逆算の経営〜ビジョン実現をめざす中小企業
#34 マサラハット 代表 鈴木 ジョーさん (2024.10.28) 「いま自分が経営で悩んでいるのに、私が取材を受けていいのか迷いました」鈴木代表は、ためらいがちに語り始めました。 都内でインド・ネパール料理の人気店『マサラハット』を含む6店舗を経営し、東長崎南口商店街の会長も務める鈴木代表。その笑顔の奥には、地域の未来を思い描き、葛藤しながらも挑戦を続ける経営者の姿がありました。 5つ星ホテルのレシピを受け継ぐ ― どういった経緯で日本にインド・ネパール料理店
#33 株式会社SEKT代表取締役社長 関 高志 さん 限られた経営資源を最適に配分することが経営だとすれば、業務プロセスの一部分を切り離し、業務委託するBPO(ビジネス・プロセス・アウトソーシング。以下同じ)は、企業にとって有益な選択肢となり得ます。 株式会社SEKTは、支援先の業務改善という課題への対応を中心に据え、コンサルティングからBPOの設計及び運用、オフショア開発の支援を柱として事業を展開しています。 競争の激しいシステム開発・コンサルティング業界において、中で
#32 キッチンABC 有限会社東京フードサービス 専務 稲田 安希さん (2024.9.25) 豊島区を中心に4店舗で営業されている「キッチンABC」は、今から半世紀以上前、昭和44年に創業された街の洋食屋さんです。お話を伺った稲田さんは、おじい様が創業され、お父様が承継された会社に、飲食とは関係ない業界からの転職で入社されました。 入社の決め手は、社長であるお父様をはじめスタッフの皆さまの “お客様の笑顔”という創業当時から引き継がれている想いに共感されたことだそう
#31 株式会社HATSUI 代表取締役 高間祥文さん プロモーション戦略の立案から声優の卵の育成、中小企業の社内報作りまで、株式会社HATSUIは一見、バラバラの事業を多角展開しているかのようです。しかし、「考えだす、着想する」を意味する「発意」という理念を社名に込めて創業した高間祥文さんは「どの事業もシナジー効果を考えてスタートしている」と強調します。 多彩な活動の源に流れる思いを聞きました。 イノベーティブな事業を中小企業とともに -大手WEBメディア
#30 ふわふわサーカス 代表 リード たまきさん ふわふわサーカスでは、幼稚園で流行っている歌やメンバーの子どもが好きなことなど、子どもの興味に関する情報が飛び交います。 0歳からでも楽しめる世界で一番やさしいサーカスを目指しているリードさんにそのきっかけや想いをお聞きする中で、エンターテインメントが持つ次世代への役割が見えてきました。 子育てとの両立が生んだ経営理念 ―事業を立ち上げる前は、どのようなことをされていたのでしょうか。 リード 私は、幼い頃から自
#29 シバトリそろばん教室 代表 柴田 亨さん 全国のそろばん教室数がここ30年で半減している逆風の中、代表の柴田亨さんは板橋区高島平にシバトリそろばん教室を開校しました。 子供向けのクラスが中心ですが、大人向けのクラスやオンラインでの授業・タブレットPCを使用した授業などを取り入れていたり、世界に目を向けた普及を考えていたりと現代に合わせた運営方式となっています。 そろばんを通じての地域への貢献を目指し、高島平をそろばんの街にしたいという目標を持つ柴田さんに
#28 Createrminal代表 安藤直太郎さん 「アートの閉鎖的な業界を変える」という思いの下、カフェでの企画展示会開催などを行う団体、Createrminal。代表の安藤直太郎さんに、アート作家やファンをとりまく環境の問題点から、創造的なアイディアを生み出す秘訣、今後の展望までを伺いました。アート界の発展はもちろん、社会の多様性向上にも貢献する活動とは。 「現場」で繋げる アートと人 -Createrminalを創業したきっかけは。 安藤 「デザインフェスタ」
#27 南河原商工会 佐野 和美さん (南河原商工会 経営指導員) 長戸 美樹さん (中小企業診断士・ITコーディネータ/㈱プロッシモコンサルティング代表取締役) (2024.2.3) “伝統技術、地場産業を守り、次世代に伝えていこう!”~南河原商工会が中心となって2017年度から本格始動した「南河原スリッパプロジェクト」。斬新なデザインや高い品質で話題となり、2022年11月には商工会全国大会で中小企業庁長官表彰を受賞。さらには2023年11月に令和5年度「21世紀商
