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「時代劇の裾野はどこへ」・・・空想という愉快な開き直り


『時代劇の裾野はどこへ』

「赤い風車」というコミックスがある。

矢車剣之助で有名な堀江卓による、隠密が活躍する時代劇漫画。
ジョン・ヒューストン監督の映画とは関係ない。

作者の堀江卓は、元映画館の支配人で映画の看板も描いていたらしい、
だから絵のタッチが看板風でストーリーがアクション映画っぽいのかもしれない。

ところで勝手なジャンル分けだが、時代劇漫画はほぼ三つに分けられると思う。

まず、正統派。小池一夫原作・小島剛夕画の「子連れ狼」やさいとうたかをの「影狩り」「無用之介」。平田弘史の「三十三間堂外伝」など。いずれも大好き。

次に忍者物。言わずと知れた「サスケ」「カムイ伝」の白土三平と「伊賀の影丸」「仮面の忍者赤影」の横山光輝、の両巨頭。

そして、メカ時代劇。
代表的な作家は勿論、この堀江卓。
城が動いたり、大仏が歩いたり、人が空を飛んだり。

この荒唐無稽さは、現代のアニメーション映画などにも引き継がれている。
開き直りとも言える発想の自由さこそ、モノづくりの基本だと思う。
今は幻想時代劇漫画、SF時代劇漫画、江戸を舞台にした恋愛ものなど
実に多彩である。

TVでは時代劇は壊滅状態だが、コミックではまだまだ盛り上がり続けているのだ。


不謹慎狩りに代表されるようになると、現代は本当に不幸な時代になってしまう。
「空想」という愉快な開き直りが、堂々と楽しめる時代であって欲しい。

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夢乃玉堂
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