自己成長を実感する仕事とは
全体最適の行政マネジメント研究会 行政課題解決セミナーレポート
2024年9月9日 オンライン開催
ワークショップレポート
今回のワークショップでは、参加者から行政課題を募集し、ワークショップを実施しました。
行政課題「若い先生の自己成長」
課題山積の教育現場。今日のテーマの「自己成長」という意味で言えば、若い先生が成長を感じられず、すぐに退職してしまう。自己成長を感じるために上司のサポートが必要だが、上手くいっていない。若い先生がやりがいを実感するのは難しいと感じる。つまり「若い先生の自己成長」が実現できれば良いのだが。
というお悩みでした。
(岸良)皆さんだったら、このような問題に直面したときに、どうやって解決しますか?
問題解決ワークショップが始まりました。参加者自身で問題解決の進め方を考えます。
(岸良)今回は、つまり「若い先生の自己成長」が実現できれば・・・と望ましい状況が定義できている。このアンビシャスターゲットを実現できればよく、この言葉をスルーせずに受け取れるかがファシリの腕の見せ所。
アンビシャスターゲットの実現を妨げている障害を考えてあげればいい。
ワークショップが始まりました。
アンビシャスターゲット実現を妨げる大きな障害として、
・子どもたちが言うことを聞いてくれない
・大学で学んだことが教育現場でそのまま通用しない
・授業のことを考える時間が足りない
という3つが付でまとまりました。
(岸良)この障害が解決したらどうでしょうか?
「夢のような学校になる」との声が参加者から上がります。
(岸良)次のステップとして、障害が解消した後の中間目標を出していきます。
子どもたちが言うことを聞いてくれない
→(中間目標)子どもたちが先生の授業に興味を持って聞いている
大学で学んだことが教育現場でそのまま通用しない
→(中間目標)通用しなかった経験が自分の学びになり自己成長を実感している
授業のことを考える時間が足りない
→(中間目標)授業の準備を十分にできる
(岸良)最後に中間目標を達成するアクションを考えていきます。
参加者がみんなで知恵を絞り、アクションのアイデアが出されます。1時間もかからずに、アンビシャスターゲットを実現するアクションがまとまっていきます。
(岸良)時間の無い時は、重要な障害3つに絞り議論することがポイントです。是非皆さんも今日学んだ公式を活用してみてください。
今回の学び
相手が望ましい状況を言葉にできているときは、その達成に集中すればいい。そして、達成するために、障害を出して、その障害から中間目標を設定、その中間目標を達成するアクションを出す、この3ステップで考えることで、短い時間で筋道の通ったアクションプランができることが驚きでした。
講師・ファシリテーター
株式会社Goldratt Japan CEO。全体最適のマネジメントサイエンスであるTOC(Theory Of Constraint:制約理論) をあらゆる産業界、行政改革で実践。最先端のTOC知識体系の、「楽しく」、「わかりやすく」、「実践的」な講義と、参加者をワークに集中させるファシリテーションから、たくさんの学びが得られると大好評である。
全体最適の行政マネジメント研究会
全体最適のマネジメント理論TOC(制約理論)を活用し、「お金を使わず 知恵を使って」を合言葉に、行政、民間の参加者が垣根を越えて、日本をよくするために知恵を出し合い、問題解決に取り組むNPO法人。そのセミナーは、身近な行政課題を題材に、TOCを実践的に学べる場となっている。