ステイホームの過ごしかた
ゲームって、楽しい!
20代も半ばにさしかかりつつある私。この年でゲームの楽しさに目覚めてしまいました。
きっかけは恋人が持ってきた「Nintendo Switch」です。彼は自称ゲームっ子。大学以降はゲームから離れていたところ、「あつ森」の発売を機に購入を決めたようでした。
昨今の状況では思うように会えず、偶のデートでも家に引きこもらざるを得ません。
映画を観たり料理をしたりと過ごしてきましたが、やっぱりネタ切れにもなってきます。
ステイホームでできる娯楽といえば、ゲーム。
2人でできる協力型のゲームを探し、彼がチョイスしたのが『Overcocked!』でした。
プレイヤーはシェフとなり、次々注文される料理を、他のプレイヤーと一緒につくって提供します。
お客様の機嫌を損ねないようスピーディーに、でもきちんと手順に沿っておいしい料理をつくらなければなりません。材料を切る、焼く、盛り付ける、さらにそれを料理として提供する、汚れた皿を洗う……など、やらないといけないことは盛りだくさん。
みんなでドタバタするのも、効率良く作業を分担してクリアするのも楽しい、「オーバークック」はそんなマルチプレイの要素をふんだんに活かしたゲームです。
(Nintendo webサイトより)
最初はコントローラーの使い方さえ覚束なかった私ですが、…徐々にハマってしまいました。
司令塔はゲーム慣れしている彼。ステージが始まって30秒ほどで、全体像と動きを把握してしまいます。手当たり次第に動いて死にまくる私は、彼の作戦に従うのみ。
「僕がチョコを投げるから、それを切って鍋に入れてほしい。その間にコップを洗ってそよが取れる場所に置いておくね。ココアが完成したら拾って出してきて」
「わかった!」
いかに効率的に動き、連携できるか。夢中になってやり込み、スコアを更新したときの達成感にやみつきになりました。
初めは星1つを目標に進め、全ステージをクリアした後は星3つを目指しました。今ではそれも攻略し、星4つになるまで繰り返しプレイしています。
朝昼兼用のごはんを食べてゲームし、昼寝してゲームし、夜ごはんを食べ、お風呂に入り、寝る前にもゲームする。今ではこれがデートのルーティーンです。
そもそもこれまで、ゲームに触れたこと自体ほとんどありませんでした。
子どもの頃は「目が悪くなるから」という理由でゲームを買ってもらえず、我が家にあったゲーム機はたまごっちくらい。Nintendo DSが流行った小学生時代、周りがDSを持ち寄って『どうぶつの森』で遊ぶのを羨ましく眺めたものです。
私も欲しくて、「DSがほしいです」とサンタさんに手紙を書きました──親に内緒で。
クリスマスの朝、わくわくしながら包み紙を開けると、そこにあったのはお財布でした。こっそり落胆したのはいい思い出です。
ゲームがこんなに楽しかったとは。子どもの私に、大人になったら好きなだけできるよ、と教えてあげたいくらいです。
Overcockedを攻略したら、さらに協力型ゲームを開拓していかなきゃ。今後のささやかな楽しみです。