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営業電話の成長

弊社に限らず、固定電話を設置している企業には営業電話が多いのではないでしょうか?

そもそも社用携帯やスマホが支給されている今の世の中、連絡を取りたい相手には直接連絡することが出来る。そのための携帯でありスマホ。よって、会社の固定電話にかかる電話の半分以上が営業電話と言って過言ではない。


営業電話には、二種類ある。

直接業務にかかわる営業と、設備やシステム・求人募集など間接的に仕事にかかわる営業。

後者については、ほぼ100%お断りする。必要なことは自分たちで調べて自分たちからアプローチする。

電力だ電話だ複合機だ人材派遣だと、あの類の営業電話を受けて契約する企業はどれほどあるのだろうか。しかし、鳴り止まないことを考えると一定の成果があるのだろう。

瞬時に判断できないのをいいことに付け込もうとする狡猾な電話も多いので、無登録の番号でかかってきたら即座に電話番号検索サイトを立ち上げ検索しながら受ける。中には社名が「〇〇保険」の後ろに「営業しつこい」と登録されている番号もある。とても有益なサイトだ。

前者の直接業務に関わる営業については、担当者でないと分からないので取り次ぐ場合もあるが、海外取引がNGなので英語でかかってくる電話は全てお断りしている。

2年ほど前まではよく英語で電話がかかってきていた。弊社には私を含め英語が喋れる社員はいないので、とにかくNoとSorryで乗り切るしかない。


ある時テンパった私は

「Can you speak English?」と問われ(その程度は分かる)

「No!!!I Can’t speak JAPANESE!!!!!」と絶叫した。


は?日本語が喋れん???????

周りで聞いているおじさん大爆笑。

私も、笑いが止まらず、あ!いや!英語が~!と日本語でさらにテンパる。

相手もまさかの答えに「…???OK…Bye…」(は?日本語も喋れんのかい・・)とあっさり引き下がってくれた。

あれは、英語営業電話応対の中でも記憶に残る出来事だった。


あれから幾年。コロナの影響か、一時はパタリと英語営業が止んでいた。

しかし、敵も自粛期間を無為には過ごしていなかったようだ。


~以下、私の想像・妄想~

近頃、早口なのか、訛りなのか一瞬聞き取れない電話がかかるようになった。聞き返すと「御社と取引がしたいデス~」ああ営業か、と気付く。

ん?あれ?これって早口でも訛りでもなくないか?

まさか、カタコトの日本語では・・・?

「担当の者に変わってください」なんて言うこともあり、敵はなかなか流暢な日本語を操り始めたのだ。「担当の者」なんて難しい日本語まで覚えたのか・・・本来相手には言わないもんだが、丁寧語で喋ろう!という意気込みがひしひしと伝わってくる。

(いや、実際のとこ知らんけど。)

しかし、あれだけかかってきていた英語での電話がパタリと止んだかと思えば、次はカタコトで立て続けにかかってくる。

これを偶然とは思えない。


弊社の方針として基本的に海外企業でなくとも多くの営業をお断りしているため、外人だからダメと言うわけでもないんですが、今回のこの変化には感心した。(あくまでも私の想像ですがね。)

そもそも、英語営業時代から母国語が英語でない方々だろうな、という印象だった。それが、更に日本語までマスターしたとすれば恐れ入る。

本当にパワフルな人たちだ。

こちとら、「日本語喋れません!」と絶叫しているというのにいやはや。


最後に最近の営業電話対策(日本語Ver)をお知らせします。

あたかも過去電話を取り次いだことがありそうな口調、随分馴れ馴れしく「御社とは既に取引がありますよ」くらい堂々とした口調でかかってくる電話に対して、「営業ですか?」と直球かつ丁寧に尋ねると、「・・・あ、はい。」と思いのほかあっさり認めてくれることが分かった。相手が怯んだ隙に畳みかけるように「営業は全てお断りしておりますので、失礼いたします」(丁寧かつ早口)と言うと、先方の折れ率が高い。

たまに、「営業ではなくご提案です」と話を進める方もいらっしゃるが、「そういうのを営業というんですよ」「そういった類のものはお断りしております」で、大体終われる。

あちらとて好き好んでかけてきているわけでなく、それが仕事なんだから可哀そうにも思うが、私も断るのが仕事なので、これは戦いである。



これからも戦いは続くことだろう。しかし、巧妙な作戦に怯むことなく、引き続き頑張っていきたい。

そして私も成長せねば!!!(とりあえず少しは英語勉強しろ)


とりあえず、電話番号検索サイトは有益です!皆さんの善意に感謝。


おわり


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