フィクションでなくもない

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閾値の「しきいち」読みは誤読か否か

理系の人なら馴染み深い単語の「閾値」。この熟語の読み方は「いきち」ですが、「しきいち」と読む人もいます(研究室での指導教員がそうでした)。 この「しきいち」という読み方は、誤読でしょうか。 閾の意味は敷居「閾」という漢字は「しきみ」と読み、内外の堺や戸口などの下に敷く横木のことです。襖や障子などで言えば、敷居のことです。 おそらく「しきいち」という読み方は、「しきみ」という訓読みが「敷居(しきい)」と似ていることや、意味はほぼ同じという類似性から登場したとのだと思います

    • 『【推しの子】』がもしオリジナルアニメだったらと仮説すると1話の深読みが止まらなかった

      人気漫画原作のアニメ『【推しの子】』の1話をみました。通常30分枠(OP, ED, CMがあるので実質本編は約22分40秒)ではなく、3倍の1.5時間枠で作られた気合の入った始まりです。 原作も読んでいて面白いことは知っていました。1話も面白かったです。ただ、アニメファンとして素直に「面白かった」で終わらせるにはどうにも違和感が拭えませんでした。 違和感の正体を探るため、「もし『【推しの子】』という漫画原作がなく、アニメオリジナルの脚本として作られていたらどんな作品になっ