#26 株式会社有名餃子 代表取締役社長 平田 幹裕 さん 餃子の製造販売会社を経営する側ら、ものまね芸人としても活躍しているという社長の平田幹裕氏。お会いするなり「私はニセモノ(ものまね芸人なので)。餃子は本物。」と始まり、餃子へのこだわりと背後にある様々な出会いや体験を熱く語って下さいました。出汁好きの青年が挫折を味わいながら自分のやるべきことを見つけ現在の事業にたどり着くまでのお話は、ひとつのエンターテイメントショーのようにも感じられました。「餃子でみんなを笑顔にし
#25 ケアプロ株式会社 代表取締役社長 看護師 川添高志さん 自ら採血する仕組みで医療界の常識を覆した「ワンコイン健診」。1項目500円、日常の生活動線に出向き「ついで時間」に検査を行うそのサービスは、自営業やフリーターなどの健診弱者を救い、現在の「セルフ健康チェック」に至ります。ケアプロはこのサービスで世に知られ、社長で看護師の川添高志さんも社会起業家として脚光を浴びました。受診者は47都道府県で延べ52万人に及びます。 しかも、同社のサービスはこの予防医療事業に留
#24 株式会社ともしび 代表取締役 齊藤 隆さん(2023.8.1) 歌声喫茶 ともしび は、歌を通じて人と人をつなぎ、歌を通じて世代をつなげる場です。経営理念 ~音楽や演劇の感動を通して「ともに生きあう」人間のあり方を伝える~ を体現する場でもあります。ピアノ奏者出身の齊藤社長は、自らを「歌声喫茶文化の継承者」と称します。演奏家であり経営者でもある齊藤社長に、ともしび の今と未来を語っていただきました。 歌声あふれる交流の場を提供 ――以前新宿にあったお店ともし
#23 DIORAMA CAFE(株式会社FUNKY BUSINESS)店長 吉仲啓二さん 西池袋の路地で虹色のキッチンカーが存在感を放つ、パンケーキとコーヒーのお店DIORAMACAFE。元美容師である店長の吉仲さんは、「人とのつながり」を大切にすることで自らやスタッフ、お店の可能性を広げ、成長させてきました。 その成長の連鎖は、地域で学ぶ高校生、アート作家、池袋の街、飲食業界にまで及んでいきます。 ※DIORAMA CAFEは2023年11月に閉店しました。 他にな
#22 合同会社インクルーシブ 代表 小原 祐 さん 合同会社インクルーシブは、精神障がいがある方の雇用を、採用から職場定着までワンストップで支援するというビジネスモデルを事業の柱の一つとして展開しています。 現在、障がい者雇用については、民間企業の場合では従業員43.5人以上の事業所につき1人以上と、2.3%の法定雇用率が定められ、2024年4月に2.5%、2026年7月に2.7%と段階的に引き上げられる予定です。 障がいがある方が、希望や能力に応じて、誰もが就労を
#21 コクテイル書房 店主 狩野俊さん 川端康成、林芙美子、中原中也、名だたる文豪が住んだまち高円寺。駅から商店街を歩いて10分ほどのところにその店はある。大正時代に建てられた築100年の古民家を改装した趣のある店舗の引き戸を開けると、壁一面の本棚に整然と本が並び、目の前にはカウンターがあった。席についてみると、原稿用紙に手書きで書かれたメニューが渡される。そこには「文学カレー漱石」「太宰」「中原中也サワー」といった魅力的な文字が並んでいる。ここは古本屋でありながらご飯
#20 株式会社アメディア 代表取締役社長 望月 優さん 株式会社アメディアは、「情報とテクノロジーで障害者の自立支援!」を経営理念とし、1989年の創業以来、主として視覚障害者向け支援商品の開発・販売を続けられています。創業者で現在も社長として会社を率いておられる望月 優さんご自身が全盲であり、社員にも視覚障害等をお持ちの方がいらっしゃいます。 同じように障害を持つ顧客のニーズに寄り添った商品を世界中から集め、存在しないものは自社開発を行い、これまで多くの商品を世に
#19 株式会社 エルエルピーダブリューエックス 代表取締役 神取忍さん (2023.4.22) 『ミスター女子プロレス』———神取忍さんは、その伝説的な活躍ぶりから、選手、あるいはタレントとしての印象を強く持たれる方も多いかと思います。 その経歴は、柔道の道から、プロレスに飛び込み、ジャパン女子の「四天王」に。その後、プロレス界初のフリー宣言、新団体LLPWを立ち上げ、その後はなんと、参議院議員、現在LLPW-Xの社長。一見、軽々と領域を飛び越えて転身し、凡人に