僕の犯したミスは3つ目の設定ファイルの書き込みでした。チームには複数のエンジニアがいて彼らが作ったファイルを僕が取りまとめて車両に書き込みます。作業自体は難しくありませんが、ソフトウェアやデータ面では1番最後に車両に触れるためミスは許されませんし、大切な仕事です。

しかし、端的に言えば僕が設定ファイルを車両に書き込んではいけないタイミングで書き込んでしまったために、車両にエラーが出てしまい一時的に走行不能な状態になってしまいました。またデータもうまく書き込めていませんでした。結果的に1時間ほど走行時間を失ってしまいました。

チームメンバーはIt happens (よくあることだよ、そうゆうこともあるさ)と言ってくれて、そもそも同条件でも車両にエラーが出ないように対策を練ってくれています。

ただし、僕はこの単純なケアレスミスにすごく落ち込み、反省していることがあります。

(2)焦りと本業への心構え

実は最近の僕はポッドキャストを始めました。

車両テストのため毎朝6時出発が続く中で、収録のため2時間前には起きて収録をしていました。結果的に朝から眠たくて集中力が普段より落ちていた気もします。ポッドキャストを始めた理由やnoteを毎週更新している理由は、将来的に自分が思うモータースポーツ像を実現するために発信力をつけたいと思っているためです。

昨年、父がコロナで重症化したために緊急帰国した際に「いつまで欧州で働けるか分からない」ということを改めて感じました。そして、欧州で働けている恵まれた環境でやれることは全てやってみようと思っていました。

ただし、チーム加入直後の3ヶ月で、noteの毎週更新、ポッドキャスト毎日更新、その他の個人プロジェクトの推進は焦りすぎていたかもしれません。今回のミスが発生して、結果的に本業に対して100%の準備で望めてなかったことに改めて気づきとても反省しています。

勿論ミスは誰にでも起こるし、精一杯やっても僕は迷惑をかけることもあるとは思うのですが、チームの仕事に向き合わないことは他メンバーにとても失礼です。

僕はチームに加入して3ヶ月ほどしかたっていませんが、凄く良いチームだと思っています。困っていると助けてくれる人も多いです。出来るだけ長い期間、このチームで働きたいと思っています。そんなチームメンバーが時間をかけて開発した車両のテストを無駄にしてはいけません。

(3) まとめ

今月は車両テストの予定がカレンダーに詰まっています。 今週末はラリーポルトガルもあります。フィンランドでの正式な在留届が下りたので、これからは海外でのテストにも帯同します。チームのデータエンジニアは限られており新人の僕でも仕事は余るほどあります。

当然のことで大変恥ずかしいのですが、今回の件をきっかけに、改めてチームの仕事に向き合おうと思います。そのため、聴いて頂いていた方には大変申し訳ないのですが、睡眠時間を削っていたポッドキャスト更新は時間に余裕がある時だけにさせてもらいます。

よろしくお願いします。

自動運転とモータースポーツのテクノロジーについての記事を書きます! 未来に繋がるモータースポーツを創りたいです!