リーダーシップに混じる「不純物」の話
先日、名著である金井先生、野田先生の共著『リーダーシップの旅』の読書会研修のファシリテーターを務めた。
もはや改めて紹介する必要もない名著だと思う。ページをめくるたびに、メモをしたくなる金言に溢れているのだ。
金言だらけだから、忘れているところもあり、いつ読んでも新しい発見がある。
今回もそんな読書体験だった。
そして、今回の読書会で一人の参加者が注目したのが、「リーダーの不純物」というくだりだ。
該当箇所を引用しよう。
「リーダーシップに含まれる不純物」というくだりは今まで読んでいたのになぜか目に止まらなかったが、とても大事でまたユニークな表現だと思う。
確かに、リーダーが一旦肩書きとしてのリーダーという立場をもらうと、ピュアなリーダーでいることは難しくなる。
今まではシンプルに情熱だけで突き進んできた人が、急に「人事権」という他者の人生に影響を与えるツールを手にしてしまうのだ。
人を動かすことができなかった時、「情熱」ではなくて、新たに「人事権」ということを振りかざすことが出てきてもおかしくない。
過去の出来事で、僕自身もクリアに覚えていることがある。
自分のチームにいるメンバーが、明確に僕の意見に反対してきた時のことだ。
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