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爺ちゃんの独り言 149

読了 日本人はどう住まうべきか? 養老孟司 隈研吾


コレ、スゴく合う本だった。

隈研吾さんがいう「だましだまし」は、俺の「ボチボチ」と同じ意味合いで、2人のやり取り(感覚)に何度もうなずけた。


気になった箇所を引用し独り言を。


前提条件がある上で論理を使うのは理科系なので、理科系の人間は前提をいじることを嫌うんですよ。 それで、前提を変えた質問すると、「専門外です」と言われちゃう。 だから、建築にとって 津波は「ない」ことになっていたんでしょう。(養老孟司)


日本人って、やっぱり「その日暮らし」の人たちなんだな、と思います。(隈研吾)

→養老さんも俺も「その日暮らし」に大いに同意。


経済成長の要因として資本や労働の重要性は低く、エネルギー消費量の増大の方がはるかに重要という説があり、「経済成長はエネルギー消費と関係している」(養老孟司)


コンクリート建築の信用性というのは、社会や国などの信用性に間違いなくつながっています(隈研吾)


何度も言いますが、集中させるか郊外に広げるかというのは、全国一律という発想ではなく、全てローカルで、地域の特性ごとに考えなければならない問題(隈研吾 養老孟司)


建築家自身がファンダメンタリズム(原理主義)に陥らないで「だましだまし」やっていくことでしょう。

(海外では)揚げ足を取ってくる質問者には 「I am not a ファンダメンタリスト( 私は原理主義を採らない)」と答えてます。(隈研吾)

素晴らしい。 全ての局面で使えますね。

日本人で理解できない人いっぱいいそう(養老孟司)

センス・オブ・ユーモアの感覚が必要ですが残念ながら、日本ではなかなか通じません。(隈研吾)

そうでしょう。震災後の閣僚の失言追及もそうだったけど、日本の市民は激怒しそうだよ(笑)(養老孟司)


サラリーマンとは別名「現場がない人」

ルールで縛って均一にしたがる人。

お客も作り手も両方ともサラリーマンということだね。変に均質化している。「だましだまし」ってサラリーマンがもっともできないこと。だましだましをやるには現場が必要だから。(養老孟司)


完璧主義ではうまくいかない。完璧を求めない。(養老孟司 隈研吾)


エコロジーや二酸化炭素の問題は文科系の理屈にしか過ぎないよ。(養老孟司)


文化系でまちづくりを考えてる人の頭の中を簡単に言いますと、経済観念や エネルギー観念がないということです。(隈研吾)


教育で一番大事なのは、向かない人に早く諦めてもらうことだ、という意見の人も。(隈研吾 養老孟司)


固定された一つの住居観にとらわれず、参勤交代が必要です。(養老孟司)



あとがきで判った

隈研吾さんと養老孟司さんは

中学・高校が栄光学園かつ

学部は違うが大学は東大が同窓の

先輩後輩の間柄なんだね。


以上、爺ちゃんの独り言でした。m(_ _)m

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