そんな人ほっとき 働きアリの法則
職場に全然働けへん人がいてんねん!
人生の先輩方にそう言うと、
『そんな人どこにでもいてるわ』
『自分の仕事しといたらええねん』
『そんな人ほっとき』
みたいに言われること、ありませんか?
なんだか突き放されように感じることもあるこの言葉を、理屈がないと納得できないタイプの私が解説してみます。
2-6-2の法則
皆さんは2-6-2の法則をご存知ですか?
働きアリの法則の別名です。
働きアリのうち、よく働いているアリと、普通に働いている(時々サボっている)アリと、ずっとサボっているアリの割合は、2:6:2になる。
というやつです。
よく働く2割はほっといても働く。
普通の6割はほっといても問題ない。
仕事においては、サボっている2割をどうするか?が焦点になります。
サボっている2割を撲滅しようという考えですね。
いやいや違うんですよ。
働きアリの法則 2-6-2の法則には続きがある。
働きアリの法則には続きがあるんです。
よく働いているアリ2割を間引くと、残りの8割の中の2割がよく働くアリになり、全体としてはまた2:6:2の分担になる。
よく働いているアリだけを集めても、一部がサボり始め、やはり2:6:2に分かれる。
サボっているアリだけを集めると、一部が働きだし、やはり2:6:2に分かれる。
サボっている2割がいなくなっても、残った働きアリの2割がサボるようになるので撲滅はしないようです。
残念ですね。
『そんな人どこにでもいてるわ』ってことですね。
間違いない。
自分のことに集中しよう。
何をどうやってもサボっている2割が存在し続けるとしたら、どこへ行っても同じということになります。
その人があからさまな態度でサボっていることが職場の共通認識なのか、サボり方が狡猾で一部の人の認識にとどまるのか、によって被害の度合いは大きく変わりますが、転職しても部署異動しても【どこにでもいる】わけです。
イライラするのはわかります。
何度も説明しているのにわかってもらえない悲しさもあるでしょう。
バカにされてるような気持ちにもなるでしょう。
わかります。
それで壊れましたから。
しかし、自分のことが疎かになるぐらいその人に気を取られてしまうと、自分だけが損をします。
その人は損をしないか、損をするとしてももう少し後です。
今すぐに、その人が損する姿を見ることはできないです。
一瞬気を取られるのは仕方ない。
尻拭いをする羽目になりイライラするのも仕方ない。
しかし、その場面が終わってからも仕事中にイライラしていたら、自分のことが疎かになりませんか?
あら探しをしている場合ではない。
謙虚になって自分の能力を客観的に見つめてみるほうが建設的です。
『自分の仕事しといたらええねん』
おっしゃるとおり。
仕事ができないのはその人の課題である。
仕事できないのはその人の課題です。
やる気がないのもその人の課題です。
会社の課題でもありません。
会社は、仕事ができない、やる気がないと知っていても簡単にはクビにできません。
既に何度も何度も説明していて、もうこれ以上その人に時間を使えないのであれば、自分の仕事に集中しましょう。
その人がちゃんとやってくれないから仕事が終わらない!と思っているのであれば、その考えは矛盾しています。
なぜ矛盾しているか?
その人がちゃんとやってくれないから仕事が終わらない!
↓
その人がちゃんとやってくれれば仕事が終わる!
ということになるからです。
やればできる人だと思っているのか、こいつは現時点ではダメだと思っているのかハッキリしましょうよ。
その人はやらないのでしょう?
現時点ではダメなんです。
『そんな人ほっとき』
構うな構うな。
サボる人はどうしたら働くようになるのか?
サボっている人っていつか働くようになるんですかね?
なります。
サボっているアリだけを集めると、一部が働きだし、やはり2:6:2に分かれる。
つまり、他の8割のうち誰かが辞めるかサボるようになれば働きだします。
あなたも私ももうちょっとサボったらええねん。
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