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042  Alors

親しみやすい創作フレンチ。

【お勧めシーン】 2〜4人での食事
【こんな人に】 地元人気重視、旬の話題の店に行きたい、食べたことがないものを食べたい、ワイン好き、観光やアテンドついでに食事したい

観光地の印象が強くて店舗の入れ替わりは速いけど、昔から意外にちゃんとしたレストランが1〜2軒はある田子坊。いまだと、チベット料理の『多傑拉姆』と、今回ご紹介する『Alors』だと思う。
『Alors』は、フランスやデンマークで料理の腕を磨いてきた中国人オーナーが昨年オープンしたお店。この前紹介した『Yaya’s』みたいな、海外発の中華フュージョン系洋食がいまとても注目を浴びているけど、『Alors』はそのなかでも斜め上を行くといくか、印象に残る料理が多いお店だ。
でも、場所が場所なので、「え、田子坊?」という先入観のある人は来ない。なので、本当に知っている人しか来ないのも魅力。
お勧めは人気トップの「鱿魚焼椒醤皮蛋」(78元)。イカのグリルに、お馴染みピーマンとピータンをベースにしたフレンチっぽいソースを添えた一皿。全部馴染みがある食材なのに、新しい味わい。でも、確かにフレンチだと思う一皿。ガチな中華とフレンチの相性の良さに驚くと思う。

「鱿魚焼椒醤皮蛋」(78元)。柔らかいイカのグリルにオリジナルのソースがよく合う。

奇をてらったり、無理な組み合わせではなく、自然に馴染んでいるフュージョンなのがすごく腕を感じる。そういう料理ばかり出てくる。
で、スタイルは完全に中華なのがうれしい。みんなで頼んでつつきながらワインを飲める。『Alors』は、昔住んでいたとかで上海のことは知っているけど、長く来ていないという感じの人を連れて行きたいお店No. 1かもしれない。


<これもお勧め>

「南瓜泥杏鮑魚菇」(68元)。ホタテみたいな食感のジューシーなエリンギソテー。
「梅干菜鶏翅」(88元)。紹興料理によく使う梅干菜(干した高菜)入りの手羽餃子。
「麺疙瘩」(68元)。ニョッキ風の疙瘩(すいとん)。パスタ感覚で。

<DATA>
上海市黄浦区泰康路200弄3号楼120号1-1室
地下鉄9号線「打浦橋」駅1号出口から徒歩2分
12:00-24:00
☆要予約。

(掲載日:2024年8月18日)
※メニュー内容、メニュー名、値段、店舗の外観や内装は掲載日の時点のものです。


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