じっくりと言葉の向こう側を考えると・・・「デート帰り」 あっという間に読める、超ショート怪談
あっという間に読める、超ショート怪談。ありふれた娘の帰宅。しかし父の眼はごまかせない。よ~くその場面と背景にあるものを想像してみると、じわっと何かが迫ってくる。
〇『デート帰り』 by夢乃玉堂
「ただいま~」
いつものように明るい声を聞かせて、娘が帰って来た。
時代遅れの『門限』に逆らうことなく、
素直で真面目。口ごたえすらしたことも無い自慢の娘だ。
「学生時代の女友達と食事してきたの」
と、平静を装って言い訳をするが、
彼氏とデートした時はすぐに分かるぞ、父を舐めるなよ。
視点の合わない潤んだ瞳。
口元に消え残る悦びの微笑。
清楚な印象のワンピースに残る、線香の香り。
そして何より、普段は真っ先に駆け寄って
娘に抱きついていく愛犬のハッピーが・・・
怯えて犬小屋から出てこない。
おわり
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