2022/02/24 歴史に学ぶ組織論と個人の動き方
本紹介します!
北野唯我さんの「戦国ベンチャーズ」を読みました!
戦国×ベンチャー、なんか変わった本だな、という印象を受けますよね。。?
そのタイトル通り、この本は日本の戦国時代の武将や三国志の将軍たちといった名将から組織戦略や価値を生むため・勝つための方法論を学び、現代の企業の事業・人事戦略や個人のキャリアの考え方を身に着けようという趣旨となっています。
この本の中で印象に残ったのは、組織が個の強みを生かす経営をするために必要な「強みのコラボレーション」に関して、人材の組み合わせが重要なファクターであること。
筆者は強みを以下の3つに大別。
組織人事は、メンバーの強みをこの3つの観点で把握し、それぞれを組み合わせて強みを伸ばす&弱みを無効化することが大事なのです。
そしてこの3つの強みを、戦国時代の有名な武将に照らし合わせると分かりやすいのです。
創造性系の強みは、何かを成し遂げる意志、そして未来を描く構想力であります。
経営やビジネスにおいて、この2つは他の強みよりも希少価値が高く重宝すべきものです。
織田信長は、天下統一を目指す強い意志と、楽市楽座に代表される、独創的な政策を描く構想力を兼ね備えている、まさにイノベーターなのです。
再現性系の強みは、一言で言うと「未来に向かって成果を積み上げ、システムを構築する力」である。
さらに、戦略を持つ参謀の軍師タイプ、戦略を実現する右腕の軍曹タイプ、競合を諦めさせる卓越性を目指す左腕の業師タイプ、に分けることができる。
組織を興すのが創造性系とすると、再現性系の人材はコラボにより組織を強くするのに貢献することができるのである。
徳川家康は、自身のこの強みを活かして、のちに約260年続く江戸幕府を一代にして築き上げたのである。
ちなみに僕は付録のフローチャートで調べたところ、軍曹タイプだったが個人的にはかなり納得いくものがある。
共感性系の強みは、人に懐柔できる能力、影響力を行使して大衆の感情を動かすことができる能力、フィクサー的に人を動かす調停能力、の3つである。
豊臣秀吉は、いわば歴史上の「フィクサー」であり、人を使い、人を動かしながら農民からキャリアを駆け上がり、戦国時代の日本の統一を叶えることができたのである。
歴史上で、この3種類の強みが活かされていることがお分かりいただけたと思うが、現代の組織運営においても、これを学んで活かすべきであるし、個人としては自身や関係する他者の強みを把握して、動きや振る舞いを考えてみるのもいいのではないだろうか。。?
この本なんと、Kindleに登録していると無料で読めちゃう本なので、ぜひ気軽に読んでみてほしいと思います!