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タンゴダンスの技術の精度を上げるクロストレーニング


アルゼンチンタンゴは、
感じるという主観的な部分が大きいため、正確にその動きができているかを判断するのは難しいダンスです。また、アルゼンチンタンゴは、教え方や主義、主張が人によってさまざまです。その中で、まず基本的なステップができること、次にそのステップを精度良くこなせること、さらにそれを自由自在に表現できること、そしてそのステップの中に他の表現が見出せるかという視点でダンスを掴みます。

特に重要なのは、すべてのステップを通じて相手とのコネクションが切れず、自身がリラックスした状態を保つことです。このチェックは、相手が同じレベルである場合や、そのステップを十分に理解している場合は、自分の動きの良し悪しを判断できます。しかし、実際にはそれが難しい場合が多いです。


1.タンゴダンスの技術や理解を深める手法


そこでタンゴダンスの技術や理解を深める手法として、クロストレーニングという考え方を取り入れます。クロストレーニングでは、他のスポーツやダンスを参考にして、自身の動きの精度や質を確かめます。

タンゴでは特に歩く動きに重点が置かれるため、他の自然な動きを取り入れることで、より美しいダンスを表現することが可能となります。自然な動きとは、体のメカニズムに沿った、自然法則に従った動きのことです。これらは、他のスポーツや活動にも適用できることが多いのです。



2.事例

私自身は、水泳や合気道、そして日常生活の動きを通じて、タンゴの動きとの共通点を見つけ出し、体にとって最も合理的な動きを追求しています。クロストレーニングは、このような視点からタンゴをより深く理解し、さらに上達するための手段となります。

水泳では、体全体を流線形に保ちながら水中を滑るように進むことから、体のコントロールやバランスを養うことができます。手先や足先の動きで水を掴むことや体のバランスが変化するため、これはタンゴにおいても役立ちます。スムーズな動きやパートナーとのバランスを保つことに寄与し、動きの精度を上げるのに役立ちます。


合気道では相手の力を利用して技をかけるという原則があります。これはタンゴにおけるリードとフォローの関係に通じるものがあります。リーダーはフォロワーの動きを導き、フォロワーはリーダーの動きに応じて自身の動きを調整します。この相互作用を理解し、体得することで、より深いコネクションを築くことができます。

日常生活の中でも、立ち姿勢や歩き方、物の持ち方、階段の上り下りなど、タンゴと共通する要素はたくさん存在します。これらを意識的に行うことで、日常生活そのものがダンスの練習となり、より自然で美しい動きを身につけることができます。


クロストレーニングは、タンゴの動きを深く理解し、より質の高い表現を追求するための有効な手段となります。自身が行っている他の活動やスポーツ、日常生活の動きを通じて、新たな視点やアプローチを見つけ、タンゴへの理解と上達に役立ててみてください。

GYU


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