
協調か、主張か?摩擦を恐れないSさんの美学
年末も近づいてきたので、ガソリン入れて機械洗車でもしようかとスタンドに入ったら、あまりにも笑顔が素敵なお兄さんの勧めに乗せられ20年振りぐらいで、手洗い洗車を頼んでしまいました。でもなんだか終わった後も気持ちがイイ。
ついうっかり乗せられる、あの人懐っこい笑顔、是が非でも身に付けたいけど、オジさんにはムリがあるかな(笑)
さて、今回は職場で感じる違和感に対してどうするか?
と言うか、違和感に正直に向き合う人を増やしたい、という内容です。
<同期のSさんの心の叫び>
先日、珍しく隣の部署の同期Sさん(私と同じオジさん)が、夜、私の席に話にきました。
「この会社なんか変だよね!」から始まった話は、
「やるべき部署がしっかりやってくれない!」という怒りも混ざったもので、20分ほど話して最後に「愚痴ってゴメンね」と言い去っていきました。
Sさんは筋トレが趣味でイカつい身体に坊主頭で普段から声が大きい。ポリシーを持って管理職にならず、ちょっと変り者(ちょっとヤバい人?💦)に見られている。
仕事っぷりは真面目で実直。込み入った面倒な案件でも、妥協せずに自分の意見をバンバン出して丁寧に対応する。
私とは音楽の趣味が合い、結構マニアックな会話までできるお互いに貴重な存在(笑)
仕事の接点は少ないけれど、Sさんの言いたいことは、とてもよくわかりました。今年4月の合併でSさんと私がいた会社は吸収された側で、制度や進め方など相手会社に合わせなければなりません(泣)
そんな中で「こんなんでいいの?」的な違和感を私もよく感じています。
<数日後、Sさんが話題になってました>
後日Sさんの上司にあたる部長(5歳程下)と課長(10歳程下)の会話が耳に入ってきました。(その場にSさんはいません)
Sさんが仕事中「もう、やってらんないよ!」と怒鳴っていたそうで、それを心配している会話でした。
課長さんは「ボクの采配が悪くて、Sさんに仕事が偏っているんです。すみません」と部長に説明していました。
私は「ちょっと違うんじゃないかな~」と思いながら聞き耳をたてました。
そして後から課長さん(←とても頑張り屋さん)のところへ行き、先日Sさんが愚痴っていた話をして
「Sさんの怒りの原因はそっち(やるべき部署がやらない)かもしれないよ」と伝えました。
課長さんは
「あーーー。そうかもしれません。心当たりがあります」
「Sさんの言うことは切れ味鋭くて、ごもっともなんですけど、
会社全体の雰囲気が合併前よりマイルドなのに、Sさんだけ以前のままで、浮いてきちゃっているんですよ」
「どうやったらSさんをコントロールできるでしょうか?」
かわいそうに(?)年下の課長さんはSさんを持て余しているようです。
ちなみに課長さんは調和を重んじて穏便に進めたいタイプで、その為に自分で仕事を抱えることもよくある。
<絶滅危惧種Sさんを救え!>
Sさんのように、自分が正しいと思うことを信じて主張するか?
課長さんのように、バランスや調和を重んじて着地点を探るか?
どっちの気持ちも想いも、とてもよくわかります。
特に合併してからは、Sさんの言う「この会社なんか変だよね」は自分も日頃から感じている事だし、未だにどこまで突っ込もうか?と迷うこともあります。
また管理職としては着地点を探りながら案件を前に進ませることも大事な役割の1つなので、調整相手のしょーもない言い訳(やらない理由・理屈)も受け容れたりもします。
ただ、想いとしてはSさんにはSさんのままでいて欲しい!
摩擦を恐れず鋭い突っ込みをし続ける人であって欲しい!
摩擦が無いところに新しいものは何も生まれません。
異なる意見がぶつかるからこそ、良いものが生まれると信じています!
おまけに今は多様性の時代、Sさんタイプものびのび活躍できないと!
と思う私も、どちらかと言うとSさんタイプ。
実は昔から自分の感覚に周りとのズレや違和感を感じています。
(例えば想定される問題や将来困りそうな課題が残ったままだと気持ちが悪く、つぶそうとする傾向が周りの人より強かったりします💦)
なので、Sさんを推したい気持ちには偏ったクセがあり、バイアスも掛かっているんだとは自覚してます。残念ながらの少数派として、仲間を失いたくない気持ちも混ざっているんだと思います。
でも、いいじゃん!
ちゃんと真面目に周りのことを考えて、より良くしようと思っているんだし!
<おわりに>
おそらく課長さんにとっては「扱いにくい年上部下」なのでしょう。
私にも以前いました。
年上で普段は「設楽の言う事なんか聞けるか!」という姿勢。
他部署との調整でよく喧嘩して帰ってきて「◯◯部はアホで話にならないので、後よろしくお願いします」と振ってくる(笑)
「またかー⤵」と面倒に感じながらも、年上部下として自分が正しいと思うことに誠実なのはわかっていたので、尻ぬぐいに汗かいてました(笑)
今となれば、おかげで自分の度量や対応できる幅が広がったと思ってます。
課長さんには
「課長さんの悩みもとってもよくわかる」
「でもSさんのコントロールなんて考えなくていいと思う」
「Sさんの拘りも強弱あるので、ポイント聞いたら納得できるかも」
「もしよかったら自分からSさんに聞いておくよ!」
と伝えて話は終わりました。
Sさんと会話する時は、大切にしたい事の他に、姿勢を貫くことでSさん自身に掛かるストレスについても聴いてみたいと思ってます。
みなさんの職場にSさんタイプはいますか?
本来は人それぞれ違う視点や考え方があるハズなのに、協調・調和のために周りや相手の意向ばかりを意識しているうちに、いつのまにか自分の意見が無くなってしまう。
それは個人にとってもチームにとっても、もったいない事だと思います。
また協調・調和の為なのに、そこで生じる(言葉は悪いですが)思考停止によって、多数派が形成されるのも、なんか違うんじゃないか~?と思ってます。
私の職場では絶滅危惧種のSさんに協力することで、これらに抗う一助になればと思っています(笑)
では、また!
よろしければ、ご感想、コメントなどいただけると嬉しさ倍増です🥰
こちらもぜひ、宜しくお願い致します(^^)
↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓
【Twitterアカウント(ほぼ毎日更新)】
https://twitter.com/shitara_18