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仕事で成長したこと

最近気づいたこと。
(痛いの嫌いなヒトは読まないでね)



見習いの頃カットの練習が始まるや否や ハサミで指を切ってしまうクセがどうしても治らなかった。
手袋と絆創膏が手放せない人だった。

よく、先輩に 
焦るのと急ぐのは違うんだよって言われてたっけ。

それから何年経っても 
猛烈に予約が立て込んでるときは大丈夫なくせに 穏やかな日に限って
思いっきりバツっと切ってしまう。

目の前で指とハサミを見てるのに
「あぁ〜だめ〜」って思いながら。

我ながら自分の右手が憎く思えた。

ちなみに美容師のハサミはとてもよく切れるので、正直指を切った所で
痛いと言うより 電流が流れたようにビクッとなるだけで痛くない。
(個人差もちろんあり)
そんでもってスパっと切れているからすぐ閉じる。セニング(スキバサミ)は最悪だ、ギザギザがなかなか手強い。

血が流れて初めて 
あちゃ、また切っちゃった〜くらいに慣れてしまって 周りにはドン引きされてたっけ。

忙しさの興奮状態でアドレナリンが出ているからだとも思うけど。

こんな風に言ってた先輩もいて。
「美容師には指を切る者とそうでない者がいるんだぞ。お前は一生切る。」

なんだそりゃ、謎の呪いをかけるなよと今は笑って突っ込めるけど。

当時 (・∀・)へぇ〜そうなんですかーなんて素直に返事したと思う。

同期よりも不器用で、私だけがいつも絆創膏貼っていて、
落ちこぼれだと思い込んでいたから

なんとなくその言葉に救われた気がしたから。

数日前、ふと記憶を辿ると
もう何年も切ってない。

…成長したな。

他人から見たらどうでも良い、
小さなこと。

でも自分で気がついた小さな変化に
ちょっとだけ 嬉しくなった。


先輩、今も現役で頑張っているのかな。

私は、おかげ様で頑張れてます。




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