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おうちの写真で世界旅行-④モロッコ-

過去の旅行を写真で振り返っていこう、第4回。
今回は2013年、モロッコの旅を。

モロッコには、旅行会社のツアーで行った。
理由は、モロッコは第1言語がアラビア語、第2言語はフランス語(植民地時代の名残)、第3はスペイン語(位置的に)、第4でやっと英語が出てくると聞き、英語もカタコトの私が1人で行くのは危険すぎると思ったので。

日本からモロッコへは直行便が飛んでいないので、どこかを経由していかなければならない。当時調べたところ、ヨーロッパ経由と中東経由がメジャーなようで、私が感じた特徴はこんな感じ。

ヨーロッパ経由:移動時間が比較的短い。接続が良いらしい。時間を効率よく使いたい、長時間移動が辛いならヨーロッパ経由で行くべき。ただし航空券代が高い。
中東経由:航空券代が安いが、乗り継ぎが悪くてトランジットに恐ろしく時間がかかることが。でも、個人的に中東のエアラインは機内食が美味しいし、エコノミークラスでもアメニティが充実している。さすが石油の国。

私はカタール航空(中東経由)を利用したので、確かにトランジットが長かったけど、空港大好きなのでそんなに気にならなかった。

そして、モロッコでは初入国の際、パスポートに入国スタンプだけでなく入国番号も押される。

ツアーで行ったので特段使わなかったけど、入国番号は現地でホテルに宿泊する際に必要になるそう。たまーに審査官がスタンプを押し忘れることがあるらしいので、入国審査後はすぐにパスポートの入国印と入国番号を確かめること。

旅のルート

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カサブランカのムハンマド5世国際空港に到着後、そのままバスで5時間かけてフェズ(Fes)に移動。日本から経由地のドーハまで11時間、トランジットが5時間、ドーハからカサブランカまでが8時間。30時間近く移動にかかっていた。なので体力に自信があるうちに行っておくべき…(中東経由は特に。)

迷路のようなメディナ(旧市街)を歩く

フェズで最初に訪れたのは、メディナと呼ばれる旧市街。
異世界が広がっていた。

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ブー・ジュルード門 (Bab Bou Jeloud)。フェズのメディナの西の玄関と言われている。
この門の青色が、「フェズブルー」と言われる色。

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メディナ(内)側はグリーン。この土地はかつてイスラム王朝が置かれていた都市で、今でも中世イスラム色が強く残っている。グリーンはイスラムの色だとか。

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スークはまるで迷路。狭い路地に、所狭しとお店が並んでいる。

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山盛りのナッツやドライフルーツ。

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肉屋に集まる猫たち。エサ待ち?

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ただ箱が積んであるだけなのに、オシャレに見えてしまう。

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ミントティーをよく飲む国だけあって、ミントの売り方が豪快。

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狭い路地ばかり。
ところでこれ、ハリーポッターのクィディッチを思い出さない?

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メディナは職人たちの街でもあり、革なめしや家具、金物など様々な工房がある。
ここはタンネリと呼ばれる、革のなめし場。ここで動物の革をなめし、天然の染料で染色する。
これが尋常じゃなく臭い。対策としてミントを渡され、鼻に当てていたけれども完全に気休めだった。

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確か10年くらい前の「地球の歩き方」の表紙になっていた場所。イスラムの名残を感じる。

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ただの張り紙にときめく。なぜこんなに雰囲気があるのか。

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旧市街の近くにあるタイル工房へ。モザイクタイルを作っているところ。

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染色したタイルを砕いて、モザイクにしていく。

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ゼリージュという手法。この手法は今ではフェズでしか行われていないそう。

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段ごとに異なるタイルを使っているところにときめく。

世界最大のサハラ砂漠へ

フェズから南下し、サハラ砂漠の入り口の街、エルフード(Erfoud)へ。
翌朝3時起きで4WDに乗り込み、メルズーガ(Merzouga)大砂丘を目指す。

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ラクダに乗って朝日の鑑賞スポットへ。近くまで行ったら、ラクダから降りて歩いて進む。

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この辺りにはベルベル人という先住民族が住んでいて、ラクダを引いて先導してくれた。
一緒に日の出までの時間を待つ、ベルベルのお兄ちゃんたちとターバンまいただけの日本人。

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片言の英語で話しながら、砂に絵を描いたり、名前をお互いの言語で書きあったりした。
これは私の名前をベルベル語(上)とアラビア語(下)で書いてくれたもの。ベルベル語は左から右、アラビア語は右から左に読む。

ベルベル語とアラビア語は全然違う言語だった。
例えば「ありがとう」はアラビア語では「シュクラン」、ベルベル語では「タンメルト(と聞こえた)」という感じ。

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そうこうしているうちに、朝日がのぼってきた!

