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「ちょっとだけわかる」と思った時、それは「完全に理解している」ということである

画像の人物はどんな人でしょう?エンジニアの人ならすぐにわかるでしょう。
彼はリーナス・ベネディクト・トーバルズ。Linuxを開発した人物です。Linuxがわからないあなたでもネタは理解できるので安心してください。彼のTシャツに注目してください笑。彼は自身で開発したLinuxをちょっとできると宣伝していますね笑

今回のタイトルは「「ちょっとだけわかる」と思った時、それは「完全に理解している」ということである。と書いてありますが、本当に伝えたいことはこの逆のことです。それは

「完全に理解した」と思った時、それは「ちょっとできる」と同じことである。

です。知っている人ならお察しのダ〇〇グ・ク〇〇ガー効果ですね!

本内容は人間のバイアスの中の一つのダ〇〇グ・ク〇〇ガー効果について書いてます。すでに知ってるあなたにも読んでほしい( ^ω^ )

1.バイアスって知ってるよね?

最近テレビでも取り上げていて、自己啓発系の本を読めば載っているであろう「バイアス」という言葉。
人には本当に様々なベーアスがあり、それを知っている人でもそのベーアスの罠に陥りやすいです。(私は声優:野沢雅子さん風にバイアスの事をベーアスというのハマってます)

知らない人向けに一つ例をあげましょう。
あなたは大学生で同じサークルの同期の彼が好きです。彼はサークルの中心メンバーの一人で性格は少しやんちゃだけどおしゃれでかっこいい!あなたは叶わぬ恋と思いつつも自分のあるいは彼の友人と相談をしてなんとか彼との関係を深めることができました。最近では2人で食事や映画館にも行ったし、次の予定はドライブです。わくわくしますねー。まわりの友人も「いけるいける」と背中を押してもらい、ドライブ当日告白すると、彼からの返事は「ごめん、友達としてかみてなかった」

こんな長たらしいケースをあげたのは実際にあなたが主人公だったとき、友人はなんてアドバイスをくれるでしょう。またあなたが友人ならなんていうでしょう。優しく励ます?それとも彼に対して「クズ野郎だ!」といって一緒にストレスを発散する方法もあるでしょう。
でもここでこんなこと言ってくる奴には要注意です。「あー、やっぱりむりだったか」これぞバイアスです。名付けて後知恵バイアス!!(とかいう私がこのバイアスに陥りやすいので取り上げました。)

2.いよいよ本題 ダ〇〇グ・ク〇〇ガー効果!

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ネットに落ちていた画像を拝借しました。
これは自信と努力の量をグラフに表したもので、ダニングクルーガー効果と言います。タイトルはどういうことかもうおわかりですね?初学者の方が専門家より自信が高いことを示してますね笑
当然あなたに関係ない話ではありませんよ?誰にでも起こりうることなので心配する必要はありませんが👍
この効果についてはネガティヴな例はあげようと思えばたくさんあげられます。逆にメリットはなんでしょう。んー思いつかん。せめてタイトルでもポジティブにしとくかって感じです。笑

知ってるあなたにはすでにクドイ説明になると思いますが、ダニングクルーガー効果とは、簡単にいうと自分を平均以上と思うバイアスのことです。もっと言葉をきつくいうと、「バカほど自分の能力を高く見積もる」です。
実に全体の95%の人が「私は他人よりも客観的な判断ができる」と答えています。笑 95%が平均以上ってどゆこと?

とはいえ本人に直接しかも瞬間的にネガティヴな影響が出るわけではないのがこのバイアスの恐ろしいところです。だって「俺、平均よりはあたまいいから」って思うだけではなにも起きません。

そーゆー奴はじわじわ嫌われていきます。なんか最近心理学にはまって挙げ句の果てにnoteまで書いちゃって、承認欲求の塊か?という声が聞こえてきそうです笑

3.嫌われたくないよ〜

嫌われたくないなら、客観的に自分を見ることが必要です。客観的に見るためにはバイアスを知る必要があります。おれはダニングクルーガー効果を知っているから!最強!!という人はいないことを信じたいですね。

知ったからバイアスが消えるなんてことはないですよ?

