日曜夜のひとりごと(今日は月曜)
ああ、仕事に行きたくない。
この時間になると体が泥みたいに重くなって、お布団にぺったり貼り付いてしまう。
嫌な気持ちを埋めるようにお菓子をたくさん食べてしまった。チョコにクッキーにアイス。食べている間は幸せだけど、ふと我に返って空になった包み紙を見ると、罪悪感と虚無感が襲ってくる。すこし落ち込んでしまう。痩せたいのになあ、うまくいかない。いろいろなことがうまくいかないや。
お隣で赤ちゃんが泣いている。この時間になるといつも泣いている。まるでこの世の終わりみたいに泣きじゃくっている。あんなに泣いて、家族のひとは大変だろうなあと思う。申し訳ない……と思いつつ窓を閉めた。弱っているときに、あの力強い泣き声は刺激が強い。
ああ、労働のない社会が実現しないかしら。好きなことだけして生きていきたい。
朝起きて、ふわふわのオムレツと焼きたてのパンを食べる。近所のパン屋さんで買った食パン。オムレツは牛乳と塩胡椒で味付けして、半熟がいい。
のんびり洗濯と掃除をする。晴れているから、シーツも洗って布団を干す。それからお散歩に行く。海沿いをぷらぷら歩いて、小さなケーキ屋さんでタルトを買って、家に帰る。干したばかりのお布団で昼寝をする。お日様の匂いがして気持ちがいいはず。
目が覚めたら、タルトとコーヒーをお供に読書する。窓を開け放って、木と風の匂いをかぎながら。
夜になったら、小さな鍋でシチューを作って食べる。檜でできた湯船にのんびり浸かる。お風呂から出て、庭に寝転がって星を見る。飽きたら部屋に戻って、読書の続きをするか、電気を消して大きなスクリーンで映画を観る。疲れたら、ふわふわの布団で横になって寝る。
あーあ、こんな生活がしたい。木造2階建てのこぢんまりした庭付きの家で。近くには森があって、海もあって。働かなくてよくて、嫌いな人には会わなくていい。こんな生活がしたいなあ。
でも今の私は、ワンルームの小さな部屋で、明日の出社に怯えている。悲しいけど、どうすることもできない。
早くお風呂に入らなきゃ。