この絵はこの詩から生まれました ──詩の世界をアートに [第54回]
願わくは
花の下にて春死なん
その如月の望月のころ
西行
*これはもう超有名な西行の歌です。
辞世の歌のようですが、実際は
亡くなる10年ほど前につくられたそうです。
元々は武士で、僧侶になり漂泊の歌人であった西行。
人生の心境の変化と、
何を考え、どんな気持ちでさすらっていたのか・・・
この絵では、春のおぼろの宵の雰囲気をだしたくて、
輪郭線を消し、やわらかで古風なピンク主体に、
和風の色でまとめてみました。
モダンと古風、うまくマッチしたでしょうか。