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私、張り子を作っております。

はじめまして、h_harikoと申します。

オリジナルの張り子をデザインから成形まで全て1人で作っています。

作っているのは招き猫や富士山などの縁起物から、カバやライオンなどの動物まで幅広く作りたいものを自由に作っています。

張り子とは、室町時代に大陸から伝わった技術で日本でも紙が豊富に作られるようになった江戸時代から盛んに作られるようになりました。

木型などの型に水に濡らした和紙を何層にも貼り重ねていきます。

完全に乾かしたら切り込みを入れて中の型を取り出します。

切り込みの部分を貼り合わせて元の形に戻すので中は空洞になります。

出来あがった張り子の上に胡粉(ごふん)という貝で出来た白い粉に動物の油で作ったニカワを混ぜた白い塗料を何度も重ねていきます。

そうする事で紙で出来た張り子に強度と表面の滑らかさを加えることができます。

こうして型を何度も使う事で同じ形の人形を大量に作る事ができます。

工場で大量生産が出来る今では一体一体型に紙を貼っていく張り子は時間と手間がかかりすぎて伝統的な張り子を作る郷土玩具の張り子は数がどんどん少なくなってきています。

ただ、最近では張り子の素朴な可愛らしさを愛する若い方々が張り子を作っているのをSNSなどで見るようになってきました。

昔ながらの手仕事で作る張り子は工場生産では表現できない歪さや、1つ1つ表情が違ったりする所が手作りの温もりを感じるお人形です。

私が張り子を作るようになったのはかれこれ12年ほど前の事。

美術系の短大を出たものの、作品を作る事もなく実家の仕事を手伝う日々をおくっていたところ、たまたま知り合いからグループ展に誘われて、出品する作品を何にしようと考えた時に元々興味のあった郷土玩具を自分でも作ってみよう、と張り子の招き猫制作に挑戦した事がきっかけでした。

郷土玩具全般の素朴な愛らしさが好きで、昔は作っている方が美術を専門に勉強したわけでもなく、農作業の合間に副業として制作している事が多く、絵を勉強した人には逆に出せない味わいのある表情が何とも言えず愛らしくて。

そして使われている材料が土や紙や木など、いつかは自然に帰ることのできる優しい素材である所も郷土玩具に惹かれる理由です。

あれから早12年。

不思議なご縁で今でも張り子を作っています。

ただ、本当に作家としてやっていくぞ、と思ったのは今年になってからなのです。

以前の私はそれはそれは自分に自信がなくて自己否定と自己卑下の塊で生きていたので人様に自分の作品を見てもらうのも申し訳ない、と思ってました。

色々あって今ようやく自信を持って作品と共に生きていこうと思います。

noteではその色々も含めて表現していければ、と思います。

私の作品で世界中の人を幸せに出来る様に。

私のように自分の事を認められずに悲しんだり苦しんだり辛い思いをしている人が自分の事を愛する事が出来るよう、私もお手伝いができれば良いな、と思います。

h_hariko


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