あなたは過去に勉強した歴史的出来事の年号、あるいは運動方程式、アルキメデスの法則など思い出すことができますか?例えば応仁の乱は何年のできごと?知ったことあると記憶してるでは大きな差ですね。
バイアスも同様、思い出せなきゃ消すことはできません。(だからこうして私は記事を書いているのですが)

じゃあ復習するといいのか?そんなのめんどくさい!わたしはもともと自信がない方だから関係ない!
まぁそー言わずにさ。あなたの中の強烈な体験と紐付ければ思い出せますよ。いくつかのストーリーを自己満で書いていきます。

4.バイアスに溺れる人たち

実体験を通して事例を紹介していきます。あなたがこのようなひとたちにならないことを願ってます。知り合いにみられたら嫌われそうだけど書いちゃうよ!!

1.インスタグラムで自慢する人たち
「今日はこの本を読みました!みんなにもおすすめです!」というストーリーをあなたはみました。バイアスを知っているあなたはこの人がどういう人かみわけることができます。専門家かあるいはただの素人か。専門家については言及しませんが、素人については別です。
このような人たちの中には本を読んだことを自慢したいのではなく、純粋に本が面白かったからシェアし、楽しさを共有したいと願っているでしょう。そもそも本を読んだことがあまりないのに相対的な評価などできません。とはいえ悪気はないので本人の性格を否定することはできません。もしあなたがそれを否定するなら、あなたもバイアスに溺れる人の仲間入りです。これについてはまた別の記事で紹介します。

2.自信をなくす人たち
あなたはIT企業に入社して3年目。プログラミングについて新卒の頃は新しいことに熱中してました。将来は転職して、もっとお金を稼いでゆくゆくは起業したいなぁーと思っていた頃が懐かしいです。
プログラミングは奥が深く、すべて理解するには人生あと182回は必要だなー。おれにはむりかー。
あまりこの例は見かけませんが、というのも魅力がないからみんな書かないのでしょう。実際にここで勉強を諦めてしまう人も多くいるでしょう。なぜなら曲線を見ればわかるとおり、一度上がりきった自信は勉強すればするほど下がっていくからです。もしかしたら「最近の若者はけしからん!!」という人たちはこの状況におちいっているのかもしれません。

3.意識高い人たち
居酒屋でこのような話を耳にしたことはないでしょうか。
「PMFしてるってことはプロダクトがマーケットにフィットしてるってことで、DAUがグロースしてて、チャーンレートも低いってことでーー」
この意味がわかる人はべつだが、相手がわからないと知っていて、あるいは予想できていたとして話してくる人には注意した方が良いです。集団のなかですでに共通の言語となっている場合は問題ないですが、そうじゃない場合は「ぽか〜ん」となってしまいます。自分は頭が良いとおもっているのか、共感能力が低い可能性があります。とはいえ日本語が苦手な可能性は否定できないでしょう。

5.バイアスとの関わり方

ベーアスとはあなたが認知できないくらい自動的に起きます。ファスト&スローに書いてある通り、あなたはあなたが思っているほど自分のことをわかってはいないのです。

ここまでバイアスを否定してきましたが、大抵の場合バイアスとはあなたの生活や人生をよくするものです。思考の近道によってあなたが本当に考えたいことに集中できます。バイアスの注意喚起なんて表向きの話で実際はバイアスに溺れている人を観察するのが楽しんだけどね。( ^ω^ )

ベーアスは紹介するとキリがないですが、個人的に好きなベーアスは今後も紹介してくので気になったらいいねとフォローしてね!ここまで読んでるってことは気になってるでしょ?

6.コラム

心理学は当たり前のことを説明する学問です。知っているのと知らないのでは雲泥の差です、なんてことはないです。心理学の勉強なんてしなくても大概人生はうまくいきます。それでもここまで読んでいただたきありがとうございます。次のnoteは進化心理学か、はたまたクリティカルシンキングかどっちにしようかなー

っーわけで今回の内容を復習できるコードをRで作成しました。コードが読める人ぜひ!!!実行すると復習できるよ!pythonのほうがよかったらコメントしてください!

library(tidyverse)
competence <- 0:96
confidence <- NULL
for (i in competence) {
 confidence <- c(confidence,
                 if_else(i <= 10, true = i * 8.4, false = 1 / 28 * (i - 51)^2 + 20))
}
g <- ggplot(data = NULL, aes(x = competence, y = confidence)) +
 geom_line(color = "red", size = 2, alphl = 0.4) +
 geom_hline(yintercept = 0, size = 1) +
 geom_vline(xintercept = 0, size = 1) +
 ggtitle("Dunning-Kruger Effect") +
 theme(plot.title = element_text(hjust = 0.5, size = 30)) +
 annotate("text", x = 10, y = 88, label = "Begginer", size = 5) +
 annotate("text", x = 96, y = 80, label = "Expert", size = 5)
g

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