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ベルベルのお兄さんが撮ってくれた写真。
本当はかめはめ波みたいにしたかったけど、上手くできず…悔しい…

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ラクダに乗って、4WDの元へ戻っていく。
影の形が可愛い。風紋もきれい。

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乗せてもらったラクダさん。

世界遺産とオアシスと

エルフードからワルサザードに移動し、世界遺産アイト・ベン・ハッドゥ(Ait Ben Haddou)へ。

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途中で見かけたオアシス。本当に一部分にだけ、緑がある。
オアシスってこんなふうに存在してるんだ…!と感動した。

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アイト・ベン・ハッドゥに到着。映画グラディエーターの撮影地、後はラルクアンシエルのPV撮影地でもあるそう。

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頂上からの景色。アイト・ベン・ハッドゥは「ハッドゥさん一族」という意味らしい。一族の集落にしては大きすぎない???ハッドゥさんは何者???

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この赤土の景色の中に、色鮮やかな織物がある風景が、モロッコでのお気に入りの景色。

ハイアトラスを超える

次の目的地マラケシュへ向かって、ハイアトラス(Grand Atlas)を超える。

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植物がまばらで、ゴツゴツした岩山。

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標高2,260mのティシュカ峠。すでに車酔いでグッタリしている。

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それでも絶景には目を奪われた。曇っていたのが少し残念。

南の真珠、マラケシュ

マラケシュは商業・経済・学問の中心地として昔から栄えていた街。

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まずはメディナ(旧市街)の入り口、マラケシュで最も美しい門と言われるアグノウ門。

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メディナの中心にある、ジャマ・エル・フナ(Jemaa el-Fnaa)広場。アラビア語で「死の広場」という意味なのは、かつて公開処刑場だったことに由来する。
わずか400m四方のエリアに屋台、大道芸、お土産物屋がひしめきあって、名前に反して活気に満ち溢れる空間。
夜になるとご飯の屋台がふえて、もっとすごいらしい。

ここからは(とても偏っている)私のマラケシュときめきポイントを。

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ベルベル人の薬局。日本で言う漢方薬局みたいな感じかなーと妄想。

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選挙ポスターの掲示場所。壁に枠を直書きしているところが、イイね!!!

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クトゥービアの塔。
マラケシュの建物は、全体的にピンクがかってて可愛い。

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ここまで一切食べ物に触れてこなかったけど、基本毎日(ターメリック強めな)タジン鍋でした。マラケシュで食べたのは牛肉のタジンなんだけど、これはスパイスでごまかしてなくて、すっごく美味しかった!

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デザートも甘さ控えめで驚いた。ターメリック疲れした胃には慣れた味が沁みる…

近代化が進む街、カサブランカ

これまでの異国情緒あふれる風景から一転、モロッコ最大の都市カサブランカは近代化された街。
そのせいか、ツアーでも観光に重点を置いていない(空港の窓口な)印象で滞在時間も短め。

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ハッサン2世のモスク。個人的にとても好き。
このモスクは、コーランの「神は海の上に家(モスク)を造った」を実現するために、2/3が海の上に立っている。こういう、「(伝説)実現しちゃおうぜ」感、とても良いです!!!

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ムハンマド5世広場。
写真の通り、市民の憩いの場。

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マンションが立ち並んでいたり

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トラムが走っていたり。都会だ〜

こぼれ話

私が心ときめいたちょっとした話たち。

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8月のモロッコで雨に遭遇!”welcome rain”という言葉の意味を、このとき人生で初めて実感。

海外の看板とか表示が大好きなのだけど、モロッコは素敵なものが多すぎて載せきれないので、厳選した3枚だけ。

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そして、モロッコでは至る所で猫に出会った。もはや風景の一部。これも載せきれないので、モロッコの風景に馴染む猫ちゃんを何匹か。

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最後はお気に入り、オッドアイの猫ちゃん。

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モロッコの旅のハイライトは、やっぱりサハラ砂漠で、
砂丘からのぼる朝日を見て、生きてて良かったと心から思った。
こういう体験をもっともっと重ねたいから、私は旅をしたいのだと思う。


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