休職のススメ_はじめに
このnoteついて
はじめまして。僕は30代男性、独身、会社員です。2024年5月末まで、約2年4ヶ月の間会社を休職していました。そして現在、なんだかんだあって復職し、今は普通に社会人生活を再スタートしています。しかし、この休職中の2年4ヶ月というのは僕にとってかなり特殊なもので、人生においても重要な期間だったのではないかという気がします。休職というと病気で休んで自宅で療養をしているようなイメージを持たれるかもしれませんが、僕の休職はかなり行動的で実験的な取り組みでした。その経験がもしかすると誰かの生きるヒントになるんじゃないかと思い、自分の備忘録も兼ねて記録に残すことにします。
休職をするきっかけ
理由はいくつかあるのですが、会社のストレスが一番大きい理由でした。詳しくは書きませんが、パワハラや閉塞感などといった典型的なケースだと思います。心療内科へも通っていて、おそらくそこまで強いものではありませんが、抗うつ剤や睡眠導入剤なども服用していました。そこにコロナが重なり合わせ技一本という形で休職をすることになりました。
この合わせ技一本という表現は我ながら言い得て妙だと思います。重要な決断をする時、なにか一つのことで決断を下すということは僕の中では少なく、複合的にアクシデントが積み重なっていき、最後にダメ押しでなにか大きなことが起こり行動に移るということが自分の経験上多いのではと感じます。
漠然とした孤独と不安
30代というのは色々と考える時期でした。20代のころは就職が決まり、わりとがむしゃらに働いていたような気がするのですが、仕事も悪く言えばマンネリ化、よく言えば円熟見が増してきて、今後のキャリアを考える時期になります。私生活でもけっこう多きな変化があります。周りの人たちは結婚をし、子育てを始める年代になってきたのです。自分自身は独身なので、そのあたりの焦りもあったのですが、なにより20代のころは土日に遊んでいた同僚や友人がいなくなり、仕事以外のプライベートの充実がなくなってきました。そんな休日と、仕事に追われる生活が続きうまくガス抜きができなくなっていたのではないかと今では思います。
体力面でも思うことがありました。おそらく今後、体力はどんどんと衰えていきます。よく言われるのが、お金の価値は年齢とともにどんどんと下がっていくということです。20代、30代でできること60代、70代でできることは残念ながら全然違うということで、そんな中このまま仕事やストレスに忙殺され、60歳までぶっ通しで仕事を続けるのが果たして合っているのか?人生の中でフィジカルが最も高いこの時期に、今時間を費やすことはこれでいいのか?という不安が僕を覆うようになっていました。
なぜススメなのか
このノートのタイトルにもなっている「休職のススメ」ですが、休職というのはそもそも病気になったとかで仕方がなく取得するもので、おすすめされるようなものではないよと思われるかもしれません。しかし、もしこれを読んでいる方がなにか悩みを抱えていたりした場合、積極的に取得したほうがいいと思います。ことが起こってからでは遅いという言葉がありますが、例えば完全に追い詰められて重度の鬱病なんかになった場合、回復には相当の時間がかかりますし、もしくは回復ができない可能性だって出てきます。そうなって休職をしてしまうと、その回復にだけで時間を費やしてしまい、その後の行動に移すことができなくなります。そうなる前に取得することがかなり重要です。極端なことを言うと人生の中で自分を見つめれる時間が、日本という国や日本人の気質では特にやりづらいと感じるので、別に病気にならなくても、休むという行為はとても重要なのではないかと思います。言い方がおかしいですが、これから書く僕の休職は、みなさんが想像するような消極的な休職ではなく、むしろ積極的な休職です。