【雑学】パンダとレッサーパンダ
昭和の人間からするとやっぱりパンダと言えば上野のジャイアントパンダですよね。
でも千葉市動物公園の見どころと言えば直立するレッサーパンダ。レッサーパンダという名前の由来知ってます?
まずジャイアントパンダとレッサーパンダの似ているところはというと、食肉目なのに草食系。そしてモノをつかみやすいように発達した前脚。あとなんとなく毛の色の付き方も近い感じしますよね。
でも体格はクマとアライグマくらい違いますよね。生物学的にも近縁ではないということが判っているそうです。またレッサーパンダはヒマラヤなどの高地に住んでいるので暑さは苦手です。日本の動物園ではちょっとかわいそうですね。
西洋人が先に発見したのはレッサーパンダのほうなんです。そして現地の人が「ネガリャポンヤ」と呼んでいたので「パンダ」と命名したんだそうです。はい、レッサーパンダではなくパンダだそうです。
その後、中国で白黒の大きなパンダが見つかり「ジャイアント(巨大な)パンダ」と命名されたそうです。
ところがジャイアントパンダが有名になりすぎてパンダと言えばみんなジャイアントパンダをイメージするようになってしまいました。
一方、もともとのパンダのほうは有名なほうのパンダと区別するために「レッサー(より小さい)パンダ」と再命名されてしまいました。
ちなみにこういう時代の流れの都合で再命名されることをレトロニムと言います。