「卒園おめでとう！！」の拍手と笑顔とともに

先日、娘は3年間通った幼稚園を卒園しました。
あたたかい雰囲気のなか、先生たちに送り出してもらえて胸がいっぱいです。

卒園式終った
胸がいっぱい

— ひとみ（h103） (@035St) March 20, 2024

お世話になった先生たち　　

担任の先生たちは毎年、最後のクラスだよりに自分の思いを長文で書いてくれました。

先生たちも仕事とはいえ、大変なことも多かったと思います。

年長のときは

「みんな1年間ありがとう」

クラス写真とともに添えられていた一文には、子どもたちに対するさまざまな思いがこめられているような気がしました。
これまでの先生とのやりとりから、グッとくるものがあります。　

卒園式の前日にも先生と「寂しいですね」と言い合い涙目に。

年長の1年は、コロナ禍があけて通常どおりにイベントを開催できるようになった年です。
娘も地域イベントへの参加や絵画コンクールへの挑戦などを経験させてもらい、たくさんの思い出ができました。

年中のときは

「みんなの笑顔は私の元気の源です」

担任の先生の「これからも見守っていくね」といった思いがあふれたクラスだよりでした。

幼稚園でも新型コロナに感染する人が増え、イベントの中止や臨時休園も多かった年です。

最後のクラスだよりを読むと「年長になってもがんばって」「先生はいつでも味方だよ」と言っている先生の笑顔が思い浮かびます。

先生は常に、娘の得意なことを尊重してくれました。

年少のときは

年少の最後のクラスだよりには、こう書かれていました。
「みんなは、私が初めて担任した子どもたちです！」

年少のときの担任は、キラキラとした目が特徴的な20代の先生でした。
4月はベテラン先生にフォローしてもらっていたけど、年度終わりに近づくにつれてひとり立ちしていった様子。

年少のときはコロナ禍でイベント自粛が続く中、感染対策をしながら手探りで過ごした1年です。

先生のおかげで、娘はお友達と遊ぶことや遊具の使い方などを覚えて、たくさんのことができるようになりました。

卒園式はやっぱり

卒園式当日。
私は廊下側の席に座りました。
私の左側には保護者と少し距離をあけて、先生たちが一列にならんで座っています。

卒園式は堅苦しい雰囲気ではなく、笑いあり涙ありの和やかな式でした。

式が進むにつれ、私も周囲の保護者も目元を拭う回数が増えていきます。

子どもたちのなかには、泣いている子も。
卒園後は、みんなが同じ小学校に進級するわけではありません。

「次は、みんなで歌う最後の曲です」
進行役の先生の合図のもと、娘のクラス担任の先生がピアノを弾きます。

♫♫♫

曲の途中で子どもたちが、みんなで声を揃えて言ってくれました。

「お父さん、お母さん、こんなに大きくなりました。今までありがとう」

「子どもたちが、お父さんお母さんへ感謝の気持ちを伝えにいきますので、ぜひ聞いてあげてください」
進行役の先生が言うと、一列に座っていた先生たちは次々に目元をハンカチで拭います。

「え」と思っていると、子どもたちが保護者に内緒で書いていた手紙を持って走ってきました。

私たちの前に来た娘は、たどたどしく手紙を読みます。
「おとうさん、おかあさん……」

読み終わった手紙をもらいながら、私は娘を抱きしめました。

「ありがとう」

娘が席に戻ってから、私は涙が止まらず声をだして泣いてしまいました。　　

幼稚園に入る前からのことを思い出します。

□□□　

どこの幼稚園に入ろうかと悩んだあの日。
園長先生と初めて話した日。
緊張しながら行った一日入園の日。

幼稚園で使う用品に名前シールをはったこと。
手提げ袋や巾着袋をミシンで縫ったこと。


娘と手を繋いで入場した幼稚園の入園式。

「行きたくない」と泣く娘の手を引いて通った日。

お迎えに行って園庭で遊んだ日。

先生から聞く幼稚園での娘の様子。

初めてできたお友達のゆーちゃんと遊ぶ娘の姿。
大きな声で、みんなと一緒に歌う娘の姿。

幼稚園で作ったものを家でも作ってみせる娘。
幼稚園であったことを楽しそうに話す娘。

参観日。
運動会。
発表会。

りんご狩り。

親子遠足。
個人面談。

ブカブカだった制服とスポーツウェア。

小さくなったシューズ。

3年間使って汚れたお道具箱とクレヨン。

最後の参観日に親子で作った卒園式用のコサージュ。

拍手と笑顔とともに

「娘ちゃん、おめでとう！！！」
卒園式と父母会主催のおわかれ会が終わると、園長先生を含めた先生たちは玄関に並んで拍手をしながら送り出してくれました。

朝も玄関に並んで笑顔と拍手で迎えてくれた先生たち。

「おめでとうございます！！！」

朝は気づかなかったけれど、教育実習の先生も数人参加してくれていたようです。

□□□

卒園式は最初から最後まで、あたたかく居心地の良い時間でした。

寂しさ、嬉しさ、感動で私の心は大渋滞です。

コロナ禍に娘の成長を共に喜び、見守ってくれた先生たちには、感謝してもしきれません。

娘と作ったコサージュは入学式で私が使う予定

私も娘を通して、さまざまな経験をし、多くのことを知りました。すべての出来事、すべての出会いに感謝です。

娘や娘にかかわるすべての人のおかげで、私は母親でいられます。

先生、ありがとう。
子どもたち、ありがとう。　　

卒園おめでとう。

今も胸がいっぱいです。