フィンランドの怪談　天地創造編

怪談、というより、伝説であるが、お聞きください。
フィンランドに伝わる天地創造の伝説は海から始まります。

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遥か昔。
この世界には海だけがあり、一人の乙女がその海の上を漂っていた。
やがて、小さな大陸が生まれ、乙女は生まれたばかりの大地に流れ着き、
そこで最初の人間を産み落とした。

どこまでも広がる天と地の間に生まれたのは、詩人であった。
詩人は力強く立ち上がり、大自然の美しさをうたい上げていく。

その詩は、智恵の力と、魔法の力を持ち、人間に必要なものを全て生み出してくれた。

生きる知恵、力を合わせる知恵。炎を生み出す魔法。風を読む魔法。
実りを増やす知恵、闇を恐れぬ知恵。命を育む魔法、時を知る魔法。

詩人が、たくさんの知恵と魔法の最後に生み出したのは・・・

争わぬ知恵と、恵みに感謝する魔法であった。

人々に全てを与えた詩人は、海のかなたへと旅立って行った。

今日も、「バルト海の乙女」と呼ばれるヘルシンキの街では、
大いなる詩人の末裔たちが曲を奏で、その聖なる魂をたたえている。

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フィンランドのヘルシンキ港から一時間ほど走ると、
美しい湖と緑の木々が並ぶ風景が広がっている。

この風景を見ると美しい言葉の旋律から、森羅万象を生み出した詩人の天地創造を
信じたい気分になってくるのだ。

https://www.visitfinland.com/ja/kosuichihou/

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